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人生最後まで幸せに生きる 第一章1③
やっぱり周りの健康で丈夫な人がうらやましいのと、以前はもう少し自分も健康だったような気がして悔しいのと、色々とあって気分が悪くなってしまうことをこれまで繰り返してきた。たとえ自分と似た境遇の人がいたとしても、それを認めることができず、自分が誰よりも不幸だと思い込んでしまい、しまいにはこんな人生生きていて意味があるのかと追い詰められてしまうことさえもあった。
希死念慮は視野が狭くなると生じるというが、その視野を広げることも私にとっては困難であった。無理にポジティブに考えようとすると、逆にみじめな気持ちになってしまうのである。
さらに、頑張ることはいいことだと知りながらも、頑張った後に当然のことながら疲れが出ると、「またこんなすぐに疲れてしまった。こんなに体力や気力がなくて今後私はやっていけるのだろうか。私に仕事は向いていないのではないか。」と自信を失うことや不安になることもあり、絶望して深刻に思い悩んでしまうことは本当によくあったのである。