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ワールドエンドルート  作者: イカランム
59/67

EP:58 黒竜と足止め


それはあまりにも非現実的な光景だった。


漆黒の身体に巨大な翼、血のように赤黒い眼

強靭そうな鱗に全てをなぎ払いそうな長く強大な尾


実物を見たことがあるものは誰一人としていないだろうが

大抵の人間は誰でも知っている存在


今までもかなり非現実的な世界感だったが流石にこれほどじゃなかったと思う。


クイーン「え、えぇぇぇぇ!?なにあれぇぇぇぇ!?」


蛍「ちょ、じょ、冗談だよね!?冗談だよねぇ!?」ブンブン


白「お、お姉ちゃんゆ、揺らさないで」ガクガク


咲実「もっと常識がんばれよォォォォ!!あんなの反則じゃねぇかあぁぁ!!」


ビショ「ふ、ふふ、世界はやっぱり不思議だ。

まさか生きてる間にあんなものを見るなんてね!」


ポーン「いやぁ……出来れば自分は一生見たくなかったです。はい。」


トウカ「えっ……と、この状況はどうすれば?」


最初に感知した俺とアツキ以外は戦々恐々の状態。


それもそのはず、なにせ聞こえた雄叫びの後にその姿を表したのは


まごうことなき【ドラゴン】だったんだから


漆黒の身体と巨大な翼、強靭な鱗の体に長大な尾

遠くから見ただけでもそのサイズが分かるなんて相当だろう。


暁「というか、あれはゾンビなのか?」


アツキ「匂いはゾンビ」


暁「まぁ、そうなんだが……。」


遠いせいか別の理由か……

リヴァイアサンでもいかにもなゾンビな特徴があったのに

遠くに見えるドラゴンにはそんな特徴が全く見えない。


暁「とりあえず、色々学習して進化するわけだが

あれはなんだ?鉄骨刺しすぎて耐久力あげたのか?」


アツキ「なんか硬そう」


クイーン「可笑しくない!?可笑しいよね!?絶対おかしいよね!?

何その反応!?どういう反応なのよ!?ねぇ!?」


暁「予想外も重なるとな……。

もう驚きのコンセントが根本からもげた気がするわ。」


クイーン「新しく作り直そうよぉぉぉ!!」


暁「それはそれとして、充電はどんな感じだ?」


白「い、急いでるけど……わからない……。間に合うかな?」


ビショ「リヴァイアサンなら到達する前に……ですがあれはどう見ても……。」


暁「まぁ、飛ぶだろうな。流石に飾りであんなでっかい翼は付けてないだろうし」


アツキ「海路が遅くて陸路?」


暁「かもな。飛んでたら攻撃が避けやすいって考えたんじゃねぇの?」


咲実「それの思惑通り俺らどうすりゃいいのよ?!

どうやってもあんなのに攻撃はとどかねぇだろ!?」


暁「なんか使えそうなのはあるか?」


ビショ「まぁ……あるにはあるけど……。」


咲実「あんの!?」


ビショ「電磁砲が役に立たなかったときのためにヘリを武装してるんだよね。

当たり前だけど倒せるわけじゃないし、惹きつける程度の効果しかないけど」


暁「白、充電の想定速度は?」


白「えっと……。30分位?」


暁「案外早いな。」


クイーン「早いけど……空を飛ばれるとアトランティスまでひとっ飛びだよ。」


暁「だよな。」


あの巨体でどの程度の速度になるかわからないが

リヴァイアサンより遅いとは思えない。


律儀に毎度毎度進化しているし……。

何よりあの巨体だ。

たとえ飛行じゃなくても滑空程度でアトランティスへと突っ込める。


空に居る分、狙いは付けやすいだろうが……。


暁「蛍とトウカはヘリに乗り込むぞ。操縦は……。」


和「私が行きます!絶対譲りません!!」


力強く手を上げる和

散々迷惑かけた上に流れとは言え毎回離ればなれになっているからか

断固とした意志が伺える。


暁「わかった。じゃあ、操縦は和で」


咲実「オレとアツキはいいのか?」


暁「何かを投げつけるわけでも直接攻撃するわけでもないからな。

兵器を扱える人間がいい。」


咲実「あ~それならオレらは無理だな。」


暁「下にいるなら投擲である程度援護できるだろう?」


ビショ「一応、念のために資材はいくらか余ってるけど……。」


指を指した方向には結構な数の鉄骨とか鉄塊が置いてある。

ダメージは期待できないが多少の引きつけには使えそうだ。


暁「十分だ。」


和「暁様!ヘリの準備できました!」


蛍「装備は適当に持ち込んでいいよな!?」


ビショ「大丈夫!」


トウカ「ありったけ乗せますよ!」


急変した事態にも全員で一丸となって対応する。

機械兵の人たちはとにかくそこら中から装備をかき集めてヘリへ

咲実とアツキは白、クイーンと迎撃のシミュレートを


俺と和、蛍、トウカは積み込みを終えてすぐにヘリに乗り込んだ。


暁「下は頼むぞ!」


白「うん、任せておいて!」


全員が乗り込んでヘリが上昇していく

目標は今にも飛びそうな超大型のドラゴンゾンビ


…………


トウカ「今更ですが私が操縦でよかったのでは?」


和「操縦は譲りませんよ!!」


暁「わかってるから……。」


というか和って大声出せたんだな……。

普段おしとやかだから大声を出すイメージがない。


暁「トウカでも良かったんだが

武器を使いこなせる人材じゃないとあれには何もできなさそうだろ?」


蛍「だよね……。正直勝てる気が全くしないんだけど」


暁「俺もだ。幸い、30分ほど足止めすればいいだけだ。

ウチで武器を使いこなせるのは蛍とトウカとポーン達だが」


暁「ポーン達はいざという時のための撤収作業があるからな。

何より、二人は電磁砲の設置に関わってないだろ?」


トウカ「ですね。親睦を深めなさいと言われてたので」


蛍「私はうっかり壊すとヤバそうだったからね~」


暁「だから別の操縦士が欲しかったんだ。

元々選択肢は殆どなかったが」


蛍「操縦できるのってトウカと和さんとクイーン……くらい?」


暁「機械兵たちも出来るらしいし、ビショップもできるそうだが

数が足りなくて撤去が遅れたは嫌だからな。」


蛍「元々3人ってことか」


暁「この状況でクイーンがマトモに操縦できると思えんから元々一人だな。

無理を言えば一人くらいは借りられただろうけどな。」


トウカ「なるほど」


暁「さて、そうこう言ってる間に近づいたぞ」


ドラゴン「ヴォォォォォォォ!!」


遠くで見てもある程度分かっていたが近くで見ると洒落にならん大きさだ。

今までのやつは人の集合体だからかなり気持ち悪い構造だったはずだが……。


暁「なるほど……妙に黒々しいと思ったら鉄を取り込んだのか」


蛍「あ~それであの黒さなんだ。」


近づくと皮膚?が妙にテカっていて、鱗状になっている。

どうやらそこら中の廃材をかき集めて鎧にしているみたいだ。


普通に考えたらこの巨体で飛ぶなんて無理だと思うが……。


ドラゴン「グォォォォォォ!!!」


暁「ぬぉ!?」


蛍「きゃぁ!?」


トウカ「くっ!」


翼を一振るい下だけで物凄い爆風がここまで届いた。


和「も、申し訳ありませんっ!」


暁「操縦はいけるか?」


和「な、何とか……強風に取られないようにで精一杯ですが……!」


半ゾンビ化で強化されてる和が風に操縦を奪われそうになっている。

この距離でこれなら普通に飛び立ちそうだ。


暁「和はそのまま操縦に集中しててくれ」


和「はい!」


暁「準備はいいな?」


蛍「ちょ、ちょっと揺れるけどこのくらいなら。」


トウカ「合流前は日常茶飯事でしたから……。いつでもいけます。」


互いにいくつも修羅場をくぐり抜けてきた身だ。

かなり揺れているが装備をしっかりと構えていて実に頼もしい。


暁「よし、行くぞ!」


風に煽られながら何とか操縦を取り戻し、爆風圏から離脱してヘリのドアを開く

風はそれなりに強いが……耐えられないほどじゃなかった。


蛍「とりあえず一発!」ドゥンッ!!


まずは試しと対戦車ライフルをドラゴンゾンビの脳天に打ち込むが


蛍「うっわ、やっぱり効いてない。」


どうやらあっさりと弾かれたらしい

戦車装甲を軽く撃ち抜ける威力なんだが……どういう構造なのか


トウカ「やはり、鎧の部分はダメですか……ならっ!」ドゥンッ!!


ドラゴン「ヴォォォォ!!」


トウカのライフルはドラゴンの飛膜を貫いた。

バサバサと振るわせて居たところに風穴が相手僅かに動きが鈍るが……。


トウカ「ダメですね。再生しました。」


ちょっと穴空いた程度ではすぐに再生できるようだ。

一瞬にして立て直した。


蛍「見た目はあれでもゾンビってわけね。これならどうよ!」ボシューー!!


ライフルではダメだとロケットランチャーに切り替え、

飛膜を爆破させようとする。


ドラゴン「グォォォォォォ!!」ビュォンッ!!


暁「ち、こっちの存在に気がついたか」


今までの奴らと違って平然と抵抗してきた。

長大な尻尾を振り回してロケットを空中で破壊した。


蛍「見た目あれなのに脳みそまであんの!?」


トウカ「絶えず撃ち抜けば一発は当たりますよ!」ジャガッ!!


蛍「それしか無いよね!」ジョキッ!!


単発では効果がないと見て双方共にありったけの銃器を装備する。


暁「結局こうなる……よなっ!!」ビュンッ!!


俺も手榴弾を投げて応戦

ありったけの装備を叩き込んでとにかく足止めに全力を費やしていく

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