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とある憑依領主の懐刀  作者: sayu
第一章
16/18

暗殺未遂

side クラウス


 愛しのリーシャと閣下の執務室で再会して、半年が過ぎようとしている。リーシャが愛しい??

何を考えているんだ俺は・・・・・訳がわからん。


 最初は順調だった・・・リーシャが狂って俺が流行り病と言って病室に押し込むまでは・・・・

俺の体はまったくもって問題ない。ちょっと体調が悪い事があったが、そのタイミングで牙をむきやがった。いつの間にかに部下も掌握され、抵抗出来ずに監禁されてしまった。くそっ色仕掛けでも使いやがったか? 


 監禁されている間、リーシャに指揮権を奪われたのだが配下や職人達も何もかも狂い始めた。

だだの貿易拠点を建設

するはずだったのだが、悪の秘密基地になっていた。


 そんな悪の村になぜか人が集まり出した。それを目当てに、商人達が訪れる様になった。おかしい・・何もかもおかしい・・貿易拠点を作りに来たはずがリーシャの奴、薬でも作ってやがるのか・・だまされた愚者がたむろして発生してやがる。


 俺も騙されてしまった・・・閣下の紹介だから騙された?・・無害そうだから騙された?・・声が綺麗だからか騙された?・・・俺に興味なさそうだから騙された?・・騙された・騙された・騙される方が悪いのか・・ならば騙すしかないのか?? 


 最近頭痛が酷くなってやがる・・イロンナ幻聴が聞こえてくる。 リーシャにまた薬を盛られたのか?

俺の頭の中で、ここが巣に良いと言いやがる。991番目の奴が俺を喰らいやがった。逆襲するには、四番目と五番目どっちの側につくのが良いって?・・・知らねぇよそんなこと・・・どいつもこいつも右に七度三分傾きやがって!! 


 もう訳がわかんねえよ・・リーシャが何かやりやがったのか?

愛しのつけないと、喰われるんだっけ?流行り病はのぅにくるってリーシャがいってたっけか・・・・ そこいらが、かゆいかゅうまぁ・・・

 




side リーシャ


 クラウスには流行り病と説明しましたが、実は暗殺者に毒を盛られたのです。発見が早かった事もあり、脳に悪影響が出るだけですんでいます。どうやらこの話を快く思っていない一派があるらしく、責任者のクラウスを亡き者にして計画を白紙にしてしまおうと謀った様です。


 幸いに一命は取り留めて、半年もすれば毒も抜け職場復帰出来るとの事です。責任者不在だと色々とまずいとの事で、侯爵閣下の命令で現在私が計画責任者代行をしております。


 当初は問題なく、初期計画を進めていました。現地で作業を行なっている内に、想定外の要素が発生しました。地面を掘っている時に《地の神様から贈り物》・・・・・・温泉が湧いたのです。


 初期計画では、小規模の村の様な形態を考えていました。条件的に考えて、妥当でしたが前提に変化が発生したのです。貿易する商人達の中継点で考えていましたが、この国でも2箇所しかない温泉が湧いたのです。この好機を見逃さないで、行動に移すべきとクラウスに説いたのです。


 ただ温泉を売りにした町を造っただけでは、対費用効果が薄い。思い切って街道の整備を行い、リシャール領内や隣領からも客を集めれば、展開次第ではリシャール領内の代表的産業になりうるとクラウスに説明した。侯爵閣下に街道整備を含めた温泉街プランを作成して提出する事を、クラウスに進めました。

 

 街道を整備→人が来やすくなる→街がにぎわう→露天等が増える→商人達がやってくる→色々な物が増える→それを目当てに観光客が増える→街が大きくなり雇用が増える→住む人が増える→税収が増えるといった事を説明し、閣下も喜んでくれるであろう(・・・・・・・・・)と付け加えました。


 クラウスも悩んだ様ですが、私の発言に理があると考えた様です。追加費用の計算と、温泉街の具体的な構想作成を私に命じました。その矢先に事件が起きてしまったのです。


 現在は完成した計画書を侯爵閣下に送り、認可を受けたのでそれに基づいて建設を行っております。

ただしクラウスの名前で書類を送り、立案者も彼にしておきました。手柄は全部彼に押し付け【私は彼の残した計画を実行しているだけです】と言うスタンスで押し通そうと思ってます。





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