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出発

十六、出発


避難してきた人たちの話を聞いた明くる朝、マニはダークキャンドルの会を全員やっつけようと決意していた。

このままでは森も危ない目に合うかもしれない。

サンサや師匠が朝のお祈りをしている礼拝堂へ向かった。

「僕、ダークキャンドルの会を倒してきます!」

「修行は終わったの?危険なことなのよ」

「それは……」

結局、空を飛ぶ練習をしたのと森を走って体力をつけたところまでだった。

「まあ、彼は元々狩りで慣れていますけどねっ」

とてもいい加減な師匠である。

「それよりもまず、ダークキャンドルの会の人員の規模やアジトがわからないと難しいですね」

そうか、全然そんなこと考えてなかったな……

すると急に考えがひらめいた。

「ココアは町長の依頼であの毒ガスの機械を追ってた!何か情報を知っているかもしれない!」

マニはココアを呼びに行った。


「色んな人に聞いたところによると、ここから南西に半日くらい歩いたところに古いお城があって、そこに住み着いているらしい、です」

礼拝堂に呼んだココアはそう答えた。

「ダークキャンドルの会のメンバーの人数が何人くらいいるかわかりますか?」

「……詳しくはわからないです」

場所がわかっただけでもだいぶ進展な気がする。

「師匠、僕が先に行って様子を見てきます」

「私も行きたい」

ココアも行きたいようだ。

師匠は少し考えていたが、やがて口を開いた。

「私はこの森を守らないといけませんが、お願いします。十分気を付けてください」

「はい!」

「そんな危ないことはやめて」

サンサは椅子から立ち上がろうとしたが、膝から崩れ落ちた。

「サンサさん!!」

「二人とも毒ガスでひどい目にあったばかり、なの、に……」

師匠がすぐ、倒れたサンサを抱え上げた。

「昨日の儀式で疲れているみたいです」

そのまま、師匠はサンサを医務室へ運んでいった。

それをマニとココアは黙って見送るしかなかった。

「ココアちゃん、君は神殿に残った方がいいよ」

「私も魔女の端くれだから戦える」

「そうなんだ」

最初に会った時から強い子だなと思っていたがやはり強い精神の持ち主みたいだ。


二人は出かける準備をして神殿を出発した。

必要な食料や袋などのものは師匠から話を聞いた巫女たちが用意してくれた。

ココアは出会ったときに来ていた白と黒の不規則に入り混じった柄のフードを被り手には装飾のある杖を持っていた。

サンサに小さな池から出してもらったらしい。

マニは防具の篭手をもらってつけていた。

人型に変身しているものの、元は竜のうろこがあるので多少丈夫ではあるが、角を折られたこともあるため用心に越したことはないだろう。

(サンサさん、必ず、ダークキャンドルの会のことを調べて帰ってくるから)

心の中で誓ったマニは古城の方角に向けて歩きだした。


読んでいただきありがとうございます。

私事で投稿遅れてすみません。

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