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ワールドエンドルート  作者: イカランム
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EP:65 失敗と尻拭い


始まりは一人の天才からだった。


その天才には夢があった。


ハーレムを作りたいという夢が……。


暁「いきなり意味わからんのだが……。」


ユリス「えぇ、まぁ、私も理解不能ですが始まりはここからだったんですよ。」


その天才はハーレムを作る方法を考えた。

どうすれば多くの女性を娶れるか……。


天才は考えた末にまずは財力と容姿を手に入れることにした。


咲実「天才の割に発想普通じゃね?」


蛍「天才も人の子って事じゃない?」


天才はその知能から出てくる技術で幾つもの特許を取得

新技術や様々な方法で莫大な財を築くが……。


ハーレムが成ることはなかった。

なぜなら……その天才は性格が悪く趣味が限定的すぎた。


クイーン「問題が根本的過ぎる!?」


白「凄いね……。財力と容姿があってもハーレム作れないってどういうの?」


ユリス「当人の性格は人を見たら格下と見下す。

相手が誰でも自分以外はゴミ扱いする……ですね。」


クイーン「趣味どうこう以前に人間としてやばくない?」


ユリス「趣味の方は女子高生の巨乳にしか興味が無いという人でした。

巨乳の定義はGカップ以下は女性とすら認めないとか……。」


白「頭大丈夫?」


クイーン「財力以前の問題だと思うな……。」


天才は苦悩します。

いくら努力してもハーレムをなし得ないことに

自分は賢く、財も地位も名誉も容姿も全て揃っているのになぜモテないのか


アツキ「先に友達作ったほうが良いと思う。」


和「そうですね。一人で過ごすからこんな残念なことになったんでしょうね。」


ある日、天才はひらめきます。

そうだ。自分以外のすべての男性が性欲を失えば間違いなく自分がモテる!

ハーレムだって作れる……と


ビショ「さすが天才」


ポーン「て、天才ですか?」


ビショ「天才的に発想がアホじゃないか!」


ポーン「あぁ……。」


そして、10年の歳月をかけて人類は性欲を失い始めました。

性欲の減退によって発生したのは世界規模の少子化


性欲を失い、子供を作ろうと意欲を持つ者が減っていき

人口は劇的に減っていきました。


暁「俺の時代の少子化はそいつのせいなのか?」


クイーン「あれ?おかしくない?

ゾンビ化が起こったのってそこから100年後くらいだよね?」


クイーン「もう世界規模で少子化が起きてたの?」


ユリス「彼はゾンビ化が起こる以前に、ナノマシンを開発し

自らの肉体の代替品にするとで半永久的な命を手に入れてました。」


暁「それ使って自分を慕ってくれる人物を巨乳女子高生にでもしてろよ。」


クイーン「うん、それが一番確実そうだよね。」


天才によって性欲が失われていきましたがそこには大きな誤算がありました。

男性の殆どが性欲を失い始めると人々は性欲を別の欲で補おうとしました。


利点としては技術の発展や能力の向上などでしたが

多くは支配欲、名誉欲、財欲といった即物的なものを求める傾向になります。

そういて一番大きな問題となったのが禁欲を是とした宗教の蔓延でした。


クイーン「え?宗教ってそういうものなの?」


暁「まぁ、要するに教主が神の代弁者として権力を求めるものだからな。

そういや、当時はやたら何かを信仰しようとか鬱陶しかったな。」


ユリス「性欲を失ったことは人が新たなステージに進んだ。

汚れた欲を浄化した結果だ……とよく謳われてたそうです。」


暁「人口は洒落にならんレベルで減ってたけどな。

性欲が絶対とは言わんが子供を生む事を拒否ったら結末はどこも一緒だろ。」


クイーン「単為生殖でもできない限り厳しいよね。」


天才は焦ります。

モテるどころか世界規模での危機的状況に……。


そもそも、子供が生まれなければ人は年を取っていくだけ

自分の求める巨乳の女子高生も殆どいなくなっていました。


暁「俺の世代で友達が出来るできないどころか

同世代がほぼ存在しない状態だったしな。」


天才はこの状況を打開するためにコールドスリープ技術を開発

まずは種となる人たちを眠らせることで時間を稼ぎます。


その間にナノテクノロジーを世間に広げることで

この状況を打開することにしました。

念願が叶い、ナノテクノロジーの普及によって人類は危機を脱します。


ですが、問題は終わりませんでした。

急速に発展させようと無茶をしたナノテクノロジーは

コールドスリープ状態の人との接触でバグを発生させました。


クイーン「ゾンビ化ってそのせいなんだ……。」


ユリス「コールドスリープもかなり急速に推し進めていましたからね。

そうしなければ間に合わなかったのもありますが」


天才はバグを処理しようと動き出しますが……。

ある時、天才は考えました。


ゾンビとなり、理性を失えば理想のハーレムが築けるんじゃないかと?


暁「おい」


その可能性が天才の対処を遅らせ、世界的大流行が発生します。

人々は懸命に対処しようとしますが……うまくいくことはありませんでした。


暁「技術の急速な発展のせいか」


クイーン「え?」


ユリス「その通りです。暁様が感じておられる事を

世界中の人が感じていました。」


クイーン「え?ど、どういうこと?」


暁「俺は100年前の人間なわけだが、目覚めてから度々今の技術に困惑した。

未だに何してるのかわからんこともある。」


ユリス「天才の彼は天才でした。

故にこの事態を引き起こし、多くの人々はそれにすがっている状態でした。」


ユリス「彼が手放してしまえば……

新しい技術から生まれた問題を解決するすべがなかったのです。」


クイーン「もうほとんど世界征服してるんじゃないのそれって?」


ユリス「そうかもしれませんね。」


対処が間に合わないうちに世界中がゾンビに満たされ始めた頃

天才は気が付きます……。


クイーン「嫌な予感しかしない。」


天才が求めている伴侶は女子高生

ゾンビとなって徘徊する者たちは彼の対象にはなりえませんでした。


暁「アホにも程があるだろ。」


ユリス「アホ……何でしょう。彼はゾンビ化を防ぐために体を放棄し、

脳だけを遺して非生命体として活動していました。」


ユリス「ですがゾンビが恋愛多少にならないと知ってその肉体を放棄しました。

これが始まりから現在までの顛末となります。」


暁「なんというか……。なんと言えば良いのか」


要するに俺の世代であった少子化問題も

今のゾンビによる世界滅亡も全ては一人のバカが


自分の欲望を実行したこととその失敗の尻拭いによる結末ということらしい。

もうどう言って良いのかどう反応して良いのかもわからん。

周りの面々もかなり苦い顔をしていた……。

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