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第一章 とらわれとその解除 4 気分が悪くなったら、まずは今の呼吸状態を確認する習慣をつけよう②
では、突発的な気分不快に対してはどう対応するか。
例えば上司に怒られたり、患者に文句を言われたり、部下に嫌味を言われたりした時、気分は不快になることが想定されるが、上司や患者、部下のその日の気分や態度を、他人である自分に予測できるはずなどない。顔色をうかがうようにしていても、難しいことはあると思われる。
こういう時もなるべく落ち着いて呼吸に意識を向けよう。
落ち着くのが難しい程気分が動揺している場合であっても、呼吸に意識を向けることは効果があることだと思い出し、なるべく積極的に利用するようにしよう。その方が気分が良くなるスピードがかえって速まる可能性があるから。前章の「急がば回れ」である。
気分が悪くなった時、たいてい呼吸は荒くなっている。これは感情が高まって、交感神経が亢進し、肺においては酸素が過剰に取り込まれ、二酸化炭素が足りなくなってしまっている状態である。呼吸を緩めることにより、この身体状態は改善し、その結果精神的にもリラックスして楽になるのである。




