内政姫
先日あっぷしたお茶会と餌の間に入る話を挿入する
事にしましたのでご覧下さい。
一旦削除したお茶会は再あっぷしました。
読んで頂いている読者の皆様に感謝を・・・・・・PV3000を達成!!
side クラウス
夕方に閣下から呼出しがあり、報告がてら執務室を訪ねる事にした。閣下は自分と同じ年ながら、広大な領地を治める尊敬に値する御方だ。就任当初は大分空回りされていたが、最近は名君と呼ばれつつあると思う。先輩方の中には、根に持っている人もかなりいて関係修復が大変そうだが、自分は時間の問題であるように思っている。
今回の呼出しだが、自分が中心で進めている計画の件では無い様な気がする。今まで苦労して、準備を行ってきた計画・・・・・・・隣国と新たに貿易を行う為の環境を整える。その一環として、中継拠点を作成するに件については、すでに秒読み段階である。
その件は先日報告して、計画実施の了承を頂いてある。後は実際に現地に行って、指揮を取るだけだ。そこからが大変と言う話もあるが、事前に費やした時間と苦労がようやっと実る。
そう思うと7割がた完了した気になってしまうのは、大目にみてほしいところだ。考えが逸れたが呼び出しの原因は、城内の部屋持ちの先輩方の間で噂になっている件だと思う。
ある新人が名だたる先輩方に師事し、その知識を完全に吸収しているといった噂だ。さらに部屋持ちの先輩方も恐らく、自分の専門分野以外歯が立たないという話だ。実際にそんな事がありうるのだろうかと
思うが、豪腕やら幻の宰相閣下おまけに口が悪いことで有名な、シャーズ先輩までも大絶賛との話だ。
その《内政姫》の次の相手が、ここ近々で一番大きな仕事を抱える自分だと言う噂だ。部屋持ちの先輩方にも、内容と担当が決まった当初は【計画が上手くいけば、お前も部屋持ちか】などと言われた記憶がある。これでも若手と言われる部類で、出世頭などと言われている。その自分と《内政姫》の手腕が合わされば、どれだけの事が出来るか・・・・・・・・・・・噂が本当であったら面白い事になると思う。
side アイーシャ
クラウスとリーシャを組ませて見たら、相乗効果は大きいと思っていました。実際にそうなる様に、スケジュールを組んだ事は否定しません。城内でも私の考えを読んだ者がいるようで、現在噂になっています。
ここまで噂になってしまうと、消すことは無理そうなので話を一気に進めようと思います。
クラウスを呼び出したので、リーシャの件を話し一緒に行動させましょう。彼は中々の好男子なので、彼ならばもしかしたら彼女も好印象を抱くかもしれませんね。
その様子を影から見ているいるのも面白そうですし、レティシアになってからかうのもありですね。
まぁ空想はそのぐらいにして、クラウスがやって来たので話をする事にしましょう。
side クラウス
執務室の前までやってきたので、ノックをすると【入りなさい】と返事があったので入室する事にした。めずらしく閣下お一人でしたが、さっそく何用か尋ねる事にしました。
閣下の話を要約すると、現在噂になっている事は大よそ事実であること。計画に《内政姫》名前をリーシャと言うらしいを連れて行く事。メインは自分で、彼女に経験積ませるつもりでやってほしい事などを
指示された。
最後に閣下が、『彼女かなり可愛いわよ。アタックしてみれば』などと珍しく冗談を言ってきた。そんな閣下の言葉に胸の痛みを覚えつつ『ご冗談を』と返すのが精一杯であった。
内政姫とは明後日に、顔合わせを行うと伝えられた。明日は休暇を頂けると言うので、久しぶりに街へと出かけるのも良いかもしれないと思った。
side アイーシャ
ああ言っておけばクラウスは、気分転換に街に出かける事でしょう。私の変装の実験第1号《被害者》は、クラウスなのです。レティシアで年月をかけて友人となり、根掘り葉掘り聞き出しました。
最初は変装技術の向上の為でしたが、今では良い友人となっております。聞き出した情報の中で、彼が
身分違いの恋に悩んでいる事。対象が私である事を聞いた時には、さすがの私でも困りました。ですがそのままにしておくことも出来なかったので、助言を行い励ましたりもしました。
そんな経緯から、彼の行動はかなりの確立で予想が出来ます。今回は彼を使って、アリバイ作りを行おうと思います。さも昔からレティシアと言う人物がこの街におり、生活していたと彼女に思わせる事も出来るでしょう。
最近ばんぞっくはどうしたと言われる事が、何回かありました。
ばんぞっくも続けていくつもりですが、頭の中に降りてくるネタがこちらに集中しております。
生暖かい目で見守って頂けると嬉しく思います。