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強盗

六、強盗

マニと湖の魔女はオアシスを出て、再び荒野を歩いていた。

彼女が池から出してくれた磁石で北にある森を目指している。

「飛べたら早いんだけどな」

「人型で飛ぶには羽ばたかないで、空を飛ぶ魔法をみんな使っているのだけど、マニ君は使えるの?」

「僕、わかんないや……」

マニは口から火をふくことぐらいしかこれと言った魔法を使えなかった。

「それなら私が教えてあげる」

「ほんと!」

「マニ君は元々、翼で飛んでいたなら、私より絶対上手く魔法で飛べるようになるはずよ」

二人が魔法の練習をしようとしていると、大柄な男が近づいていた。

「おい、お前ら、金をだせ!」

男は斧を振り恐喝をしてきた。

「カネ?」

マニは自給自足で暮らしていたので、お金のことはよくわからなかった。

「私たちはお金を持っていません」

湖の魔女が答える。

「それじゃあ、そこの嬢ちゃん、その髪飾りを渡せ。その首輪みたいのは売れなそうだから、いっか。」

彼女は髪に星の模様の入った髪飾りをしていた。

マニは二人組に襲われた時のことを思い出し、震えていた。

「それは、できません」

「なんだとぉ。身ぐるみはいでやるからな」

大柄な男は威嚇しながら斧を持って、襲ってきた。

「私が気を引いている隙に逃げて」

そういうと彼女は走りだした。

その後を男が追いかける。

マニはただ眺めることしかできなかった。

走る彼女が少し浮く。

しかしすぐ地面に降りまた走る。

何かつぶやいて少し低空飛行したと思ったら落ちるのを繰り返していく。

「魔女さん、うまく飛べないんじゃ……」

マニは恐怖に耐えながら走る二人を追いかける。

すると急に彼女は急上昇し、豆粒のように小さくなった。

と思うと数秒のうちに落下してきた。

「キャーッ」

そのまま上を見上げていた大男に激突した。

ドン。

大きな音と振動だった。

血の気が引きながらマニは彼女の元へ走った。

「魔女さん!魔女さん!」

近づくと彼女はゆっくり起き上がった。

「っ、痛い」

大きなけがは無いようだ。

「魔女さん、大丈夫?」

「うん、大丈夫よ。私、魔法下手なの。魔女なのにね」

大男は下敷きになり、動かなかった。

「無事でよかったよ」

マニは安心したのか腰が抜けて座り込んでしまった。


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