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ワールドエンドルート  作者: イカランム
35/67

EP:34 マグメルとヘリ


この世界で敵となる存在の殆どがゾンビだ。

中には人間もいたが……。

基本的に危険な場所が多すぎて対電波施設の付近とかにしか居ない。


だからわずかに油断してしまった。


?「はぁっ!」


群馬郊外の個人所有ヘリを回収するために地中からここまで来たが

周囲に居るよくわからない何かに後ろから襲撃された。


が……。


暁「そいっ!」


?「なっ!?」


そもそも、俺に蹴り程度が通じるわけもない。

ライフル食らっても無傷だったし


匂いで周りの動きがだいたい分かるから飛んできた蹴りを回避し


暁「ちょっと入ってろ」ドン


?「うぁぁ!?」


俺が出てきた穴に落とす。


暁「和、捕縛しろ。」


和「かしこまりました。」


穴の中に居る和が瞬時に縄で縛った。

周囲にまだ仲間らしいのを確認できるが


暁「出てくるか、ここで死ぬか選べ。

お前らから攻撃してきたんだ……皆殺しにしてもいいってことだよな?」


脅しを入れて戦闘態勢に入る。


最悪、一人情報源が居るから他はいいだろうと思っていたが


?「待ってくれ。」


武装した男が屋敷の窓から出てきた。


…………

………………


窓から出て来た男は他に居た5人に武装解除させ、

対話したいと持ちかけてきた。


最初は当然警戒していたが……。

マグメルの関係者だと名乗ったことで

捕まえている武装女性を人質にする条件に席を用意した。


ポーン「いきなり襲撃してすまなかった。俺はポーン。

マグメルの武装実働部隊のリーダーをしている。」


相変わらず、どこから用意したのかわからない机に腰掛けて名乗りあう。


暁「俺は天都 暁……マグメル所属、群馬探索隊のリーダーだ。」


ポーン「まさかマグメル職員が他にも居るとは思いませんでした。」


暁「こっちもだ。クイーンには他の職員は全滅したと聞いたんだが……。」


ポーン「それは――」


和「お話中に申し訳ありません。クイーンと通信が繋がりました。」


クイーン『いきなり通信ってどうしたの!?なんかあったの!?』


ポーン「クイーン、お久しぶりです!」


クイーン『あれっ!?ポーンくんじゃない!?生きてたの!?』


ポーン「おかげさまで」


クイーン『ってことはビショップくんも生きてるの!?』


ポーン「はい、あの方のおかげでなんとか生きながらえることが出来ました。」


クイーン『おぉ~良かったね!』


暁「クイーン、知り合いなのか?」


クイーン『うん、マグメルの職員の人だよ。

って言っても初期の方で意見が別れちゃってそのまま……だけど』


暁「なるほど……和、その子を解放していいぞ」


ポーン「よろしいんですか?」


暁「マグメルの部分が嘘だった時の保険だからな。

クイーンの顔見知りなら問題ない。」


和「どうぞ。」


女兵「ありがとうございます。」


暁「さて、色々とクイーンと話し合いたいこともあるだろうが……。

あいにくこっちはあまり長居したくない。」


地下での巨大な穴のこともある。

大分都心部と距離はあるが……危険がないわけでもない。


暁「単刀直入に行こう。そっちの目的は何だ?」


ポーン「俺達の目的はここに保管されてる食糧と機器類、

それにヘリの確保の為にやってきた。」


暁「被ったな。」


ポーン「やはり、貴方方も食糧を?」


暁「いや、こっちはヘリの確保だ。

群馬の都心があまりにも危険だからな。追跡されないために空路で帰還したい。」


ポーン「群馬からこっちまで来たんですか!?」


暁「そうだが……なにかおかしいのか?」


ポーン「群馬は今や大量の突然変異種で溢れている危険地帯

俺達の隊員も何人かが音信不通になるほど……一体どうやって」


暁「こっちも無事にというわけじゃない。ギリギリ逃げてきたようなもんだ。

食糧類はそっちで全て回収すればいいがヘリだけはこっちに譲ってもらいたい。」


彼らがなんで生き残って部隊単位で動けているかどうかは気になるが

さっきから嫌な予感が収まらない。

早々に切り上げてここを脱出したかった。


相手の重要度次第になるが……できればヘリはどうしても欲しい

最悪、力ずくでも……。


ポーン「そう……ですか、でしたらヘリは譲りましょう。」


暁「……やけにあっさりだな。」


ポーン「元々、食糧と機材がメインですから。」


ポーン「それにこちらは既に移動用のヘリを持っていますし、

改良するための部品を集めていたようなものなので」


暁「なるほど」


ポーン「群馬を越えてきた方々が欲しいと言うんです。

おそらくは余程のことなんでしょう。」


暁「察しが早くて助かる。」


ポーン「代わりと言っては何ですが……。

情報交換のためにこちらの拠点まで来てもらってもよろしいでしょうか?」


暁「場所は?」


ポーン「群馬と栃木の境にある。袈裟丸山という場所です。」


暁「東京よりは近そうだな。」


ポーン「と、東京から来たんですか!?

埼玉まで越えたんですか!?」


暁「いや、電車を使って直通だから越えたとは違うな。」


ポーン「それでも十分凄いんですが……。」


暁「和、彼らの拠点に寄り道しても大丈夫か?」


和「はい、問題ありません。

ヘリがあれば容易に帰れますからそのくらいなら許容範囲ですね。」


ポーン「ありがとうございます。では」


アツキ「お兄ちゃん、ちょっとまずい。」


暁「何かあったのか?」


念のためにアツキに周囲を警戒させていたが


アツキ「なんか凄いのが地面を走ってる?」


暁「凄いの?」


考えられるのは……近にあった巨大な何かのトンネル……。


ポーン「突然変異種の可能性がありますね。」


暁「すぐに脱出するぞ。

和と蛍はヘリの準備を、俺とアツキは食糧と機材の積み込みを手伝う。」


ポーン「ヘリの準備でしたらトウカも使ってください。」


暁「出来るのか?」


名前を出されて一歩前に出たのは俺達が捕縛していた女性兵士だ。


ポーン「はい、彼女はこちらの最大戦力でもあります。

なにより、機械類には特に詳しい。」


暁「分かった。手伝ってくれ。」


トウカ「はっ!!」


力強く敬礼して、和と蛍と共にヘリのある方向へと走っていく

それを確認してから俺とアツキはポーンが必要だというものを片っ端から回収


近くに止めてあった輸送ヘリへ次々に突っ込んでいく


ポーン「機材の確認は今はいい!とにかく積み込んで!」


男兵1「はっ!!」


ポーン「食糧類はこちらのコンテナへ!」


暁「分かった。」


アツキ「なんかでっかい冷蔵庫あった。」


ポーン「冷蔵庫でしたら……こっちの機材と一緒にお願いします。」


アツキ「中身あるよ?」


ポーン「このタイプでしたら外しても数カ月は稼働します。

むしろ放出した熱で食糧が痛むかもしれませんから」


アツキ「分かった。」


大量の者が運べる俺達は重要な食料品を運び

それ以外のメンバーはある程度取捨選択する必要がある

機材をとにかく突っ込んでいく


輸送技術も大分進化していてかなりでかいコンテナを運ぶことが出来るようだ。

とりあえず、順調に進んでいたが……。


ズズズ……。


僅か……本当にごく僅かに地面の下に何かが走ったような振動がした。


瞬間的に、俺はまずいと思った。


暁「急いでヘリを飛ばせ!」


ポーン「は、はい!?」


アツキ「お兄ちゃん!」


暁「こっちも気がついた!手にあるものは全て運び込め!脱出するぞ!」


ポーン「なっ……お、おい!?」


暁「どうした?」


確実に近づいてくる存在に逃げる指示を出していると

ポーンが慌てた声を出した。手には通信機らしきものがある。


ポーン「隊員の一人が地下に閉じ込められたと……。」


暁「さっきの振動か」


ポーン「俺がすぐに救出を!」


暁「いや、それならこっちのほうが確実だ。

お前らはもうヘリを飛ばせ。そいつはこっちで回収して向こうのヘリで逃げる。」


ポーン「ですが!」


暁「一人のために全員を犠牲にする気か!?」


ポーン「…………」


暁「ここまで生き残ってきたお前なら常に正しい判断をしてきただろ?」


取捨選択を常に迫られる世界だ。

一人のために全員を犠牲にすればどうなるか……わからないわけがない。


ポーン「彼をお願いします。全員脱出する!」


強く拳を握りしめ、撤退指示を出すポーン

彼を見送り……。


暁「居場所は分かるか?」


アツキ「ん。把握してる。」


暁「道案内を頼む!」


アツキ「うぃうぃ」


俺達は屋敷の地下へと向かった……。

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