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ワールドエンドルート  作者: イカランム
23/67

EP:22 波乱と戦闘開始


暁「今もd――」


和「暁様!!」ダキィ!!


暁「うぉっ!?」


巨大ゾンビを倒し、野菜を回収してから全力で脱出

白と和の居る拠点に戻って扉を開けた瞬間、和に抱きつかれた。


白「お帰りなさいです。」


暁「あぁ、ただいま。和もただいま。」


和「心配したんですから……無茶しないでください。」


暁「すまん。」


こんな世界に目が覚めても危機的状況に出会うことがなくて

感覚が麻痺していたみたいだ。


和が目を潤ませ俺の無茶を咎めているのを見ると

それほど危険な場面だったと実感する。


無敵ボディになったせいでそういう感覚が失われていたみたいだ。

今後は本当に控えようと心構えを正す。


暁「とりあえず、野菜と突然変異種の頭を回収できた。」


和「……咲実さん達も

小型プラントを回収してこちらに向かっているそうです。」


白「じゃあ、ここでの任務は終わりってことですか?」


和「はい。合流次第すぐにでもここを……。」


PiPiPi PiPiPi


脱出する……と言おうとした所で突然通信が入り、繋げると


咲実『やべぇ!?めっちゃやべぇ!!?』


蛍『やべぇだけじゃ伝わらないってェェェ!!!

ヤバイけどさァァァ!!』


かなり切羽詰った二人の声が聞こえてきた。

と、同時に白がモニターの前に座って監視カメラシステムを動かしてる。


和「落ち着いてください。何がヤバイんですか?」


和は冷静に二人から状況を聞き出そうとしているが


咲実『とにかくやべぇんだって!超やべぇのよ!!』


和「やべぇでは伝わらないんですが……。」


どうにも話が通じそうにない。とんでもなくテンパってる様子だ。


白「うそ……二人が巨大ゾンビに襲われてる!」


白がモニターに出した監視カメラの映像では

俺が倒したのとは違う見た目の巨大ゾンビが映し出され。


両腕を振り回しながら咲実を追い回していた。


咲実は2つの小型プラントと持ち上げ、方には蛍を乗せて全力疾走している。

なのに振り切れる様子がない。


蛍は手持ちの銃器で巨大ゾンビの頭を的確に狙撃してるが

これもノーダメージみたいだ。


和「暁様!」


暁「分かってる無茶はしない。

とりあえず、和は回収したものを全部キャンピングトラックへ」


暁「白、対ゾンビ電波ブレスレットはまだあるか?」


白「一つだけ」


暁「じゃあ、それを付けて必要なものだけ持って和と一緒にいけ」


和「暁様は?」


暁「咲実と協力して足止めする。」


和「そんなきっ――……っ!」


危険だ……と叫ぼうとしたのを無理やし抑えつける和

本当は言ってほしくないんだろうが状況が状況だ。

無理やり出てきそうな言葉を苦しそうに押さえつけてる。


暁「大丈夫。馬鹿なことはしない。すぐに後を追う。」


和「無事に帰ってきてください……。」


暁「あぁ。」


白「あの……これ」


和の頭を軽く撫でて早速行こう……とした所で白にバッグを差し出された。


暁「これは?」


白「巨大ゾンビから逃げるのに使ってたアイテムです。

と言ってもトリモチ爆弾と煙幕だけですけど……。」


白「ほんの少しの間だけ足止めできると思います。

だから……。」


暁「あぁ、蛍も助けてそっちに行く。待っててくれ」


白「はい、気をつけて」


和と白に見送られる形でそのまま拠点を飛び出し

咲実のいる場所へと向かう。


…………

………………


咲実「うぉぉぉぉぉぉ!!!」


巨ゾ「ギュヴォヴォォォォォォ!!」ズシィン!!


蛍「全然銃弾効いてないよぉっ!!」


咲実「ふざけんなぁぁぁ!チート過ぎるだろぉぉぉ!!」


蛍「私に言われても!」


巨ゾ「ヴォォォォォォォォ!!!」ドゴォン!!


蛍「うわぁ……なんか一撃で地面に穴開いた……。」


咲実「蛍ぅ!あれから逃げてこれたんだろ!?なんとかしろよ!!」


蛍「無理無理、マジで無理、

今まで逃げれたのは施設内だったからだし!開けた場所だと強すぎだよ!」


巨ゾ「グヴォォォォォォ!!!」ズガァン!!


それは圧倒的な蹂躙だった。

蛍も咲実もただ逃げてるだけじゃなかった。


そこら中のトラップをわざと発動させたり、

武器で対抗したりと出来ることは何でもしていたが……まるで通用しない。


何もない場所を走ってるかのようにトラップを破壊し、

銃弾をものともせずに突き進む。


咲実には無尽蔵の体力があって追いつかれずに居るが相手も同じだ。

互いにスタミナ無限同士、どこまでも追いかけっこが続く


最初は拠点に戻るつもりだったが

全く引き離せないために拠点から離れた位置でぐるぐると走り回っていた。


蛍「暁くんはまだなの!?」


彼女にとって暁は死の象徴、恐怖の対象だったが

今の状況ではあの強さが何よりも頼もしかった。


それに答えるかのように……。


ボフン


巨ゾ「グォォォォォ!??!」


蛍「煙幕!?」


咲実「来たか!!」


煙幕とともに救世主が現れた。


…………

………………


暁「二人共大丈夫か!?」


咲実「ギリギリなっ!」


蛍「助かった?!私助かった?!」


全力で咲実達の元へ走ったが……おもったより時間がかかってしまった。

てっきり、回収地点から拠点に戻る道に居ると思ったが

咲実も蛍も拠点に危害が及ばないように全く別方向を走っていたようだ。


煙幕で目を晦ませ、少しだけ距離を離したが状況は変わってない。


暁「ちっ、流石に開けた場所で煙幕は効果薄いか」


風が強い!ってほどでもないが多少は吹いている。

そのせいで、一瞬目を眩ませただけで

風によって煙幕もすぐに何処かに行ってしまった。


咲実「うぉぉ!全然効いてねぇ!!?」


蛍「助かってなぁぁぁい!」


暁「落ち着け……ここは俺が足止めする。」


咲実「はぁ!?それはダメだろ!!」


暁「それ以外に方法がない。」


暁「流石に小型プラントは俺では運べんし

蛍の方もブレスレットのバッテリーが切れると危ないだろ」


蛍「そ、それはそうだけど……。」


暁「なら身軽な俺が足止めしてる間に

お前たちはここを脱出するのが一番効率的だ。」


咲実「だ、だけど……。」


躊躇う気持ちも分かるがここはこうする以外に方法がない。

咲実も蛍もそれがわからないほどバカでもない。


納得してる……が納得できないと言った様子だ。


暁「脱出して、プラントの積み込みも終わったら通信をくれ。

合わせて俺も脱出する。」


咲実「脱出って……出来るのか?」


会話してる間にもトラップの発動に煙幕攻撃、

蛍の狙撃と攻撃を繰り返してるが効果が薄い。


俺の全力とほぼ同等の速度で咲実と並走してるのに

距離をあまり離せていない状況だ。


施設内で相対した時は鈍重に思えたが

フィールドが影響してるのかこの個体が脅威なのか

このサイズからは想像できない速度で動いている。


はっきり言って厳しい……。


が、そんなことを馬鹿正直に伝える意味はない。


暁「この程度なら問題ない。」


超余裕だ。とばかりに親指を立ててみる。


咲実「…………。」


和ほどじゃないが彼女もそれなりに過保護だ。

俺の意志を優先してくれてるが……いざという時は力ずくで防ぐだろう。


咲実「すぐに戻ってくるからな。」


暁「あぁ」


いざという時だとしても優先順位は間違えなかった。

荷物さえ下ろせば彼女は俺以上のポテンシャルだ。


先に荷物をおいて戻ってきたほうが良いと判断してくれた。

ここで無理に挑んでも失うもののほうが多すぎる。


蛍「死んじゃダメだぞ!」


咲実「なんかあったら地の果てまで追いかけるからな!」


暁「分かってる。早く行けっ!」ビュッ!!


巨ゾ「グォォォォ!!?」ズシィン!!


二人から激励をもらった直後にトリモチ爆弾をぶっといスネに叩きつける。

投擲の威力とトリモチ爆弾の爆発によって

脚を完全に絡め取り、地面とくっつき、そのまま巨体が地面に叩きつけられる。


咲実「蛍っ!案内頼む」


蛍「あっちだよ!」


動きが止まったことで咲実と蛍はこの場を脱し、俺と巨大ゾンビが残された。


暁「さて……第二ラウンドってところか……別個体だけど」


巨ゾ「グォォォ……」ブチブチッ!!


転ばせて動きを止められたのは本当に数秒程度

すぐに力ずくでトリモチを引きちぎり、ゆっくりと起き上がる。


暁「その巨体で転けてもノーダメージって恐ろしいな。」


巨ゾ「ヴォォォォォォォォォォ!!!!」


ノーダメージでも精神的に多少のダメージがあったのか

意識がないはずなのに憤りを溢れさせるかのように雄叫びを上げた。

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