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キラキラハッピーデー!

作者: ケントワイルド

キラキラと輝く日々

毎日は終わらないから楽しい

この街はいつもキラキラ。

青い小鳥が歌を歌い、美味しいパン屋がニコニコ、ふわふわのお布団が綿飴みたいだし、素敵な女の子がエビフライを配り歩いて、優しいおばあちゃんがヒップホップダンスしてる。


圧倒的楽しい毎日!

この前もね、眼鏡を無くして困ってたんだけど、ゴルフボールを食べてる犬が眼鏡のかわりに棒をくれたの!

優しい世界で涙が出そうで出なかった!!!


そんなキラキラハッピーデーを毎日過ごしていた僕。あまりにもハッピー溢れる世界で眠るのが楽しくて、学校に遅刻しそうになってしまったんだ。


口にすあまを咥えてローラースケートでダッシュダッシュ!!!

曲がり角で誰かと激突してしまい、すあまを落としてしまった…

嗚呼…給料半年分のすあまが…


目の前には美少女と散乱した練り梅。

どうやら彼女も遅刻しそうだから走りながら朝ご飯していたみたい?


「いたた…」

「だ、大丈夫ですか?????」

慌てて手を出した。チタン製だから嫌がられたらどうしようって思ったけど、その心配は不用だったみたいだ。


「あ、大丈夫です。有難うございます。そちらも大丈夫でしたか?」


手を取り立ち上がった彼女。

ふわり、と、メントスコーラみたいな匂いがした。

長い髪、まん丸で宝石みたいな目、淡い色の唇、雪のようにきめ細かく白い肌、3メートルはある身長。

あまりの美しさに僕は今日を命日とする事を決めた。




急いでますので…

そう言ってドドドド…と走り去る彼女の後ろ姿を、ずぅっと見守った。彼女が通う学校に入るまで後をつけて見守った。

凄い。なんたる充実感。

僕はこのスーパーウルトラハッピーデーを永遠にすべく、立ち上がって自ら通う学校へ行った。


もちろん遅刻だ。しかし僕が向かったのは体育館の裏、体育館裏にある占いの館。

夜間営業の今がチャンスだ。

手元にあった油粘土で鍵を作り館に侵入。

すぐさま手元にあった七輪を使ってマシュマロを焼いた。


密室で七輪を使うとどうなるか皆は知っているかな?

そう、スプリンクラーが作動した。


マシュマロが!マシュマロが!!!!!!



数分前はあんなにもハッピーだったのに!台無しだ!!!!!

泣きながら占いの館を出て屋上へ行った。

そうして僕は屋上から飛び降りた。

校庭に着地する。そのまま深く深く深く深く深く突き刺さり、ついに地球の中心に…


ピピピ

ピピピ

ピピピ



地球の中心は布団の中にあったみたいだ。

今日も繰り返すキラキラハッピーデー!!!!

機械は死なない

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