0章 歩み
昔々、神々と人間は共生をしていた。神々は荒れた地を肥沃な土地にし、雨を降らし、荒れた波を鎮めたという。神に与えられた地で作物を作り、それを神々に納めていた。そして、人間が増え土地を治めるものが台頭し、人間の生活は自立していった。神々はそんな人間たちを見て、助力の必要がないと判断し天界へと還っていった。
ただ稀に、人間が住む現界の滅亡を予知し、お告げを送ることで滅亡を回避するという神の助力がもたらされることがある。
ある時代に、現界を支配しようと目論む「悪」が猛威を振るったことがあった。人々は怯え、悲しみの中にいた。しかし、神の声を受けた「聖女」と「正義」の力によって「悪」は敗北した。だが、滅ぼしきることが出来ずに、封印という形でこの戦争は終わった。
この言い伝えの中で、神の声によって「聖女」は戦い、現界は安寧を手にしたとされている。今でも、この英雄譚は人々に人気があり、真実であると信じられている。この背景から神への信仰は厚く、今でも神を信じる者は多い。
しかし私は思う。神は人を守るのか。それとも、この現界を守るのか。きっとこの旅の結末にその答えがある。その答えを知り、私は何を思うだろうか。いや関係ない。私はただ、その人を解放したい。ゆえに私は歩みを止めない。今日もまた歌を歌う。
初めて、筆を執ってみました。
読むのと書くのでは全く勝手が違うのだということを痛感しました。
私が好きなジャンルのファンタジーを書いてみたいと思い、稚拙ながらも投稿させていただきました。誤字や基本的な国語力、話の構成など気になったところがありましたら、ぜひご教授いただけると嬉しいです。