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雨の日

雨が降っている

今暫く、暇だったところだ

何も居ない

ここには、私以外誰も居ないのだ

私は、雨が好きだ

身体を洗う手間も無く

鳥も低い所を飛ぶ為、捕まえやすい

そして何より涼しい

それだけで嬉しいものだ


私の産まれは、何処かの建物の中だ

産まれた時、にぁにぁと泣き喚いていたらしい

風は吹くが、とても安全だった

私に名前は無いが、母は特に苦労していた様子は無い

何十かの夜が来る前、私が独り立ちする前の夜

母はこんな事を言っていた

「二本足で歩く、とても大きな怪物に気を付けなさい」


そんなものが居るのか、その時私は大層驚いたが

今思い返すと、あれは母なりに心配していてくれたのだろう

産まれてこのかた

いや、今に至るまで

そんな生き物は見た事が無い


思い返すと確かに、二本足の様な変な石は見たことはある

それは何かと、不思議に思い

少し前に知り合った奴に聞いてみたが、

「僕が産まれるより前から有った変な石」という事だ

ううむ、不可思議なものだ

いや、もしや前に池で見た大きな鳥の事なのかもしれない

しかし、怪物とは思えなかったがなぁ・・・


さて、私は寝る事にしよう

私は、練り歩くのが好きなのだ

前に、およそ非効率とは言われたが

やはり、様々な所を見て回るのは楽しい

もう陽も落ちている

身体を休め、次の朝に備えよう


今日は、このくらいだ

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