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ワールドエンドルート  作者: イカランム
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EP:44 制圧と掃除 


ヘリポートのビルの上にヘリが着陸

俺達は装備をしっかりと身に着けてヘリを降りる。


暁「相変わらず、嫌な匂いだな。」


白「大丈夫?」


早速、嗅覚を引き上げて索敵を開始するが……。

この臭いだけはいつまで経ってもなれない。


特にここはゾンビじゃなくて人の死体が山ほど存在する。

食糧を得ることが出来ない場所でゾンビから逃げてればこうなるのは必然。


特に色々と争った跡もあり、凄惨さでは群馬の次かもしれない。


暁「とりあえず、大丈夫だ。」


トウカ「機械用の索敵装備があればよかったんですが……。」


暁「仕方がない。既に広域索敵できるメンツが居るからな」


俺にアツキの二人がいれば大抵の敵は索敵できてしまう。

色々と設備を解体したりして装備を作ったが……。


コンパクトで広範囲索敵が可能な装備を作ろうとすると

素材と時間が足りなかった。


そもそも、短期間で準備できたのは元々あったのを改造したからだ。

ビショップのところは主に武器優先だったので補助アイテムは殆どなかった。

あっても輸送用のあれこれか通信機くらいだ。


なので索敵は変わらず俺とアツキに委ねられている。


暁「それよりマッピングを頼む。」


白「う、うん。」


白が取り出したコンパクトPCに写し出されてる地図に

大まかなゾンビの数を記録していく


屋外はエリアごとに、屋内は施設ごとに記録していき

俺の嗅覚が届かない部分は不明と記録


まずは目的となる1~3ポイントまでを記録していき……。


白「うん、これで全部。」


暁「よし、じゃあ、一番数の多いポイントから行こうか?」


蛍「少ないじゃないの?」


白「進化型の可能性を考えると多い方を進めていったほうがいいかな。」


蛍「なるなる。」


暁「トウカが一番負担が大きいが……。」


トウカ「問題ありません。必ず暁様のお役に立ってみせます!」


暁「期待してるぞ。」


トウカ「はいっ!」


蛍「私は屋外担当かな?」


白「そうだね。現在地点は随時報告するから

私達が居ない階層のゾンビは狙撃しても大丈夫」


蛍「了解、もし適合者が居たら?」


白「その時はペイント弾をお願い。」


蛍「おっけ」


暁「まぁ、可能性はないと思うが」


3万の収容者の中で適合者は咲実一人、

現時点での確率は3万分の一というわけだ。

どう考えても確率が低すぎて期待できない。


とはいえ、1度あった以上確率0というわけでもない。


暁「トウカもペイント弾の用意を頼む。」


トウカ「はい!」


暁「白は俺達の指示、俺は半ゾンビ化した人達を安全な位置に移動させる。」


白「うん。」


白「それじゃあ……とにかく的確さが命だよ。

皆、慌てないで落ち着いて行動してね。」


暁蛍ト「「「分かった。はい。了解。」」」


白「じゃあ……作戦開始!」


自動操縦で帰投を開始するヘリを尻目に各員決められた配置へ移動

迅速に行動を開始する。


暁「俺のことは気にせず、好きに対処していけ。」


トウカ「了解!」ダダダダダッ


白「まずは第一階層、多分第四回層が一番多いからそっちで狙撃をお願い!」


蛍『ほいほ~い!』ドゥンッ!!


予定道理、トウカを前陣に、蛍は安全なポイントから狙撃

白は指示に回り、俺は確保した位置に半ゾンビを収容していく

索敵も上手く機能して概ね誤差なく次々にゾンビを処理していく


とは言え、流石に数が多く時間がかかった。

第一ポイントの処理だけで30分以上費やした。


ここまで来るのに1時間。

クイーンの方には和が居る。

搭乗時間を合わせても2時間~2時間半くらいでこちらに来るだろう。


暁「予定より時間がかかったが……どうする?」


蛍『ここからは数が減っていくんじゃないの?』


白「それはそうだけど……うーん。」


トウカ「何か問題でも?」


白「動かしてる掃除ロボットの速度も大分遅いなぁって……。」


暁「思ったより屋外の死体も多かったからな……他にもゴミとか色々……。」


どうにも施設内の物を持ち出して外でゾンビ化

争いの過程で色々と散乱……というのが多かったのか路上は大分汚れていた。

幾らなんでも不衛生なので俺達は屋根を伝ったが……。


白「流石に旧施設だから対ゾンビ電波がなかったみたいだね。」


蛍『あ~あれがないとゾンビ追い回してくるもんねぇ……。』


暁「なんだったら俺が言って処理できるが?」


白「それは……だめかな。いざという時にすぐ動けないし」


暁「それもそうか」


索敵は俺に頼ってる部分が大きい

離れて行動していると何かが来た時に気付かない可能性が大いにある。


白「次の施設だけ解放して先に掃除をした方がいいかも

クイーンの供給施設があれば掃除ロボットの出力も上がると思うし」


そういえば、旧施設だと供給元がないかもと向こうで話に出た気がする。

その場合は内部充電で動き、省エネ状態で稼働することになるんだとか


白「このままだと動きが遅くて効率も良くないしね。」


暁「了解、この施設の施錠をしてから次に移動しよう。」


白「お姉ちゃんはそこから見える?」


蛍『問題ないよ~』


白「じゃあ、お姉ちゃんはそこから先に第二ポイントの狙撃をお願い。

できれば6階と3階を集中してくれると嬉しいかな。」


蛍『おっけ~』


遠くから狙撃音を聞きながら第一の施設を施錠、

そのまま屋上から第二ポイントへ移動する。


こちらでも第一と似たようなことをしていくが……。


暁「死臭が物凄いな……。」


白「ん~この施設は保存食が多かったかもしれない。」


暁「そんなの分かるのか?」


白「うん。内部を調べたけど倉庫みたいなのが結構あるからたぶん。

それに死体も倉庫付近に集中してる感じ」


暁「なるほどな。」


トウカ「3階制圧しました。」


暁「じゃあ、次に……。」


白「あ、最後の反応消えた。」


暁「ん?」


白「お姉ちゃん今狙撃した?」


蛍『したよ~』


白「じゃあ、今ので最後みたい。」


蛍『お、まじで~ラッキー』


暁「見通しが良かったのか?」


蛍『そだね~窓が割れてたり壁がなかったりで結構楽だった。』


白「掛かった時間は……20分位だね。さっきより10分早い感じ」


暁「どうする?」


白「んっと……やっぱり、清掃ロボットの動きが遅いかな。

この施設を封鎖してから掃除したほうがいい感じ」


総合で1時間ほど経過している。

到着予定は大体1時間、和からの通信も貰ってるから確定だろう。


コンパクトPCを見せてもらうが進み具合は全体の5%殆ど進んでない。

清掃ロボットは6機ほど動いているんだがあまりにもおそすぎる。


白「内部充電の省エネ稼働はやっぱり厳しいね。」


暁「みたいだな。」


蛍『じゃあ、掃除優先?』


白「うん、せめて通路になる部分は済ませておこう。」


暁「クイーンが騒ぎ出しそうだしな。」


ゾンビも嫌いなんだろうが死体も嫌なんだそうだ。

というかホラーそのものが怖いらしい。

その割にはホラー映画をよく見てるが……。


あんまり騒がれると作業が滞るので

スムーズに進めるなら障害物は取り除いたほうがいいだろう。


暁「俺が封鎖していくからトウカと白は先に行ってくれ。」


白「分かった。」


トウカ「了解しました。」


白「お姉ちゃんは私達と掃除ね。」


蛍『うぃうぃ~すぐにそっちに行くね~』


二人を見送って俺は封鎖作業に入る……。

さっきとすることは一緒だ。


一階の扉を施錠し、閉まらないところは完全に封鎖する。

穴が居ている場所も塞いで別の階から脱出する。


進化型でもないならジャンプするゾンビも居ないので楽な作業だ。

たまに施錠中に入り込んだゾンビを素早く処理して運ぶのが面倒なくらいか


暁「よし、これで全部だな。」


指差し確認を終えたら三人と合流するために施設を飛び出す。


間違いなく大変だろうなぁ……とか思いながら合流すると……。


暁「何だこりゃ?」


なんか物凄い高い変な山が出来ていた。


蛍「お、おか~どうだった?」


暁「3人位入り込んだから射って収容したが……この山は何んだ?」


蛍「や~……どうにも詳しく調べたら倒壊したビルとかあってさ~」


暁「倒壊?誰か爆発物でも使ったのか?」


蛍「たぶんね。まぁ、その倒壊したビルのせいで処理が遅かったみたい。」


落ちてるゴミを収集分解するのが掃除ロボットの役割

倒壊したビルがあって遅れたということは……。


暁「まさか、ビルの倒壊後を掃除しようとしてたのか?」


蛍「無茶だよねぇ。ゴミと判断したら全部片付けようとするらしいよ。」


暁「それはまた……。」


融通がきかないというかなんというか……。

まぁビルの倒壊なんて誰が予想するんだよって話だが


暁「それでこの山?」


蛍「とりあえず、ゴミを一定の高さにしたら反応しないらしいよ?」


蛍「死体は……分解してくれないと取り込まれて笑えないことになるからね。」


これはクイーンたちと決めたことだ。

進化型に普通の死体を吸収されると知能をつけられてしまう。

だから遺体は全て見つけ次第掃除ロボットに収集させるように決めた。


命への冒涜だと反発も予想したが反対者は誰も居なかった。

もし自分が死体になったら……と考えたのかもしれない。

脳を食われて仲間を襲うなんて考えたくもない。


蛍「そんな感じでゴミは積み上げて死体は並べてるの。」


暁「なるほどな。それじゃあ俺も手伝おう。」


蛍「お、助かる~トウカと白は別行動中だからねぇ~」


暁「二人は?」


蛍「他の掃除ロボットの確認。多分似たような状態だと思う。」


暁「なるほど、じゃあ、ここをさくっと済ませよう。」


蛍「イエッサ~」


設置部隊の到着まであと1時間ほど……

作業を滞らせないために全速力で作業を進めていく……。


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