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不思議な現象

「誰だろ あの人…」


ヒカリの見つめる女性は誰かを待っていた

その女性が手を振る


「えっ?私?」


手を振る女性に手を振り返すヒカリ


「おーい 待たせてゴメン」


ヒカリの後ろから走ってくる男性


「うっ、めっちゃ恥ずいやつじゃん これ」


しかし女性は気にすることなく

駆け寄って来た男性と話す


「しかし あの人誰かに似てるな…

それにあの男の人もどこかで…」



「ユカリ 行くで」


「待ってよ タクミさん」



「ん〜?私のお母さんとお父さんの名前と同じやんか…あれ?あの男の人…お父さんそっくり!」


びっくりしたヒカリは2人の後を尾けた


「マユはどこに行ったんやろ

連絡入れといたら問題ないやろ」


マユにメールを送り

あの2人の後を追うヒカリ


「あの女の人…私に似てるわ」



不思議な感じがした


昔の懐かしい感じの様な



よく見ると周りの人達のファッションや建物も昔の様だった


「おかしいなぁ おかしいわぁ」


周りの変わりように戸惑うヒカリ


「ん?わぁ!!」


ヒカリの前をサラリーマンが通り過ぎた


「な、なんやねん ぶつかりかけといてなんもないんか」


しかし気にもしないサラリーマン


そしてスーーッ


ヒカリをすり抜ける様にまた人が通った


「えっ?」


戸惑うヒカリ


「今の何?気のせい?」


しかし気のせいではない

次々とヒカリをすり抜ける人々


「私…死んでしまったんやろか…」


「幽体離脱ってやつ?」


ヒカリは自分の手を周りの人々に当てるがすり抜ける


「やっぱり!」


「おかしい おかしいで!」


ヒカリが1人で叫んでいると

例の女性と男性が駅に向かっていた


「と、とりあえず あの人ら追おう」


2人の尾行を再開するヒカリ


切符を買う2人


「天甘寺駅までの切符な」


「うん」


2人の会話を聞きヒカリも同じ切符を買おうとお金を入れるが

ボタンが押せない


「買われへんやん こんなん」


2人は改札口を通ってしまった


「よーし 私は幽体離脱している

霊や 通っても バレへん バレへん」


そーっと改札口を通るヒカリ

目の前には駅員が居た


「よーし どうや やっぱりいけたわ」


ピーッ改札口がなった


「あれー!?」


駅員がこっちに向かってくる


「ご、ごめんなさいー」


しかし駅員は不思議に見ていた


「おかしいなぁー 誰も通ってないのに

反応したで」


「あれ?気づいてない?」


自分の存在に気づかない駅員


「霊やから許してなー」


そう言い2人を追うヒカリ

電車に乗る2人と同じ車両に乗り

しばらく眺めていた


「動物園 楽しみ〜」


「子供やなぁ〜」


「ええやんか」


楽しそうに話す2人を見て

何故かほっこりするヒカリ


天甘寺駅〜


天甘寺駅〜


目的駅に着き

降りる2人

ヒカリも2人を追い電車を降りた

目の前で手を繋ぎ楽しそうだ

改札口を出るとまた反応したが今度は気にしないヒカリ


動物園に着くと

子供の様に無邪気な女性

そしてそれを嬉しそうに見る男性

男性は女性の名前を呼びながら写真を撮っていた


「ユカリ撮るで〜」


「うん!」


楽しそうな若いカップルをただ見つめる

だけのヒカリ



「そうか…わかったわ」



「あの2人 私のお母さんとお父さんや」

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