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とある憑依領主の懐刀  作者: sayu
第一章
7/18

引継ぎ

side リーシャ

 

この部下の人【ハルトさんと言う】の仕事を下記に纏めてみた。


①閣下のスケジュール管理

②民から上がって来る陳情の下調べ

③案件に対する担当決め

④各文官から上がって来る報告書のチェック


 が主な仕事の様だ。これだけこなしていれば、休む暇はないかもしれませんね。

しかしこれだけの内容を、【1週間で覚えよ】とは無茶振りもよいところです。これぐらいの事は、やれるとの判断なのでしょうか?


 レティシアはいったい閣下かのじょに、どれだけオーバーに話をしたのでしょうか?普通でしたら、軽く半年は掛かる内容だと思うのですが・・・・・・・・。


 ハルトさんも教える前は無理だと思っていたらしいのですが、教えていく内に段々と熱が入ってきました。彼の多くの質問に対して、私は常に正解を出しつづけました。


 あまりの事に彼も途中で、恐怖に近い感情が芽生えたと後になって聞きました。最後の方は、己の後継者を育成する勢いで教えてきました。


 実質4日で、ハルトさんの教育講座の全工程を終了しました。ハルトさんは何かをやり遂げた清清しい笑顔で、こう言いました。【優秀と聞いていたが、あの閣下が認めるだけはある】と大絶賛を頂きました。私に何かあった場合、後継は君しかいないと閣下に上申しておくと言っていました。


 【余計な事はしないで下さい】と言いたいです。本来であればローリスク・ローリターンを身上としているのですが、最近ではもっと酷い事になる気がしています。これ以上、悩みの種を増やさないでほしいものです。


 翌日、ハルトさんは休暇の許可を無事閣下から頂けました。お褒めの言葉と幾ばくかのお祝い金を持たされ、喜んで旅立っていきました。【この時代に結婚式にお祝い金と言う感覚が、まず普通では考えつきません。やっぱり閣下は・・・・・・・・・・】




side アイーシャ


 まずはお手並み拝見といきましょうか。彼がやってる仕事を引き継ぐとなると、軽く見積もっても半年は掛かるでしょう。本当に1週間で出来るものなのか・・・・・・誤魔化しても意味はありませんね。


 彼女リーシャならまずクリアして来ると、私は確信しています。なにせ私が本気で探して、見つける事どころか尻尾すら掴ませなかったのですから。


 部下からの報告で実質4日で引継ぎが完了し、能力的にまったく問題なく、業務に支障はでませんとの事でした。思わず聞き返してしまいましたが、部下はさらに爆弾発言をしました。【私見ですが彼女は自分より遥か上をいっており、それを隠していますね】と言った。


 彼は私が本気で優秀と認め、多くの仕事を任せているとても有能な部下です。その彼でさえ何とかこなしている仕事を4日で覚え、業務に支障を出す事はないと保障され、あまつさえ自分の力をさらに隠しているですって!! 何とか覚えて来るとは予想していましたが、これは思った以上に規格外の様ですね・・・・・・。


 これでますます、彼女リーシャを手放す訳にはいかなくなりました。こちら側に縛り付ける《次の一手》を、考えなくてはいけないようですね。


 最終手段レティシアは温存しておくとしても、とりあえず私は民の事を考えていますよ的なアピールは必要でしょう。彼女の事ですから、こちらの意図を理解してくれるはずです。


 最初は嘘くさく見えるでしょうが、私が民の幸せを考え現状を何とかしようと考えている事に、嘘偽りはないのです。聡明な彼女の事ですから、その部分は信じざるえないでしょう。もっとも私の最終目的がどこにあるのかまでは、さすがに現状では分からないと思います。




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