悲劇とその先の
初めまして、心愛というものです。
普段小説は趣味で友人などに読んでもらったりしていますが、こういうことにも挑戦しようと思い、再開しました!
一応似ているもの等にならないように気をつけてはいますが、似ているパクリだと思う方がいましたら連絡よろしくお願いします。すぐに削除いたします。
呼んでいただけると嬉しいです*_ _)
「ねぇ、この向こうに、何があるの?」
「向こうにはね、神様いらっしゃるのよ。」
そう言った母の顔は、何故だか寂しそうだったのを覚えている。
いつからこうだったのだろうか、本人・・・シンは知らなかった。
気がつけば父は遊びに明け暮れ、母は一人でシンを育てた。
それからはあまり不自由なく、平凡な暮らしをしていた。
そんなある日ー・・・母は事故に遭った。
シンは慌てふためく看護師や医師の前で、立ち尽くすことしか出来なかった。
一命をとりとめはしたが、昏睡状態に陥った母の姿を見て、胸が引き裂かれそうな気持ちになった。
いつのまにかシンはあの日母が言っていた神様がいるところ、そこへ向かった。
長い階段を上ったその先にある小さな神社だった。
誰も手入れをしていないのか、神社はぼろぼろになり、不気味な姿をしていた。
「な・・・んだよここ・・・!あの時と、こんなに・・・!?」
小さな頃に一度だけ訪れたこの神社。
それから約十年ほどでここまで見るも無惨な姿になってしまうのかと、そう思った。
ふらふらと神社の前まで歩み寄り、あの頃を思い出す。
「もしここに、まだ神がいるのであれば・・・!どうか、どうか・・母さんを・・・!」
「なんだ、あの時の坊主か。」
「・・・えっ!?」
目の前には先ほどまではいなかった少女が一人。
「何だお前、そんな泣きそうな顔をするな。私がここに居るだろう?」
ふわっとシンの傍に降り立った少女はそう言うと、笑顔を見せた。
「え、えっと・・・。」
「・・・私か?私はマリナ。ここの神だ!」
突然シンの目の前に現れた彼女は、そう言い、太陽のような眩しい笑顔を見せたのだった。
今回舞台は日本。名前はシン、マリナとカタカナ表記で違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方は漢字に当てて下さい、字は何でもいいです。
シンは月の神、マリナ太陽の女神・・・そこから名前を戴きました。
まだ物語りは二人が出会ったシーン。これから続けていけたらなぁと思っています、よろしくお願いします。