EP:49 潰えぬ絶望と更なる希望
基地移設からリヴァイアサンゾンビの出現とアトランティスの発見
圧倒的なサイズと破壊力で絶望を振りまいたリヴァイアサンだが
こちらの怒涛の攻撃によって何とか動きを止めた。
これでアトランティスの危機が去り、3000人の生存者と合流することで
人類救済への道が躍進する……かと思ったが状況はほとんど好転していなかった。
クイーン「うん、やっぱりまだ活動してるっぽいね。」
咲実「マジでか?もう、まともな状態じゃねぇだろ?」
遠くに見えるリヴァイアサンは鉄骨で串刺しにされた上に
二本のポータルによって黒焦げになっている。
なんかで見たイモリの黒焼きみたいな状態なんだが……。
白「生体反応を調べてみたけど……凄い速度で再生を始めてるね。
すぐにどうこうってことはないけど……。」
ビショ「この速度だと最低でも一週間で動き出しそうだね……。」
咲実「無茶苦茶すぎるだろ……。」
ハルクゾンビでも死んでるだろうダメージを受けてるにも関わらず
まだ再生しようとしているリヴァイアサンに流石に全員が冷や汗を流した。
暁「やっぱり、戦力増強が最優先……だろうな。」
ビショ「そう……だね。リヴァイアサンをどうにかしなければ
アトランティスと連絡を取ることは出来ないだろうね。」
俺達のいる場所とアトランティスの間にはリヴァイアサンゾンビが居る。
蘇生活動をしているからおとなしくしているが……
体長を考えれば上を飛ぼうものなら速攻ではたき落とされそうだ。
蛍「別ルートから接触とかダメなの?」
暁「厳しいだろうな。第二第三のリヴァイアサンがいない可能性もないしな。」
蛍「あ~そっか」
遠回りしてまた化け物クラスのゾンビが出てくると本末転倒だ。
こちらもかなりの労力を費やしてやっと動きを止めたんだ。
なんの対策もなしに新しいのを呼び出したら次はどうなるか……。
クイーン「流石にポータルを何本も使うのは困るかなぁ……。」
暁「元々、そんなに数もないしな。」
咲実「でもよ。リアルにあんな化物をどうにかする武器なんてあんのか?」
クイーン「どうだろう……。」
白「私の武器はナノマシンを停止させる方法を取ってるから
あんなに大きいとどうしようもないかな。」
クイーン「私は武器は専門外なんだよね。」
暁「となると頼れるのはビショップだが……。」
ビショ「一つだけ……可能性程度だけど一応ある……かな?」
トウカ「まさか……あそこですか?」
咲実「あそこ?」
アツキ「えっち」
咲実「そういう意味じゃねぇよ!?」
暁「どこか心あたりがあるのか?」
ビショ「えぇ、だいぶ前の話になるんだけど
僕達が色んな所に遠征していた時にある軍事基地を見つけたんだ。」
咲実「軍事基地?」
ビショ「そこではかなり昔に凍結された電磁兵器が開発されていたんだよ。」
クイーン「電磁兵器?
人が減って戦争してる場合じゃないって完全凍結されてなかったっけ?」
ビショ「偶然なのか誰かが持ち出したのかまではわからないけどね。
その施設の周辺には完全に活動停止した進化型ゾンビを何体か確認したよ。」
クイーン「まじで!?」
咲実「超すげぇじゃん!?じゃあもしかしてまだ生きてるとか?!」
ビショ「残念だけど……。」
トウカ「自分たちが確認したときにはすでに人の気配はありませんでした。
それどころか、進化型が5体ほど徘徊する超危険地帯となっていました。」
咲実「うわぁ……まじかよ。」
ビショ「いずれ機会があれば探索してみたいな~って
思ってたんだけど……。」
白「幾らなんでも進化型がそんなにいるところに行くのは無謀だよ。」
暁「だが、それだけ進化型がいたということは
進化型がそこまで増えるほど守り続けたってことだよな?」
ビショ「それは間違いないとおもうよ。
ずっと同じ場所で守り続けるだけの可能性が電磁兵器にある。」
クイーン「それなら行く価値もありそうだけど……。」
白「危険度は絶対に桁違いに高いよね……。」
ビショ「施設に進化型が密集していることを考えれば群馬以上じゃないかな?」
群馬でも弱い一体を倒すのに労力を必要とした。
どの程度の進化型が居るかわからないが
防衛を続けていたなら確実に面倒くさいのが多いだろう。
しかし……。
暁「行くしか……ないだろうな。」
クイーン「だよね~?」
結論は変わらない。
この話が出た時点で俺達の選択肢は一つしかない。
暁「現状、何とか凌いでいるが俺達が進化型に後れを取ってることは変わりない
そもそも逃げ回る以外に選択肢もないしな。」
咲実「まぁ、倒す度にポータル使うわけにも行かねぇしな。」
クイーン「あれ一本作るのすごく大変なんだから!武器扱いしないでよ!」
暁「とはいえ、あれも一応、電磁兵器の一つだろう。」
クイーン「一応……まぁ、そうではあるけどさ」
暁「黒焦げのリヴァイアサンも生きてるが受けたダメージは甚大だ。」
白「そうだね。結合してる殆どの細胞に致命的なダメージは入ってるよ。」
ビショ「レーザーガンのように高電圧で焼却したり
レールガンのような超加速での衝撃であればダメージが入るんだと思うよ。」
ビショ「活動停止していた進化型はどれも超高温で焼かれて、
核となる部分が消えてたからね。」
暁「普通の炎じゃダメージが入り切る前に再生するだろうし
爆破で吹き飛んでも細胞が残ってるなら再生する。」
咲実「つくづく厄介だぜ。」
白「一瞬のダメージで完全に機能停止させる以外に方法がないってことだね。」
ビショ「もちろん……この方法で倒した場合」
クイーン「ゾンビの人間化はほぼ不可能……だろうね。」
アツキのように理性を保ったままのゾンビにするには核が必要になる。
それを破壊すれば……もう二度と元には戻らないだろう。
つまり、助かったかもしれないモノを完全に切り捨てる形になる。
暁「未来より今だ。今後この世界で生きていくなら進化型の排除は必須。
下手に期待して中途半端な状況になるのが一番まずい」
クイーン「暁くんドライ!ちょっと躊躇ったりしない!?」
暁「しない。俺が常に考えるのはここに居る全員の生存だ。
他に関しては知らん。そのうち余裕ができれば助けるだろう程度だ。」
クイーン「冷たいよ!」
暁「そもそも余裕が無い時に助けようとしてこっちも死んだらそれまでだろうが
ようやく兆しが見えてきたのに全滅とかのほうが笑えん。」
咲実「ま、そうだよな。」
蛍「進化型には悪いけど手を緩めたらこっちが危ないもんね。」
クイーン「頑張って……凄く頑張って
アツキちゃんみたいに出来るように頑張ったのに」
ビショ「まぁまぁ、何も全部切り捨てるなんて言ってないじゃないか
余裕ができれば助けるんだよね?」
暁「余裕ができればな。」
クイーン「……全部見捨てないならいいけどさぁ」
渋々納得?したクイーン
他のみんなはもう既に電磁兵器の獲得に頭を切り替えてるみたいだ。




