第六章 目標を持って生きる 2 高すぎず低すぎない目標設定①
2 高すぎず低すぎない目標設定
人生、迷うことは必然であり、私たちは皆迷いながら生きている。
目標を立てたとしても、果たしてそれは達成できるのだろうかと考えたり、他の目標に変えた方がいいのだろうかと悩んだりしてしまう。このような葛藤や迷いは、誰もが多かれ少なかれ経験するし、生きていく上で避けては通れない。
初めから適切な目標を設定することは難しい。その一方で、逃げたくもないし、あきらめたくもない、と思う人もいる。簡単に逃げたり、あきらめたりしていると、成功できないことが多いから、そのような気持ちもあって当然である。また、自分に負けたら悔しいし、恥ずかしいことを恐れる人も多いと思う。
結局ケースバイケースで考えるしかなくて、今ある環境の中で、また限りある体力、気力の中で、最善を尽くすことが大事であり、決まった答えは必ずしも存在しないことの方が多いのである。
例えば女性の場合は、ワークライフバランスのため、妊娠、子育て、家事などと仕事を両立しようとするし、男性の場合も、趣味や家事、育児の手伝いなどと仕事を両立することになる。
必ずしも全てが思うようにいくわけではない。結婚や出産は必ずできるとは限らないし、失業することも仕事をやめたくなることもある。自然災害や病気だって起こりうる。人生何が起きるかは分からない。
だから、目標を立てることは大事だし、一貫してそれを貫こうとする姿勢も非常に大事である一方、それによって自分を強く束縛してしまい、苦しめてしまうのは必ずしも良いとはいえない。柔軟に目標を設定し直す必要性は、どんなに頑張っていたとしても、出てくることがある。




