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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第19章 魔法結社と妖精族
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妖精族 前編

屋敷にクリス達を降ろしてから、シルフィード号に乗り換えて、北に向かって飛んでいく


山地と森を見ながら飛んでいると、光輝くのを見付ける

『あれは何だろう?』

マルスが双眼鏡で見ながら言うと、みんな双眼鏡で見ている

『マルス師匠、何も無いですけど』

ミリアが双眼鏡で見ながら言う

『何だろう? 魔法にも見えたけど・・・ちょっと見てくる』

マルスが考えながら出ていくと、シルフィード号を飛び降りて、森に着地する


ここら辺のはずだけど・・・


『グルルルル』

魔物の鳴き声を聞こえると、マルスは走って近付く

『あっちいけ!』

小さい羽根の有る人が叫び、手から光の刃が飛んで、狼の魔物に当たり、狼の魔物が突進していく

『シャイニングアロー』

マルスが魔法を使い、光の矢が狼を貫くと、狼が倒れて、ピクピクしている


『人間!! 友達の仇!!』

小さい羽根の有る人が叫び、マルス目掛けて光の刃を飛ばすと、マルスは軽くかわして近付く

『えーと、精霊族?妖精族かな?』

マルスが近付き聞く

『人間!! 仲間は守る!』

小さい羽根の有る人が次々と光の刃を飛ばす

『バリアフィールド』

マルスが魔法を使い、光の刃は全てバリアに当たり、弾いている


『この・・・』

小さい羽根の有る人が疲れたように倒れると、マルスは近付き、じっくり見てから、周囲を魔力視と魔力感知を使い調べ始める


『あ! えーと、この子介抱してくれますか?』

マルスが木の穴から見ている顔を見付けて言い、レビテーションで穴の前まで小さい羽根の有る人を浮かせると、穴の中に慌てて引っ張り込んでいる

『お前・・・何故助けた?』

『魔法が見えたから、来たら危なそうだからかな?』

『仲間のように捕らえて、何処かに連れていくつもりだろう!! 人間なんて信用できない!!』

怒鳴りながら叫んでいる

『何が有ったか、教えてくれるかな?』

マルスが考えながら聞くと、穴の中に戻ってから、出てくる

『妖精族のウルシアナだ』

妖精族の少年が言う

『ウルシアナ? よろしくね』

マルスが笑顔で言うと、ウルシアナは警戒しながらマルスに近付く

『人間に見付かり、聖樹は切り倒され、一族も捕まり、連れていかれた』

ウルシアナが警戒しながら言う

『聖樹? 何故? 聖樹なら、枝を切って使うとか大切に普通はするのに・・・この山奥なら、人は・・・魔法結社の奴らか?』

マルスが考え込んでいる

『だから人間は信用できない! 見付かったからには・・・安息の地を目指して・・・』

ウルシアナが考えている

『この付近なら人は来ないよ・・・安息の地はどんな所が良いのかな?』

『え! 聖樹が有れば・・・魔物もいない場所が・・・人間にも見付かりたくない・・・』

ウルシアナが泣きそうになっている

『それなら、まずは元居た場所を教えてくれるかな? 悪い奴ら捕らえて事情を聞くから』

『は? 何を・・・信用しないぞ』

ウルシアナが怒鳴る

『信用はしないでも良いよ・・・そいつらが敵なら徹底的に叩き潰す! 妖精族がこの大陸に居たのは、初めて知ったけど』

『は? お前は・・・』

ウルシアナが混乱している

『空の高い所は大丈夫かな?』

マルスが考えながら聞く

『は? 何? 空なんて何を考えている!! 捕まえる気か!!』

『自由で良いけど、安息の地が見付かるまで、保護しても良いけど・・・悪い奴らの案内してくれるなら、飛空艇の甲板で好きにしていて良いよ』

マルスが笑顔で言うと、ウルシアナが驚いている


ウルシアナが穴に戻り、暫くすると3人の妖精が出てくる

『3人は動けないから・・・本当に危険が無いか見てから・・・』

妖精の少女が考えながらマルスを見ている

『あれが飛空艇シルフィード号だよ』

マルスが空を見上げて言う

『え!! 伝説の空飛ぶ船・・・エスカフリーダム?』

少女が驚いていると、マルスが伝説を聞いている


『エスカ説明して』

マルスがエスカを呼ぶと、マルスの目の前に現れる

『あーーーーー! 何で妖精族がいるの! みんな大陸に戻った筈なのに!』

エスカが飛び回りながら叫んでいる

『え! まさか・・・伝説の魔導王・・・』

少女が驚いている

『転生した魔導王様です。我が主様です』

エスカが飛び回りながら言うと、妖精族達が呆然と見ている


『エスカ、怪我人と力使い果たした人の治療法は無いかな?』

『え! 妖精薬だけでーーす。魔法も効果無いのーー』

エスカが飛び回りながら言う

『妖精薬か・・・無いな・・・ポーション類で使えるの無いかな?』

『わからないーーー!』

『自分達で試して貰おうかな? どうする?』

マルスがウルシアナと妖精達を見て聞く

『エスカ様が認める人なら少しだけ信用します』

少女が驚きながら言う

『マルスだけど名前は?』

『ティーニス』

少女が笑顔で言う

『ティーニス、よろしくね。ウルシアナも仲間達も連れて1度シルフィード号に行くよ』

マルスが笑顔で言うと、マルスがモデリングで屋根の有る船のような形にすると、妖精達が中に入る


マルスが飛んでシルフィード号に戻ると、ティーニスが甲板を見ている

『広い・・・殺風景ですけど』

ティーニスが驚きながら言う

『マルス、何が有ったの?』

リリシャがマルスを見付けてやってくると、妖精族は木の箱に隠れている

『リリシャ、魔法結社の奴らだと思うけど、大変な事をしているよ』

マルスが笑顔で言うと、ティーニス達が様子を伺っている

『大変な事?』

『聖樹を切り倒して、妖精族を捕まえているよ』

『え!! 妖精族!! どうして? あ! 魔力ですか?』

リリシャが考えながら聞くと、船の形をした箱を見ると、ティーニスが慌てて隠れる


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