第五章 共感の心 2 一人一人が変われば世の中も変わる
2 一人一人が変われば世の中も変わる
では、そのような幸せな人生を私たちが送ることを妨げているものは一体何だろう。
それは人の愛や思いやりの欠如、無関心によるところが大きいと思う。みんながそうというわけではないが、中には恵まれない環境や様々な影響により、そういう性格になってしまう人もいるのは事実である。
でも、それはその人が悪いのではなく、社会全体に責任がある。私たちがこのような社会を変えずに、一体誰が変えるというのか。
一人一人が問題意識を持って、社会を改善していく。お互いが気持ちよく過ごせる社会を作っていく。これによってはじめて、一人一人が尊重され、愛され、幸せな人生を送れるようになる。
つまり、社会をいい方向に変えるのは一人一人だし、それによって全ての人が受ける恩恵は非常に大きい。
「誰かがやってくれるから、自分は何もしなくていい」と思ってはいけない。自分から踏み出すのが大事だし、一人でも手を抜いてしまうと、その影響を社会全体が受けることになるという認識と責任感を持つことが必要である。
色んな人がいる中で、弱者に対し優しい社会を築きたいものである。うつや不安を抱える人への理解が深まれば、彼らは働いたり、自分らしく生きたりしやすくなり、それが社会全体にプラスに働くことは大いにあると考えられる。
「自分さえ良ければいい」と思うと、結局社会全体が病んでしまい、それによって、自分にとっても人にとっても苦しく、しんどく、空しい人生を送ることになるという悲しい結果を招いてしまうことに気づいてもらいたい。
誰一人として「仲間外れ」を作らないこと、一人一人が社会を良くするために考え、行動し、努力することの意味とそれによって期待される効果について、ご理解頂けましたでしょうか。人生、小さな努力を重ねていくことが本当に大切なのです。




