森の神殿
更新が遅れてすみません。
十一、森の神殿
マニは閉じていた目を開けると、ベッドの上に寝ていた。
どうやら室内にいるようだ。
寝ているベッドの横には簡素なついたてがあった。
少女を運んで、神殿の前で座り込んで少し目を閉じたはずだったのだが……。
「あれ?」
そこに背の高い青年がやってきた。
「体調はどうですか?」
「あの、大丈夫です。ここはどこですか?」
「神殿の中です」
「いつの間にか運んでもらっていたんですね」
なんと少し目をつむっていたと思いきや、寝ていてここまで誰かが運んでくれていたらしかった。
マニは我に返り、人型へと変身した。
「私は貴方の正体は秘密にします。でも、回復したならその姿でいたほうがいいと思います。」
「はい。あの、倒れた女の子はどうなったんですか?」
マニは中毒で息が止まっていた少女のことを思い出した。
「神殿の巫女たちが応急処置をして一命は取り留めました。証言を元に毒の種類を特定し、今は治療中です。時間をおかず治療したので間に合いました」
「はあ、良かった」
ほっと胸をなでおろしたところで、サンサのことを思い出した。
「サンサさんは今どこですか?」
「……サンサ……さん?」
青年は首をかしげて誰のことだかわからないようだった。
マニはサンサは湖の魔女がとっさに名乗った名前であることを思い出した。
「みっ、湖の魔女さんです」
「ああ、彼女なら疲れて他の部屋で休んでいますよ」
「そうですか」
比較的毒の被害の無いサンサも三人を瞬間移動させる魔法などを使い、疲れているのだろう。
「今から解毒薬を持ってくるので飲んでまた休んでください」
彼が立ち去ろうとするところを、マニは引き留めた。
「僕はマニです。あなたは?」
「私はこの神殿の祭司をしているキャスタノプシスです」
「助けてもらってありがとうございます」
「いえいえ」
キャスタノプシスは嬉しそうに目を細めた。
後で運ばれてきた解毒薬の味とにおいはすごかったが良く効いた。
読んでいただきありがとうございました。




