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ワールドエンドルート  作者: イカランム
41/67

EP:40 会議と休息へ


群馬遠征は……半分成功、半分失敗だっただろう。


成功の理由は念願のヘリの入手と研究員を含め、

戦闘経験豊富な人材を確保できたこと


失敗の理由は群馬が想定を遥かに超えて危険だったことだ。

今回は運良く切り抜けられたが次もこうなるとは思えない。

最悪、次の探索で全滅すらありえる。


それに加えて


暁「ブランコとか屋台回収するの忘れた……。」


クイーン「それ必要!?」


ビショップ「あ、僕が作れるよ?作ろうか?」


暁「マジか、頼むわ。」


ある意味結果オーライだったが

……簡単に設定した内容すら達成できないというのがわかった。


暁「ブランコと屋台は冗談として、やっぱり問題は進化型だな……。」


クイーン「1体は倒したんでしょ?」


暁「結合数が2,3体くらいだったからな。

それ以外のは戦ってもない。戦う余裕もなかったな。」


アツキ「でっかいミミズから逃げきった!」


暁「そうだな……。

とはいえ、それなりに全力で攻撃してもちょっと動きが止まる程度だ。」


体内に手を突っ込んだのは軽くトラウマなんだが

体を軽く引き裂いて、スタングレネードを埋め込んでもその程度


アツキたちのエレキボムと消火剤と池での

麻痺&氷結コンボでほんの数分動きを止めた程度だ。


暁「手強いのは最初から分かってたがあれはどうしようもなさすぎる。」


ビショ「そうなんだよね。僕達の方もあれに大分仲間をやられた。

対抗手段も色々考えてきたんだけど……やっぱりパーツ不足でね。」


クイーン「私の方でも白ちゃんと色々模索してみたけど……。

やっぱり難しいみたい。」


暁「俺の血を使って腐敗病を治療するなり、

白の銃弾でナノマシンを停止させたりは?」


今までゾンビには十分効果があったんだ。

二人の力があればもしかすれば……と思ったが


白「無理みたい。普通のゾンビは個体だから

一人分のナノマシンや腐敗病をどうにかすればいいけど……。」


白「複合体になってる進化型は一人分をどうにかしても

ナノマシンは集団再生するし、腐敗病も高速感染しちゃうみたい。」


ビショ「腐敗病の感染力を考えれば

密着してる状態での感染速度は考えるまでもないね。」


クイーン「こっちも正直お手上げね。進化型に対抗する手段は全く……。

とりあえず、半径1km以内に人が居ないなら生まれないくらいはわかったけど」


暁「それは厳しくないか?」


確かこの拠点を覆ってる防壁の距離が中心から半径700mほど

周囲のゾンビは定期的に半ゾンビ化させてるが

出ない可能性がないわけじゃないってことになる。


クイーン「うん。ここにもいつかは来る可能性があるかな……。」


暁「待っててもジリ貧になるな。」


クイーン「そこで……さ、そろそろ拠点を移そうかなって思ってるんだ。」


暁「拠点を?」


クイーン「うん、ビショップくん達も合流したしさ

進化型の事も大分わかってきたし、もっと安全な場所に移動しよかなって」


暁「今提案したってことは何処かに思い当たる場所があるんだよな?」


クイーン「うん」


早速とクイーンが地図を取り出して机に広げる。

俺達の現在地は多摩川付近、神奈川と東京の境目にある。

既に旧地区として放棄されてる所だ。


公園跡地みたいなのがあったから二子玉川公園付近だろう。


クイーン「今はここにいるんだけど……ここに移動しようかなって」


指を指したのは神奈川の海、東京湾にある一つの島みたいな所

地図には扇島と書かれている。


クイーン「少数都市計画で大分前に放棄された人工島だけど

元々は発電所とかがあった場所だから資材が結構いっぱいあるし」


クイーン「大体6平方kmあるんだ!

ヘリを手に入れてからずっとここに移動したいなぁって思ってたんだよ!」


ビショ「なるほど……浮島ですし、車での移動は難しいけど

ヘリがあれば本島への行き来も難しくないね。」


白「車は水中でも進めるように改造すれば使えると思う。」


白「今のところ、ゾンビが空を飛ぶのは確認されてないし

水を進んで来ても電磁防壁で完全にシャットアウトできそう」


クイーン「でしょでしょ!?」


クイーン「電磁防壁はポータルを作ってれば

中心点から周囲にエネルギー供給するタイプだから距離は関係ないし」


クイーン「設置すればすぐに使えるから……どうかな?」


今後人が増えてくる可能性を考えると悪い話じゃない。

正直、この拠点はだいぶ手狭になってきているのもある。


俺達以外にも半ゾンビ化した人達がたくさんいて収容している状態

折り重ねておいておくわけにもいかないので大分スペースが必要になる。


暁「半ゾンビ化した人達の収容プランはあるのか?」


クイーン「うん。ゾンビが吸収しているのがわかったからね。

島を掘って水中に収容施設を作ろうかなって」


クイーン「下に掘り進めていけば結構なスペースを確保できるし

海の底の地下なら簡単にはゾンビも来れないし」


クイーン「距離もあるから普通は探知もできないと思うんだ。」


暁「なるほど」


スムーズに答えが出てくるあたり、だいぶ前から予定していたっぽいな。

進化型の事があるならこの拠点では心配になるのは確かだ。


ビショップの話では既に何度も拠点を潰されていると聞く

対処方法が分かってない今、危険な場所に居続けるのはまずい


暁「分かった。すぐに確保できるようにプランを練っておこう。」


暁「先遣隊と輸送隊と設置隊に分けて、

収容者は安全に輸送できる方法を考える必要があるな。」


ビショ「収容者に関しては僕に提案があるんだけど」


クイーン「なになに?」


ビショ「実は今僕達が使ってる輸送ヘリ、あれは改良途中でね。

パーツが集まればビルを輸送できるくらいにするつもりだったんだ。」


クイーン「おぉ~すっごぃ!」


ビショ「残念ながらパーツが揃わなくて設計のままだけど

パーツさえあればすぐにでも改造できる。」


ビショ「この拠点を放棄するなら周囲の施設を全部解体して

出てきたパーツで改良させてほしいんだ。」


暁「ビルが輸送できるなら縦長の収容カプセルでも使えば一括

多くても数回で輸送できるな。」


俺の常識では考えられないことだが

既にトラックレベルなら余裕で輸送しているんだ。

規模が大きくなっただけでは驚くこともなくなった……。


ビショ「当然、収容準備に手を取られるから僕は動けないし

あんまりの人員を貸せなくなるけど収容者の輸送に関してはバッチリだよ。」


クイーン「全然オッケーだよ!一番の問題は収容者の輸送だったからね。」


そう、現時点での収容数は既に3万を超えている。

この周辺だけならそれほど数は居なかったが


東京を制圧した際にかなり収容者が増えた。

長期生存者が居らず、進化型が居なかったが

流石に都心なだけに人の数は半端なかった。


暁「収容者は全部ビショップに任せよう。

解体して良い施設はクイーン……いや、白に聞いてくれ」


クイーン「なんで私じゃないの!?」


暁「クイーンは……物を捨てられないタイプだろ」


クイーン「なんの話!?」


暁「どうせ必要ないけど

なんとなくもったいないとかで置いときたいとかいいそうだしな。」


ビショ&白「あ~」


クイーン「納得された!?そんなこと無いよ!取捨選択は大得意だよ!」


暁「白ならこの拠点のことも全部把握してる。

彼女なら適切に判断できるだろう。」


ビショ「分かった。よろしくね。」


白「うん、任せて」


クイーン「むっしー……」


暁「後は各部隊の編成だが……。」


クイーン「私は設置しか出来ないよよ?」


暁「まぁ、それは仕方がないな。」


ビショップが輸送隊で行くなら必然的に白とクイーンの役割は決まる。

白は先遣、クイーンが設置だろう。


ゾンビ化した白のほうが戦闘に長けているし……。


暁「白は先遣、クイーンが設置、

ビショップが輸送のリーダーで動いてほしい。」


暁「後のメンツは……そっちで決めてくれ」


俺の方で少し考えてみたがどの部隊も重要度が一律だとどうにも決めかねる。

何より、ビショップの輸送でどれほど人材がほしいのかわからない。


ビショ「僕の方はできれば一人、大きなものを運べる人が欲しいかな。

彼らもかなり重いのを持てるんだけど君たちには敵わないからね。」


ビショ「代わりにポーンくんとトウカくんをそっちに送るよ。

二人共探索と整備は得意だからね。」


クイーン「う~ん、じゃあ、パワーでさくちゃんかなぁ。

また文句言われそうだけど……。」


暁「文句?」


クイーン「群馬行きついていけなかったからさ」


暁「あ~そっちはフォローしとく。彼女にしか出来ないことが多いからな。」


クイーン「だよね……。

私の方は和ちゃんとアツキちゃん、あとポーンくんがいればいいかな。」


白「じゃあ、こっちに暁さん、トウカさん、お姉ちゃんかな。

先遣隊だからそんなに危険もないと思うし」


白「作業が終わったらそのまま設置隊に参加する形になるかな?」


ビショ「そうだね。僕の方はそっちの設置が終われば一括で行くことになるから

先遣隊の人達はそちらをサポートするのが楽だろうね。」


目標が決まればサクサクと内容も決まっていく

それぞれのメンバーを決定すれば後はどういうルートで行くか

どれほどの資材が必要になるか、それをどこで集めていくかを早々に決めていく


とはいえ、ここまで本拠から東京、群馬、袈裟丸山、東京と

連続して移動を繰り返している。


迅速さが物を言うから仕方がないが

更に大変な作業が多い任務に繰り出すのも事故の元だろうと

今までと比べて比較的安全なここで休息を取ることにした……。

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