第二章 呼吸を落ち着かせると、心身共に落ち着く 2 呼吸療法の実践法
2 呼吸療法の実践法
前章でも説明したように、気分が悪くなった時、まずは呼吸状態がどうなっているか確認してみよう。すると、多くの場合呼吸が荒くなっている、あるいは、速くなっていることに気づくだろう。呼吸は自分の心を表しているのである。
呼吸療法では「気持ち良く呼吸できる」ことを目指す。数を数えた方が良ければ数えてもいいし、目を閉じた方が良ければ閉じてみてもいい。
具体的にどのように呼吸すれば良いのか分からない時は以下の呼吸方法がお勧めである。
目は閉じていても、開いていてもいいので、ゆっくり「1, 2, 3, 4」と数えながら少しずつ息を吸い込む。そして1秒呼吸を止める。そして、「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8」とゆっくり数えながら少しずつ息を吐き出す。これを何度か繰り返すと心身ともに落ち着いてくることが多い。
また、マインドフルネスで言われるように、イメージをしながら呼吸するのも良い。
息を吸う時は、鼻(あるいは口)から空気が入り、気道を通って、肺が膨らむ。息を吐く時は、肺がしぼみ、空気は気道を通って、口(あるいは鼻)から出ていくのである。
やり方は色々とあるが、ポイントは自分に合った、自分の気持ちを落ち着かせてくれるような呼吸方法を見つけることである。




