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ワールドエンドルート  作者: イカランム
52/67

EP:51 到着と作戦


旧埼玉地区 児玉郡 北端部


元々はゴルフ場が点在している場所だったらしいところに目的地があった。


少数都市計画で殆どの都市が中心部を除いて破棄されている。

その中で家屋が少なく非常に広い土地がある

……ということで軍が一時的に拠点にしていたんだそうだ。


軍と言っても戦争や自衛を目的としたものではなく

超少子化による人口激減でコールドスリープしていた人たちを

収容するための軍施設なんだそうだ。


ナノマシン開発で人口激減の目処もついて

全てのコールドスリープ者が問題なく覚醒した。

それで施設も用無しになって半放棄されることになる。


それだけならめでたしめでたしで終わるんだろうが

バイオハザードの発生によるゾンビ化によって世界規模のパニックが発生する。


多くの軍組織はこういう放棄された軍施設に移動し、

装備を整え云々カンヌンがあったらしい。


クイーン「ここはその中の一つだね。」


目的地から1kmほど離れた位置に俺達は着陸して

遠くにある軍施設を見ていた。


なんでこんなに遠くから見ているかというと……。


蛍「うわぁ……ヤバイわぁ……進化型が見えるだけで3体も居るんだけど」


白「しかも、全部ハルク級だね。」


とりあえず、遠くから状況を観察しようということで

ヘリから望遠鏡で見ていたが想像以上に危険な状態だった。


なので遠くから状況を調べつつ、どう攻略するかを考えることになった。


クイーン「話には聞いたけどこれほどとは思わなかったなぁ……。」


トウカ「当時発見した頃に比べて変化が無いのだけは幸いですね。」


近くに生存者がいないからか

更にパワーアップしてるとか数は増えてる……とかではないらしい。


白「うん、ドローンで内部情報を調べてみたけど

5体の進化型で間違いないっぽいね。」


白のPCに映ったのは5体の進化型ゾンビ

3体は大型のハルクタイプ


残り二体はどういう進化をしたのか

一体は大量の手足が生えたムカデみたいなやつと


もう一体は体中にゴムが引っ付き、

めちゃくちゃ長い髪で全身を覆っているタイプだ。


蛍「これ、夜に見たらトラウマになりそうなんだけど

……キモいっていうか怖い。」


クイーン「同感……なんなんだろこれ?」


暁「ムカデみたいなのは分からんけど、髪のやつは電気対策なんだろうか?」


白「ゴムは絶縁体で、髪をアース代わりにしてるとか?」


クイーン「あ~言われてみればそんな感じに見えなくもないかも……。」


暁「効果があるのかどうかはともかく、

電気系の何かがあることは間違いなさそうだな。」


ドローンでくまなく調べてもらうと

この5体の進化型以外に6体の進化型らしきゾンビの死体があった。

ゾンビはそもそも動く死体だが……。


咲実「ここに突入するのはもう決定事項ってことだよな。」


暁「実際に進化型の死体があるしな。」


クイーン「ここに対抗できるかもしれないのがあるのは決定だよね。」


和「問題はどうやって突入するか……ですね。」


アツキ「正面突破?」


咲実「それは流石に勘弁してくれ。度胸とかそれ以前の問題だろう。」


アツキ「ダヨナー」


暁「正面突破が無理なら当然他のルートからなんだが……。どうだ?」


クイーン「ん~、今国のデータベースから出してきたけど

即席の施設で隠しルートとかは無いかなぁ……。」


白「こっちはドローンで探索してるけど一緒かな。

隠しルートみたいなのはない……かな。」


白「一応、それっぽい装置は地下にあるみたいだけど」


暁「地下か……。」


和「やはり、地中を進んでいきますか?」


群馬を切り抜けた時の手法

ここら一体には地下道はないらしく、あのゾンビもこれは予想できないだろう。

ドローンに反応を示さないところを見る限り、知能が高いわけでもなさそうだ。


暁「地下からならハルクタイプは撒くことは可能だろうけど……。」


白「問題はムカデタイプと耐電タイプかな。」


蛍「掘った穴から追ってきそうだね……。」


クイーン「完全にホラーね。」


暁「装備は十分だからなんとかなるかもしれないが……。

できれば当たりたくはない……よな。」


アツキ「アツキのフットーワークで!」


ビュッ!ビュッ!と軽やかなステップで拳を繰り出すアツキ


暁「どう考えても不安要素しか無いな。

そもそも、これほどの兵器がありながら全滅させられたんだ。」


ハルクタイプの死体が何体も転がってるのに人の気配は全くない。

ついでに普通のゾンビの気配すらない……。


外のハルクタイプにやられたのではなく、

中にいる二体にやられたと考えるのが普通だろう。


蛍「何してくるのかわからないのは怖いよね。」


暁「せめて死体でもゾンビでもいればよかったんだが……。」


クイーン「居ないところを見ると

皆、吸収されちゃったって考えるのが普通だよね。」


暁「だよな。」


血の跡や打ち捨てられた装備はあるのに死体もゾンビもないなら他にありえない。

ハルクタイプが入れるほど施設も大きくないし

となればムカデタイプと耐電タイプによって全滅したんだろう……。


暁「見た感じ、すばしっこそうに見えるが……。」


蛍「それだけでどうにかなるのかな?」


咲実「レーザーとかもはや無敵だろ?

早い程度じゃても足も出ねぇだろ?」


クイーン「後ろから奇襲されたとか?でもそのくらいは警戒するよね。」


暁「施設内で何か気になるところとかあるか?」


白「ん~……ドローだけじゃなんとも」


とてつもなく気持ち悪いが……そこまで戦闘力が高そうには見えない

でもここが壊滅したのは明らかでその原因も他にない……。


アツキ「習うより慣れよ!案ずるより産むが易し!」


考え込む俺達にアツキが吠える。


暁「そう……だな。考えても結論は出ない。」


見てるだけで集められる情報なんて限りがある。

これ以上は時間を無駄に浪費するだけだろう。


暁「ここに入るのは決定事項だ。」


暁「慎重の上に慎重を重ねるのは当然として

相手のことを考えても意味はないだろうな。」


咲実「結局、当たって砕けろってことな。」


和「砕けたら困りますが」


トウカ「自分はいつでもいけます!」


アツキ「アツキが最強!」


蛍「外にいるのは私が惹き付けられるよ。」


白「内部のサポートは任せて」


クイーン「いざという時はすぐ逃げられるようにするからね!」


全員やる気充分。

進化型の死体を見たからかここに希望を見出しているようだ。


そして、それは俺も同じ……。


暁「生きて戻るのを最優先で最悪、装備は二の次だ。」


クイーン「だね。

こういうのがある!ってわかってるなら何とか作れなくもないしね。」


白「時間はかかるだろうけど……無理する必要はないよ。」


生きて戻ることを大前提として、突入メンバーで装備を万全にする。

今後を左右する大事な場面だ。


各々、改めて気合を入れ直していくわけだが

もちろん、馬鹿みたいに真正面から行くわけじゃない。


白「やっぱり、進むとしたら地下しか無いよね。」


暁「正面突破は現実的とはいい難いからな。」


回りにいるハルクゾンビを考えるとプラントで戦った記憶が蘇る。

不完全体のハルクゾンビを狭い施設内で倒すことは出来たが


その後に広い場所で遭遇したハルクゾンビには手も足も出なかった。

実際は色々と対抗したがあれだけやっても倒れなかった。

それが三体、あの頃に比べて戦力が充実しているとは言え……。


蛍「そもそも、まだ対抗できる武器があるわけじゃないしね。

戦わないに越したことはないよね。」


一体ならともかく三体は流石に手に負えない。

となればやはり選択肢は地下しか無い。


クイーン「ハルクゾンビのおおよその索敵範囲は1kmくらいが最大かな。

土の中なら色々加味して500mくらいまで落ち込むと思うよ。」


白「じゃあ、地下500……念のために600mかな。

そのくらいの深さから向かったほうがいいよね。」


PCに情報を打ち込んでここから向こうまでの距離をシミュレートしていく


白「ココらへんの地盤は丈夫みたいだから直線でも行けるみたいだけど」


暁「いや、防衛を兼ねて迷路状にしよう。

向こうで進化型に追われる可能性もあるからな。」


白「だよね。」


今までのやつとは違ってあのサイズなら

俺達が通るくらいの穴はすぐに入り込んでくるだろう。


それに推測でしか無いが地面を這っている姿を見るに

移動速度もそれなりにあると思う。

もしかすればゲームみたいに壁や天井を這う可能性もゼロじゃない。


クイーン「逃げる時に通路を潰すのもありかもかな?」


暁「生き埋めに……なるか?」


和「あくまで経験で成長するみたいですし、

埋められた経験がないなら多少はあるのではと……。」


白「使えそうなのは……やっぱり火薬かな。

迷路状にして一つのフロアを爆破すれば埋められるかも」


暁「柱になるようなものがあれば可能だな。」


白「柔らかい土壌と硬い土壌があるから分けていかないとかな。」


クイーン「あとは進入時は一気に入れるようにしないと何だけど」


白「施設内の一部に完全に封鎖されてるフロアがあるから

そこからなら安全に入れると思う。」


和「完全に封鎖ですか?なにかあるのでしょうか?」


白「ん~見た感じだと何かが爆破したのか施設内で戦闘したのか

天井が崩れ落ちてそもそも進めなくなってるみたい。」


暁「バリケードになってるのか」


白「兵器のある場所からはちょっと距離があるけど

進入時にいきなり襲われることはないと思う。」


暁「じゃあ、そこから侵入で……。

安全な位置なら階段状に掘っていけるだろうしな。」


主に白を中心にしてクイーン、俺、和で綿密に経路を選択していく

だいぶ慣れてきたおかげで選択肢も多い。


最大の問題は実際に相対する相手なんだが……。

こればかりはどうしようもない。


巨大ミミズみたいなのが居ないから安全に地下ルートを進める。

表に居るハルクゾンビを相手にしなくていいのは不幸中の幸いだろう。


最後にルート図案を作って、突入メンバーで準備を整え……。

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