EP:42 休暇その2とハーレム計画
トウカ「これからよろしくお願いします!」ビシッ!
暁「よろしくって……お前……。」
白もあっさりと半ゾンビ化したし、
蛍はある程度悩んでたんだが……あのくだりは何だったのか
暁「というか、機械化してたんだよな?なんで半ゾンビ化?」
トウカ「はい!機械化ではゾンビ化に比べて性能が大きく劣ります。
理由は機械化とゾンビ化ではリミッター解除率に大きく差があるとか」
白「そっか、機械化って言っても人の体を強化した延長線だもんね。
意識を保ったまま人から機械化しただけだからリミッターが残ってるのかも」
白「ゾンビ化は生命活動を停止してる状態だし
一度理性を取っ払ってるからそこでリミッターが消えたのかもしれないね。」
白「それに生命活動に使うエネルギーをそのまま別に使えるから」
ポーン「機械化以上の出力になるというわけですか」
トウカ「すぐに移設の準備も始まるでしょう。
今後探索の機会も増えていくと考えられます。」
トウカ「ですからここで戦力増強を行おうと思い。
半ゾンビ化の薬を飲ませていただきました。」
トウカ「もちろん、ビショップとクイーンからの許可も頂いております。」
白「機械化の方は大丈夫だったの?」
トウカ「元々、私はいずれ子供を産んで人手を増やす役割を持っていましたから
ポーンたちとは違い7割ほどが人間の体でしたから問題ありませんでした。」
ポーン「じゃあ、俺達は流石に厳しいみたいですね。」
暁「可能なら飲むのか」
ポーン「もちろん、生存確率が上がるならどんな手段でも取りますよ。
生きる事を諦めた人から消えていく世界ですからね。」
軽い気持ちかと思ったが……その目には強い信念が宿っている。
俺達とは違い多くの離脱を見てきたからこその決断力なのかもしれない。
ポーン「それに聞く話によれば新しい特性まで手に入れられるんだとか?
男としてはそのイベントはやはり見逃せませんよ!」
暁「そうか……。」
トウカ「残念ながら機械化では特性取得までは行かないようです。」
ポーン「なんと……それは残念でしたね。」
トウカ「えぇ、ですが3割とは言え機械化しているおかげで
かなり自由に装備を付け替えることが可能だと」
ポーン「ほ~、それは凄い。」
白「装備入れ替え?」
ポーン「俺達には探索のためにギミックを付け替える機能が付いているんです。
例えば水中探索のためのエラ呼吸装置とか、暗闇での暗視装置とかですね。」
咲実「何それすげぇ!?機械化のほうがよくね!?」
ポーン「ですが、付け替える度に数日意識を失うレベルの激痛が走るんです。」
蛍「ナニソレ超怖い……。」
トウカ「ゾンビ化で痛覚が消失したおかげで
痛みを伴うこと無く付け替えが可能となりました。」
ポーン「その利点は俺達にはかなり大きいですね。
デメリットが大きすぎて宝の持ち腐れでしたからね。」
トウカ「ですね。今後はかなり探索が楽になるでしょう。」
咲実「ちょっと羨ましいな……。」
暁「流石に止めておけ、
彼女と違って後から機械化すると多分デメリットのほうが大きい気がする。」
白「そうだね……特に咲実さんは超身体能力でかなり負担がかかるはずだから
機械化するとそこから一気に体が壊れるかも」
咲実「まじか……それは勘弁だわ。」
咲実に限らず、他のメンツもたぶん無理だろう。
ゾンビ化して治癒能力がなくなっている。
どういう手法で機械化してるか詳しくは知らないが
最低限人間の治癒能力は利用しているはずだ。
ポーンに体を見せてもらった時、機械と肉体が完全に結合していた。
再生能力がない状態で機械化すると
定着せずにぼろぼろになる可能性が高い気がする。
クイーンもビショップもお互いの技術を知ってから
こっちにアプローチがなかったということは何かしら不備があるんだと思う。
互いに出来ることに全力なタイプだ。
今後の可能性を広げることを放置するはずはないだろう。
暁「それで、指揮下が変わったとか言ってたが……変える必要はなくないか?」
トウカ「一度も機能していませんが世界のために子供を作る役割があります。
ですのでビショップが是非一緒に活動するようにと」
暁「…………。」
更に頭が痛くなった。
何かクイーンがハーレム計画とかいう訳の分からん計画を立案してたが
まさかそれにビショップまで加わったのか……。
咲実「おぉ、じゃあ、オレ達と一緒だな。これからよろしくな!」
蛍「あ、私も私も~」
白「え?お姉ちゃんまで?」
蛍「あれ?白に言ってなかったっけ?」
白「き、聞いてないけど……え?私だけ仲間はずれ?」
暁「いや、蛍にも手は出してないからな?」
和、クイーン、咲実は……まぁ、うん……だが
蛍には間違いなく手出ししてない。
蛍「そうなんだよね。なかなか来ないから今度夜這いしようって和と話を」
白「その話聞いてない……。もっと詳しく」
暁「聞かんでいいからな!?
流れで手を出したけど別にハーレムとか目指してないからな?」
蛍「大丈夫大丈夫!別に強制的とかじゃないからさ!
いい雰囲気になったら別に手を出してもいいよみたいな?」
白「そうだよ。雰囲気は仕方ないよね。男の子だしね。」
トウカ「仕方がないことですね!」
暁「いや、止まれよ……。」
半ゾンビ化でアクティブになるのは知ってたが
比較的新参の白、蛍、トウカまでこうなるとは思わなかった。
どうしたものかと思って周りを見回すが……助けてくれそうな人物は居ない。
というか……。
ポーン「ぅ……ぐす。ついにトウカが伴侶を見つけたんだね。」グス
スリー「良かった……本当に良かった……。」チーン
男どもが全員、男泣きしてる……。
アイドルが恋人を作ったからという類ではなく
娘の結婚式に出席する父親みたいな状態だ。
さっきの話は冗談とかではなくガチだったらしい……。
咲実「良かったなぁ……良かったな」グスグス
なんか咲実まで貰い泣きしてる……何だこの状況
暁「何度も言うけど別にハーレム目指してないぞ?俺は」
白「既に三人に手を出しておいて今更じゃないかな?」
蛍「そうそう、二人も三人も四人も六人も一緒だって!」
暁「普通に違うと思うが……。」
トウカ「はっ!?もしかして……私に魅力がありませんか?」
白「え……私達が手を出してもらえないのってそういう?」
ポーン「なんだって!?」
スリー「僕達が手塩にかけて大事に育ててきたトウカがお眼鏡に敵わないと!?」
暁「興奮しすぎだろ。普通に違うから鼻息荒いわ」
蛍「おっぱい!?おっぱいが足りないから!?」
暁「違うといってるだろ!?」
和「どうかしましたか?随分と賑やかですが?」
蛍「暁が胸のないやつは女じゃないって!」
和「う……そ……」ガクッ!!
暁「だから違うわ!変な誤解撒き散らすな!」
和がいいタイミング出来たから落ち着かせてもらおうと思ったのに
風評被害でいきなり膝を折った。
そんなに今の発言がショックだったのか
……というか和は普通に胸あるだろ。
和「誤解?誤解なんですか?」
暁「当たり前だ……というかお前は流石に知ってるだろ。」
和「…………そうですね。胸の大きさが女の価値ではありませんよね。」
何を思い出したのか、とりあえず立ち直ったみたいだ。
蛍「でも暁は私達に手を出さないよ!?なんで!?」
和「普通に忙しかったからでは?」
白「…………言われてみれば……そんな暇なかった……かな?」
暁「忙しくなくてもさ?
来たばかりの女性を襲うとか思われてるのは心外なんだけど?」
蛍「愛に時間は関係ないよ!映画とかすぐセッ○スするじゃん!?」
暁「あれは尺の都合だ。幾らなんでもあんなポンポン交わらんわ。
あそこまで倫理観は乱れてないぞ。」
トウカ「そんなの知りません!私はすぐにでも貴方と結ばれたい!!」
暁「君そんなキャラだったっけ?」
白「半分は機械だし……。普通よりも感情の高ぶりが激しいのかも?」
ポーン「あ、俺達、感情制御を付けてたのでそのリミッターを外したのかと
喜怒哀楽の影響で作戦に支障が出るという理由で色々ありましたからね。」
スリー「そういえば、ここに来てすぐに外しましたね。」
蛍「あ~なんか感情表現豊かになってない?って思ったのはそれなんだ。」
それだけ余裕ができたという証拠なんだろうけど、
できれば外さないでほしかった。
トウカ「仲良くなればイケルんですね?」
和「そうですね。いっそ夜這いをすれば一気に……。」
トウカ「なるほど……為になります。」
暁「なんともはや……。」
これから先、全く別の形の波乱が起きそうな予感を感じながら
休暇を堪能する俺達だった……。
ちなみにマージャンの結果はアツキの一人勝ちだった。




