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修行②

十四、修行②


 マニはひたすら森の中の傾斜のある獣道を走っていた。

登りや下りがありかなりきついコースである。

息が切れ、立ち止まって膝に手をついてしまう。

「……はあ、もう、走れない」

少し息を整えていると、上から声が降ってくる。

「頑張ってくださーい。まずは体力づくりです」

師匠が細長い木の杖に腰かけて、マニを監督しているのだった。

「はい!」

マニはサンサとこの森を守るんだと思い起し、また走り始めた。


ここは神殿の隣の職員たちの宿舎である。

その食堂にマニは座り、お昼ごはんを食べていた。

菜園で育て野菜と飼っている鶏の卵のスープだった。

「おいしい」

「本当、おいしいよね」

向かいに座るサンサもスープをスプーンですくっている。

最近はなかなか会えないので貴重な時間だった。

食後にはクッキーとお茶まで配られた。

マニは実はこの健康と美容に良いというハーブティーを飲みつけず苦手だった。

しかしサンサの手前、見栄を張り飲み込んでいた。

サンサの隣にはココアが座っていた。

彼女は甘い物が好きなようで、食後のデザートのクッキーをおいしそうに食べている。

「ココアちゃんは魔法の練習はどんな感じ?」

マニは自分が毎日厳しい練習をしているので気になっていた。

「まあまあ」

「そうなんだ……」

口数が少ない子なんだな。

「ココアちゃんは強い魔力を持っているのよ。私より魔法の才能があるの!」

サンサが説明しはじめる。

こんな小さな子でも頑張っているから頑張ろうとはげまされる気分だった。

急に部屋の外が騒がしくなった。

食堂に入ってきた巫女が叫んだ。

「火事です。町が燃えています」

「そんな」

慌てて外へ出ると、避難してきたと思われる町の人たちがいた。

「急に火が燃え広がって……」

少し上空に飛んで町の方を見ると火の海だった。

しかも森にまで火の手が迫っていた。

「早く逃げないと……」


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