辛かった言葉、手紙に枯れた涙
貰った手紙を読んで私は泣いた。
喜びや感動なんてなかった。
あぁ、あなたがそんな人だったなんて、
たった一日前の事を忘れてしまったなんて、
こんな酷い事はない。
あなたは前日言った言葉、鮮明に覚えています。
きっと私が近くにいないから
聴いていないとでも思ったのでしょう?
でもね、その時私は運悪くあなたの真後ろにいたんです。
ホワイトボードを見るために。
そしたら聴こえてきたのは私の事を馬鹿にして楽しそうな
あなた達の声でした。
3年間。3年間もあなた達と共に過ごしてきました。
実力では敵わなかったけれど努力だってしてきました。
友達だと思ってました。信じてました。
でもそう思ったのは私だけのようで
私は目の前が真っ暗になりました。
涙が出て、止まらなかった。
次の日あなたは手紙をくれました。
「私、何かしちゃったかな?」
「傷つけたならごめんね」
「何か」なんて一日前の事なのに覚えてないんですね。
私は友達以外の存在でしかないのかもしれない。
悲しかった。
数日後、あなた達はざわめいた体育館で言いました。
「あの子と一緒にいたくない」
聴こえてたよ。
手紙での謝罪も本当はそんな事思ってすら無かったんだね。
ごめん。もうあなただけは信じられない。
最後の日あなたは手紙をくれました。
「つらい思いをさせてごめんね」
今も手紙はとってあります。
思い出として笑える日が来ると願って。
でも今はまだその手紙に触れるだけでよみがえる。
ごめんね。あなたの言葉だけはどうしても信じられないの。
3年後の成人式、あなたより大きくなった姿で行きます。
あなたより幸せになります。