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第一章 とらわれとその解除 1 「疲れた」「もうダメだ」と思うことによって引き起こされる悪循環⑥
ポイントは「疲れた」「もうダメだ」を無理に変えるのではなく、別のことに意識を向けることだと思う。「別のこと」の中で呼吸は大変お手軽で、何も目の前に気を紛らすものがない時でもできるし、仕事中にこっそりとやってみることもできる。
つまり、私たちの日頃何気なく、大して注意も傾けずに行っている呼吸を味方につけることで、私たちの日々の苦しみ、悲しみをガラッと変えるきっかけを得ることができる可能性がある。しかもそれは、その場しのぎのものだけではなく、今後もつらくなった際、呼吸に意識を向ければ自分は大丈夫だという自信が持てるようになることにもつながると私は考える。
息は「自(分の)心」と書く。つまり、呼吸の仕方は自分の心を表し、逆に自分の心は呼吸となって観察されるともいえる。
どうか皆さんがこの呼吸療法や精神療法、生活療法を試して、更には広めて頂くことで、人生で起きる全ての苦悩や困難を力を合わせて乗り越え、最後まで幸せに生きられる人生を手に入れることができれば、私にとってこれ以上に嬉しいことはない。




