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とある憑依領主の懐刀  作者: sayu
第一章
13/18

偶然の出会い


side レティシア


 リーシャと買い物をして、お昼時になりました。彼女には、買い物に付き合ってくれたお礼だともっともらしい理由で『私のお気に入りのお店で、昼食をご馳走するわ』と言い、クラウスがいるであろうお店の前までやってきました。


 ちらりと辺りを見渡すと、計画通りにクラウスが昼食を取っていました。まったく気が付いていないフリをして、彼の前を通り過ぎたところで彼の方から声が掛かりました。『やぁレティ、君も昼食かい?』と声を掛けられたので、ビックリした風を装い『お久しぶりね、クラウス』と挨拶をしておきました。





side クラウス

 

 店で食事をしていると、こちらの方に親友であるレティが歩いてくるのが見えた。最近の彼女は、良く旅に出るので、会う機会がめっきり減った。ここ一・二年は疎遠となってしまったが、彼女に対する尊敬と感謝の念を忘れた事はなかった。


 そんな彼女と偶然再会したのだが、肝心の彼女は俺にまったく気が付いていない様子である。

彼女らしいなと思いつつ、声を掛ける事にした。良く見ると、友人らしい女性と食事に来たみたいだ。

いつも一人で行動する事を好む彼女にしては、めずらしい事もあるものだと思った。


 そう思いつつ、失礼にならない程度に同行者について観察して見た。ここら辺ではめずらしい、黒い髪をした可愛らしい女性だ。街を歩けば10人中8人ぐらいは、振り返るのではないかと何となく思った。


 正直レティと彼女が一緒に街を歩いたら、二人とも相当な美人なので注目を浴びるだろうと・・・・そしてレティは、そんな視線にまったく気が付かないであろうと思う。





side リーシャ


 家を出てから、色々お店を見て回り買い物をしました。レティシアさんの買い物もある程度済ませてあったのか、小物の購入が多いみたいです。買い物に目処がついたので、お昼を取ろうと言う事になりました。彼女が買い物に付き合ってくれたお礼だと言って、食事をご馳走してくれるそうです。 


 店に入って席を探していると、男性から声をかけられました。どうやら彼女の知り合いらしく、愛称で呼んでいるところを見るとかなり仲は良さそうです。相手の男性は彼女と恐らく年は同じぐらいの感じで、金髪・ブルーアイ・見た目から爽やか好青年的なオーラを発しています。


 女の勘になりますが、彼と彼女の間に恋愛感情的なものは感じられません。どちらも暫くぶりに親友に会えて、嬉しいといった感じを受けました。私も一般的な女性なので、他人の恋バナは大好きです。その一方が彼女レティシアとなると複雑な心境ですが・・・・・・


 彼女に久しぶりに友人に会えたのだから、食事ぐらい一緒にしたら良いのではと提案してみました。

彼から申し訳なさそうなオーラをひしひしと感じましたが、【笑顔を見せる事で気にしないで下さい】と言う意図を伝える事にしました。


 こちらの意図が伝わったのか、彼もお言葉に甘えようかと言ってきた。彼女も『気を使わせちゃったわね』と一言いって、結果相席する事になりました。相席する以上は、お互い自己紹介も必要だろうと言うことから紹介を行った。クラウスさんが、私の名前を聞いた時にわずかだが顔色に変化があった。


 理由を尋ねて見たら【そんなに顔に出てしまったかい?】と言いつつ、理由を教えてくれた。彼の話を要約すると、クラウスさんには何年も恋焦がれた人がいるが、相手は彼の気持ちにまったく気が付いていないらしい。  


 そんな彼女が最近、クラウスの相手にと進めたのがリーシャと言う名前の女性で、彼女自身は冗談のつもりだったのだろうが、意中の女性に他の女性を進められたのだ。見るからに純情そうな彼の事だから、相当ショックだったと思う。


 そのせいでリーシャと言う名前に軽いトラウマがあったとの事だ。その話を聞いたところで、急にレティシアが真剣な顔で彼に向かって爆弾発言をした。





 サブタイトルを見て本編を見て思わず「嘘だぁ!!」と思った方

今回のサブタイは、クラウス君視点から見た場合の事です。

アイーシャ視点から見ると、必然の出会いとなるでしょう。


4000PV達成しましたーーー

有難うございます。

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