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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第19章 魔法結社と妖精族
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寄り道

翌日準備をすると、キャス号に乗り込んで飛び立ち、カーレスト諸島に向けて飛んでいく

『あれは・・・魔物です!! デカイ』

エビリアが大声をあげると、みんな双眼鏡で覗いている

『あ!! 船が!! マルス師匠』

ミリアが慌てている

『海蛇!! マルス、行くよ』

キリシアが大声で叫ぶと、マルスを引っ張っていく

『キリシア、海の上では戦えないですよ』

リリシャが微笑みながら言う

『それは!! マルス、海を凍らせて』

キリシアが大声で言うと、外に出ていき、リリシャ達も着いてくる

『凍らせたら、海蛇も凍りつくけど』

マルスが笑顔で言う

『兎に角ぶった斬る!!』

キリシアが笑顔で言うと、キャス号が降下しながら近付いていき、飛び降りる


キリシアとマルスが船に目掛けて飛び降りると、海蛇が飛び付いてくる。キリシアが闘気をまとって槍に大きな闘気の刃を作り、海蛇に叩きつけると、海蛇が真っ二つに斬れて、船も深々斬れている

『あ!! やっちゃった!!』

キリシアが船の斬れたのを見て苦笑いしている

『キリシア・・・船は斬ったらダメでしょ』

マルスが苦笑いしていると、船乗り達がキリシアを見て後退りしている

『この海蛇!!』

キリシアが大声をあげると、海蛇が沈み始めている

『あ!! ブリザード』

マルスが魔法を使うと、海蛇が凍りつき浮かんでいる。船乗り達が海蛇を見て青ざめている

『女神ヴァルキリー様ーーーーーー!! 救ってくれてありがとうございます!!』

船乗り達が頭を下げて叫ぶ

『え! 』

キリシアが赤くなりながらマルスを見ている

『船の応急処置も必要ですね』

マルスが笑顔で言い、斬れた場所を見ていると、キリシアがキョロキョロしながら、マルスを見ている


『助けて頂き本当にありがとうございます』

船長が頭を下げている

『ちょっと威力が有りすぎて・・・船を傷つけて申し訳ないです』

キリシアが申し訳なさそうに言う

『凄い威力でしたが、あの海蛇に絡まれたら、この船が沈んでいました・・・』

船長が海蛇を見ている

『この船は、どこに向かっていたのですか?』

マルスが笑顔で聞く

『アーメルドに向かってますが、今どこに居るか・・・解らなくなってます』

船長が考えながら言う

『船を傷つけたお詫びに迎えに来て貰いますが、よろしいですか?』

マルスが笑顔で聞く

『本当ですか? 助かります』

船長が笑顔で言うと、キャス号が近付いてくる


『リリシャ、ウンディーネ号で迎えに来て』

マルスが笑顔で言う

『ウンディーネ号を取りに行ってきますね』

リリシャが微笑みながら言うと、エミールとエレーヌが飛び降りて、キャス号が飛んでいく

『マルス師匠、風とアクアコントロールでアーメルドに近付きます』

エミールが笑顔で言うと、エレーヌが微笑んでいる

『船長さん、船を動かしますので、海蛇を曳航して貰えますか』

マルスが笑顔で聞くと、船長が指示をしている


エミールがアクアコントロールで海流を作り始め、エレーヌが風を作り、船が徐々に速度をあげて進み始める

『これは・・・』

船長が周囲を見ながら呟くと、船員達が驚きの余り立ち尽くしている

『持ち場につけ!!』

キリシアが大声で言う

『女神ヴァルキリーさまーー!』

船員がキリシアを見て叫び、船員達が周囲の監視や舵を取っている


日が暮れてくると、前方からウンディーネ号が近付いてくる。その後ろに海軍の船がついて来ている

『マルス、どうしますか?』

リリシャがウンディーネ号から乗り出して聞く

『リリシャ、港まで行くよ』

キリシアが笑顔で言う

『もう少しで日が暮れますよ、エミールも少し休みが必要です』

リリシャが微笑みながら言う


『船長さん、休憩しましょう・・・海蛇は海軍に任せても良いですか? 海軍が曳航してくれます』

マルスが船長を見ている

『これなら安心できます』

船長が笑顔で言うと、船員達に交代で休憩をするように伝えている。海軍の船が横付けして、海兵達がやってくる


『あれが海蛇ですか・・・あの時はあれが4体、1体なら良いです』

海兵が笑顔で言う

『頼んだ!!』

『女神ヴァルキリー様!!』

海兵が礼儀正しく頭を下げている。キリシアが黙り込み海軍の船に飛び移る

『マルス師匠、照れています』

エミールが横で微笑みながら言う

『この頃迷宮に行ってないから、戦いたかったのかな?』

マルスが笑顔で言う

『帰ったら行きましょう』

エミールが微笑みながら言う


海兵達が慣れたように処置して、船で曳航を始めると、マルス達はウンディーネ号に飛び移る

『マルス様、お帰りなさい』

レスリアが微笑みながら待っている

『急な出港、大丈夫だった?』

『喜んでいます。 鍛練しかする事が無いので・・・海軍もウンディーネ号が出港したのを見てすぐに追い掛けて来てくれました』

海軍の船を見て言う

『この頃魔物被害多かったの?』

『はい、何隻か行方不明になってます。 あの海蛇が原因ですね』

レスリアが微笑みながら海蛇を見ている


翌朝、アーメルドの港町が見えてくると、ウンディーネ号は造船所に入っていき、小型船で造船所に上陸する

『マルス様、何か有ったのですか?』

アルクオドールとルキアとリーネが笑顔で出迎えてくれる

『海蛇に襲われているのを見付けて、キリシアが斬ったら、船も傷つけちゃった』

マルスが笑顔で言う

『え! 流石キリシア様です。 船員に口止めをしておきます・・・海蛇が原因だったのか・・・海軍の警戒を強めます』

アルクオドールが笑顔で言うと、キャス号が着陸して、みんな降りてくる

『アルクオドール、久しぶりだな』

ヘルトが笑顔で言う

『え! 何故ここに? ヘルト殿下』

アルクオドールが驚きながらヘルトを見てから、クレシアとメーレスとサトメル達を見ている

『リベリアの結婚式の帰りだが・・・事情が有って、カーレスト諸島に向かっている』

『メーレス様を送り届けるのですね。言ってくれれば、参加したかったです』

アルクオドールが笑顔で言う

『アルクオドール様、蒸留酒を取りに来訪して、キャス号でお茶会していたら、いつの間にかリベリアに到着してました。到着したら何故居るのと言われてしまいました』

メーレスが楽しそうに話している

『もしかしたら、間違って乗っていたのですね』

アルクオドールが笑いながら言う

『はい、リベリアの英雄様と一緒だと楽しいです』

メーレスが笑いながら、出来事を話している


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― 新着の感想 ―
飛空艇で進んでいるけれど! 船上落水のフロートの魔道具があるのに 飛空艇や魔道船に積載していないのかな? 沈まないから水上戦闘が可能だと思います。
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