EP:37 束の間と機械兵士
群馬に向かい、マグメルの別働隊に遭遇し、合流
機材や食糧、ヘリを回収する時に大ミミズと戦闘になるが
なんとか俺とアツキとで切り抜け……スリーとの協力で脱出することに成功した。
ヘリで暫く和に抱きつかれて過ごし……。
白「チャンスだったのに……。」
アツキ「意気地なし~」
和が離れてから二人に文句を言われていた。
暁「こんな場所でできるわけ無いだろ……。時と場合をわきまえろ。」
白「時と場合を弁えたら押し倒すの?」
暁「そうだな。時と場合とその気になれば押し倒すかもな。」
和「も、もう、そんなこと言いふらしては駄目ですよ。」
白「……え?え?どういう……え?」
暁「それは今はいい、それよりも収集した情報だ。」
白「えぇ……凄く大事なことだと思うよ?
今後の在り方を決めるというか……ね?」
暁「ふむ……探索のかいもあって結構な情報を手に入れたな。」
和「群馬の新しい地図と進化型数種と大ミミズの情報はかなり有益ですね。」
白「スルー?スルーなの?ねぇ?」
アツキ「スルー?何のこと?」
白「えっと……アツキちゃんにはまだ早いかなぁ……て……うん。」
アツキ「アツキに早いの?なにが?」
白「何がっていうか……うん、その……早いんじゃないかなぁ?」
根掘り葉掘り聞こうとしていた白だが
流石にアツキの純粋な目にタジタジになっている。
時と場合を選ばないからこうなるんだが……。
まぁ、和が言わないなら俺から言うつもりは全く無かったが
暁「遊んでる場合じゃないぞ。
早く情報を纏めてクイーンに送らないといけないんじゃないか?」
白「っと、そうだったね。」
なにげに今の世界はまだネットがつながっている。
流石に調整しないとダメだが……
半永久的にデータを保存できる巨大サーバーが存在していたらしい。
しかも、自立充電式で壊れない限りはずっと稼働し続けるんだとか
そういうわけでネットを使って遠くの情報をある程度集めることも出来るし
クイーンが自作したサーバーを使ってデータを送信することも出来る。
クイーンを無理に連れてこなかったのはこのシステムが存在していたからだ。
これがあればある程度遠くにいても情報の交換ができる。
それならこんな危険な場所で情報を精査するよりも
拠点で落ち着いてやってもらったほうが間違いなく効率がいいと考えた。
ここに来たくないからクイーンが作ったのかもしれないが……。
白「…………うん、こっちで集めた情報は全部送信できたよ。」
暁「何かしら分かればいいんだが……。」
白「クイーンに任せるしか無いよね。」
暁「そういや、そっちのリーダーもマグメルの職員なんだろ?」
トウカ「はい、大分初期に思想の違いで別れたそうですが……。」
暁「ゾンビの攻略法とか見つかってないのか?」
トウカ「残念ながら……突然変異種が進化型というのも
ついさっき知ったばかりです。」
トウカ「ビショップはゾンビ研究より機械研究を先行していた方なので
元々はメイドロボの開発者だったんだとか……。」
暁「メイドロボいんの!?」
トウカ「いえ、今はいません。
腐敗病がナノマシンのバグによるものだと知って全て破棄されました。」
暁「なんだ……いないのかぁ……。」
白「凄くがっかりしてる。」
暁「俺の時代では夢の具現みたいな存在だったからな。
一回くらいは見てみたかった……。」
和「メイドロボにかぎらず多くのロボットはナノマシンを多様していました。
腐敗病最初期に一部が暴走し始めたのをキッカケに全て焼却処理されました。」
トウカ「話ではビショップがすぐに機械の腐敗病を無力化したらしいですが
広める前に腐敗病のパンデミックが発生したそうです。」
暁「タイミングが悪かったってやつか……。」
トウカ「一応、私たちは全員、半分以上が機械ですが」
暁「まじで!?機械人!?」
白「嘘!?それは実用化できなかった技術なんじゃ!?」
スリー「ビショップがマグメルと袂を分かったきっかけが
人体機械化なんだそうです。」
そう言ってスリーが服をまくると……。
その下には如何にもメタリックな体が現れた。
暁「すげぇ……触ってもいいのか?」
スリー「どうぞ」
断って触らせてもらったが……マジで完全に機械だった。
表面だけかとも思ったが触った感じ、相当な密度の機械だ。
多分、内部の殆どが機械になってる。
トウカ「ビショップの機械改造のおかげで
私達、武装部隊は腐敗病の感染から逃れることが出来ました。」
トウカ「それでも進化型に勝てるようにはなりませんでしたが……。」
暁「これほどの技術があるなら進化型を倒す装備とか作れなかったのか?」
トウカ「色々と試したようですが進化型は外部傷害に対して異常なまでに強く
自己再生や損傷代替と回復方法も様々であまり効果がなかったんです。」
スリー「自分たちは全部で30人ほどいましたが……。
ゾンビの中で活動していくうちに残り10人となってしましました。」
機械化しても尚、死と隣り合わせなのか……。
俺達のところが楽でここが過酷な可能性もあるが
トウカ「こちらは多くが機械の知識に偏っています。
今回のことでゾンビに対する策が一気に増えるでしょう。」
暁「そうだな。こっちは流石に機械人を作るほどの技術力はないしな。」
白「もしかすればお姉ちゃんに作ったライフルを改造できたりするんじゃ?」
トウカ「可能だと思います。
私達の装備も全てビショップが作ったものですので」
妙に強力なスタングレネードやエレキボム、強化剤は彼が作ったのか
人を機械化するほどの技術力ならそれも納得だ。
白の技術力もかなり高かったがそれ以上の技術があれば
こちらの情報と合わせることでもしかすれば進化型も倒せるかもしれない。
ゆっくりとしていた世界を救う……。
漠然とした未来への歩みがはっきりと輪郭を帯びできた気がする。
これからの期待を胸に……俺達はようやく彼らの拠点に到着した。
…………
………………
それは袈裟丸山の山頂にあった。
巨大なプラントらしきものの周辺に大きな電波塔が設置され
その電波塔の周りをデカい壁が遮り、更に周りに多数のゾンビが蠢いている。
暁「ゾンビに囲まれてるのか?」
トウカ「はい。ゾンビが生存者を見つけると追いかける性質があります。
流石にずっと引きこもってるわけにも行かないので必然的に」
暁「勝手に増えていくと……。」
トウカ「現在は電波塔と巨大防壁でシャットアウトしてしますが
いずれこの場所を捨てるかもしれないとビショップは言ってました。」
以外に切羽詰まった状況だったらしい
ここで会えたのは幸運と言っていいだろう。
白「それにしても……凄いね。
こんな大きなプラントが山の上にあるなんて……。」
スリー「ビショップが袂を分かった後に作ったそうですよ。」
白「プラントを作ったのっ!?」
暁「凄いことなのか?」
和「正直……とんでもないですね。
プラントを技術者一人で作るなんて相当な技術を必要とします。」
和「簡単に製造しているように見えてかなり緻密な計算が施されてます。
対電波で防御できないのはあまりにも精密だからという話です。」
トウカ「パーツが足りなくて完全稼働とは行きませんが
ある程度は食糧を供給できるようになっています。」
足りない分を機材と一緒に集めているというわけか
大型コンテナも余裕で運搬できる輸送ヘリもビショップが作ったかもしれない。
既に到着していたポーン達に誘導されながら
ゆっくりと着陸するのを待った。
ストックが切れてしまった……。
ストック貯めの為に2日1回に切り替えます。_○/|_




