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ワールドエンドルート  作者: イカランム
25/67

EP:24 後悔と脱出

人は……少し前の行動を後悔することは良くあるだろう。


後悔先に立たず……あたり前のことだがこれを覆すことは難しい

あらゆる伏線を張って準備をしたとしても力及ばす

そういう状況になることは多々ある。


まぁ、何が言いたいかというと


暁「普通にまずいな」


巨ゾ「ヴォ大大大大ヴォヴォオオオオ御多おオオオオオオオオオオ!!!!」


もはや怒りで我を忘れて手がつけられなくなっていた。

かろうじて俺を捉えられているんだが

トリモチと煙幕で遠近感が狂ってるのか攻撃は本当に手当たり次第


全く俺に当たる様子はないが……そこら中が完全に廃墟化してきている。

まっ平らな平原がここだけボッコボコの月の表面だ。


まぁ、ここまで無茶苦茶ならさっさと逃げたほうが良いと思うが

残念ながらそれは出来ない。


俺とこいつのスピードは全く同じ

遠近感が狂ってると言っても俺を捉えることは出来ている。


要するにこれから逃げ出そうとすればどこまでも追いかけてくるだろう。

この暴れまわる動く核兵器みたいなものを引きつれて行くとどうなるか


想像に難くないし想像したくもない。

穴に埋めた時にさっさと逃げればよかったと後悔している。


この状況をなんとかできるのはもはや咲実だけだが……。

ぶっちゃけ、彼女を危険な目に合わせたくない。

自分なら良いが他はダメだ。人間そういうものだ。


かと言って他に方法は……。


巨ゾ「ガyfラダジョセオフィはオジェfパオwkレパオケgr!!」


暁「だぁぁぁ!うるっせぇぇ!!」


もう雄叫びなのか何なのかもわからん。

あまりの五月蝿さに鼓膜が破れそうだ。


いっそ地面に叩き落としてやりたい。


暁「あぁっ!そう言えばここは上空だったな。」


色々ありすぎて完全に忘れてた。

となれば……。


PiPi


咲実『なんだ!?何かあったのか!?』


暁「取るの早いな。とりあえず何もないが」


咲実『無事なんだな!?もうすぐそっちにつくぞ!』


暁「問題ない。問題ないからこっちに来なくていいぞ。」


咲実『はぁ!?何言ってんだ!?』


暁「詳しいことは後だ。

こっちに来なくていいから全力で小型プラントを運んでくれ」


咲実『はっ!?プラント!?なんで!?』


暁「後で説明する。とにかく運んでくれ」


咲実『無事なんだよな!?何もなってないんだよな!?』


暁「無事だ。俺はとにかく無傷だ。」


咲実『分かった……どこに運べばいい?』


暁「キャンピングトラックが置いてある位置に頼む。

合図をしたら指示した方向にぶん投げて欲しい。」


咲実『分かった。全力で持っていく!早く戻ってこいよ!!』


暁「あぁ、すぐに戻る。」


まずは一手、咲実の速さなら本当にすぐに用意できるだろう。


次は



和『暁様!?ご無事ですか!?』


暁「君らとるの早すぎじゃね?」


和『そんなことはどうでもいいです!それよりお怪我は!?

もうこちらに着くんですか!?』


暁「とりあえず、怪我はない。そっちにつくのはもう少しかかる。」


和『そ、そうですか……。』


暁「それよりして欲しいことがある。」


和『なんでしょう?』


暁「俺が戻ったらすぐに車を出せるようにしててくれ、とにかく早くだ。」


和『それは可能ですが……何か問題が』


暁「まぁ、問題は問題だがとにかく早く行動して欲しい。」


和『畏まりました。絶対に……絶対に!!ご無事で居てください。』


暁「分かってる。頼むぞ」


これで準備万端。

後はタイミングと俺の速さ次第……。


巨ゾ「ンフェ;オイwjfワレkmッガ:kゾェイrg」エkr!!!」


もう完全にぶっ壊れてるハルクゾンビ

このままここで暴れさせるとこの場所そのものに影響が出そうだ。


暁「最後の勝負と行こうか」


攻撃を避けながら軽くストレッチをする。

ハルクゾンビ暴風の中で常軌を逸してると自分でも思うが

このストレッチは凄く大事なものだ。


足が攣ったり縺れたりしないためにもじっくり体を温める。


嗅覚を引き上げて、和の位置と咲実の位置を認識


暁「準備完了……ついてきてみな腐れハルクッッ!!」ダッ!!


準備を整え、俺は全力でその場を駆け出した。


巨ゾ「アfネhラw;オファ;jバエオ;イrg;オjgr:アエ!!!」


案の定、ハルクゾンビも俺の後についてくる。

余程俺を殺したいのかさっきムンムンだ。


怒りで速度が上がったかと思ったが……流石にそれはなかった。

完全に俺と同速、体格が違うが俺のほうが俊敏でコンパクトなのに

全力疾走して完全に追走されるのはキモいが追いつかれないことが今は重要だ。


遠くでは信じがたい速度で咲実が動いている。

既にストレッチ中にはコンテナを回収していて

今は出口付近に向かって走っている。


巨ゾ「ファsェフハ;エrフィア;ウェリオjf;アオxtユッッ!!」


チェイサスゲーム状態で突然飛び上がるハルクゾンビを回避しながら

出口に向かって全力疾走する。


飛び上がったりしているが……別にジャンプしても速度が上がるわけじゃない

飛ぼうが走ろうがずっと俺の後ろだ。


とは言え、油断すればあっという間に捕まる可能性がある。

一瞬も速度を緩めずにひたすら走り続ける。


真っ直ぐ出口に付けば俺の勝ちだったのだがここに来てイレギュラーに遭遇する。


ゾ犬「グルォォォォォ!!」


ゾンビ犬の集団だった。


暁「ちっ!こんな時に!」


あいにく武器は持っていない。重くなるから全部捨ててきた。

突っ込んできたやつを全員殴り倒そうと構えるが……。


イレギュラーは更にイレギュラーな方向へと突き進む。


ゾ犬「ワォォォォォーーーーー!!」


遠吠えを放ったと思ったら、何故か俺ではなく俺の後方へと走り去る。

目標は……


巨ゾ「あwふぇlwhf;ぁh;ぎおっr!!!!!!!」


ハルクゾンビの方だった。

俺のことなんて一瞥もせず、一直線にハルクゾンビに襲いかかっている。


暁「どういうことだ?」


訳が分からないが……

ゾンビ犬の狙いは俺ではなくハルクゾンビの方だと言うことは確かだ。


運が良かった……んだろう。

残念ながらハルクゾンビの動きが緩んでいる様子はない。


それどころかさっきから匂いで状況を把握しているが


後ろでゾンビ犬が吸収されてる感じがする。

走りながらも吸収できることに驚きを覚えるが……今にそんな余裕はない。


暁「そろそろか……。」


匂いを辿ると出口まであと数キロに迫った。

既に咲実は出口に待機している。


Pi


咲実『こっちは準備できてるぞ!』


暁「開幕か……まぁ、この距離なら状況も伝わるか」


咲実『あぁ、巨大ゾンビが走ってるのが見える。大丈夫なんだよな!?』


暁「問題ない。ただ、このままだと引き離せん。

お前ならそのコンテナをこいつにブツケられるだろ?」


咲実『それでコンテナを持ってこいって言ったのか』


暁「あぁ、どうにも速度が同じすぎて振り切れん。頼む」


咲実『お安い御用だ……うぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!』


通信機も壊れんばかりの咆哮が響き……直後


巨ゾ「grぇr―――――――!!」


俺の上をものすごい速度で何かが過ぎ去っていき

……後ろで発狂しているハルクゾンビを直撃した。


確認したいが……状況が状況だ。振り返らずにとにかく進み続ける。


咲実『まだまだ行くぞぉォォォォ!!』


暁「はい?」


何やら咲実の叫び声が聞こえると……。


暁「えぇ……なにそれ……。」


何やら空中にダンプカーとかコンテナが浮いていた。

咲実が投げたんだろう……もしかして下から運んだのだろうか?


天変地異でも起こってるのかと思うような光景が俺の上空を通過し

後方に居るハルクゾンビに直撃している……気がした。


彼女のコントロールならまじで直撃してそうだが……。


とは言え、ここで気を緩むことは出来ない。

緩められるのは一箇所だけだ。


数キロの距離を僅か数分で走り抜け……。


咲実「暁!」


出口らしき場所に咲実が立っていた。


暁「捕まれ!!」


咲実「お、おぅ!?」


俺の言葉に反応して手を取る咲実

その手を引っ張り、彼女を抱きかかえ……そして


咲実「おいおいおいおいぃぃぃ!!!?」


上空の東京から一気に飛び降りた。


Pi


和『はいっ!』


暁「俺だ!今降りてるすぐに走り出せ!」


和『かしこまりましたっ!!』


通信で合図をして、地面に着地する。

まだ、ハルクゾンビの声は聞こえてこないが……油断はできない。

一度油断したせいで窮地に陥ったんだ。油断できるわけもない。


暁「っっっと!」


着地した衝撃で脚がもつれ地面に伏してしまう。


咲実「こっから俺の番だっ!」


一瞬動けなくなった俺を咲実が担ぎ


蛍「早く早く!」


コンテナの後ろを開けて待機している蛍に

突っ込む形でキャンピングトラックに乗り込んで


和「行きますっ!!」


ブロォォォッッ!!


物凄いエンジン音を響かせて東京を後にすることが出来た……。

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