町中を散歩
翌日、クレシアの要望で発着場で食事会をする事にする
『メリカ、イレイヤは、食事会の準備に行っていてね』
マルスとリリシャが、２人を呼び出して言う
『畏まりました・・・どのような方が集まるのでしょうか？』
メリカが笑顔で聞く
『クレシア様だから、いつものメンバーかな？ 一緒に来ている人達だよ』
『はい！ 畏まりました』
メリカとイレイヤが笑顔で言うと、アニーに連れられて出掛ける
『マルス、何か作りますか？』
リリシャが微笑んでいる
『ギレリムがランプ持ってきてないからな』
マルスが考えている
『町中を散歩しながら、食事会へ招待して回りましょう』
リリシャが嬉しそうに言う
『あれ？ 帰ってきてから、町中見てないな・・・キリシアは？』
『キリシアなら、警備隊を叩き潰しに行きましたよ』
『ギレリムからかな？ ドワーフ達も連れていく？』
『良いですね』
リリシャが微笑みながら言うと、出掛けようとする
『マルス師匠、一緒に行きます』
エミールとエレーヌとシーリスが笑顔で待っている
『待っていたの？』
『招待に向かうと思っていました。隣には伝えてあります』
エミールが笑顔で言う
『あーーーー！！ やっぱり！！ 置いていかないで下さい！！』
メトリシアの大声が聞こえると、玄関から出て走ってくる
『メトリシア、置いていきますよ』
エミールが笑顔で言うと、シーリスが笑っている
『マルス師匠、後ろの警戒は任せてください』
ヒストリアが微笑みながら言うと、ミリアが走ってくる
『マルス師匠、一緒します！！ メトリシアの大声で気が付きました』
ミリアが走ってきて言うと、みんなでギレリムの鍛冶屋に歩いていく
ギレリムの鍛冶屋の近くに到着すると、人が並んでいる
『凄い盛況・・・』
ミリアが列を見ながら言う
『ギレリムも人気だな』
マルスが笑顔で言いながら歩き、店の入口付近まで来ると、レイナが何が欲しいか聞いて一生懸命メモを取っている姿が見える
『忙しそう・・・』
エミールが列を見て呟いていると、カセテイがギムを抱いて出てくる
『あ！！ マルス様！ どうぞ』
カセテイがマルス達に気が付いて微笑んでいる
『カセテイさん、盛況ですね』
リリシャが微笑みながら言う
『この数は異常だね・・・各地の貴族が来訪ついでに依頼だからね』
カセテイが列を見て苦笑いしている
『ギレリムは？』
『奥にどうぞ』
カセテイが微笑みながら言うと、みんなで鍛冶場に入っていくと、並んでいる人達がマルス達を睨んでいる
『マルス、何か用か？』
ギレリムが汗を拭きながら言う
『今日、発着場で食事会をクレシア様がしたいと言ってます。どうしますか？』
リリシャが笑顔で言う
『わかった！！ ウイントレスも来るのだろ？ こんな依頼どうでも良いからな』
ギレリムが笑いながら言うと、カセテイが笑っている
『店閉めれるの？』
マルスが考えて聞く
『閉める！！ 相手なんてしてられるか！！ 出口が欲しいが・・・』
ギレリムが苦笑いしている
『壁穴を開ける？ 隣で食事も取りやすくなるから』
マルスが壁を見ている
『ん？ 良いぞ！！ 表に出る手間が省ける』
ギレリムが笑っていると、カセテイも笑っている
『裏の倉庫との間に小さな庭有ったよね？』
マルスが笑顔で言う
『庭？ ・・・あーーあそこか？』
ギレリムが考えてから言うと、奥の倉庫の通路の窓を開けている
『ここか？』
ギレリムが言うと、マルスが外を覗く
『ここだね、そこにはどうやって出るの？』
『使わないが、反対から出て回って行くしかない』
ギレリムが笑いながら言う
『じゃあ、出口作るか・・・良いよね』
マルスが笑顔で剣を抜くと壁と窓を斬り裂いて、人が通れるようにすると、すぐにマテリアルコンバージョンを使い木材を魔力の通る素材に変えて、金属をモデリングでヒンジと鍵を作り始め、紋様魔法と紋章魔法を書き込み始める
『よし、扉の完成』
マルスが笑顔で言う
『鍛冶屋の前でやるなよ・・・強化する必要有るのか？』
ギレリムが笑っていると、マルスが外に出て、隣の塀にカードを当てて、扉を開く
『え！ まさか、先に作っていたのか！！』
ギレリムが驚いて叫ぶ
『紋様魔法使っているから、壊せないし・・・いつか使うでしょ』
マルスが笑顔で言うと、隣の土地に入っていく
『最初から言え！！ 隣に行くのにワザワザ表から回っていたんだぞ！！ ここは、ランドレールの野郎の鍛冶場のすぐ横だろ！！』
ギレリムが笑顔で怒鳴り、笑い出す
『鍵が必要だけどね』
マルスが鍵を見せて、使い方を見せてギレリムが真剣に見ている
『ギムちゃん安心してここで遊ばせられますね』
リリシャが微笑みながら言う
『昼間、中々外でゆっくり出来ませんでしたから、ここなら安心して遊べますね』
カセテイがギムを見て微笑んでいる
『あ！！ マルス様』
ドワーフの子供達がマルス達を見付けて走ってくる
『ランドレール達は？』
『お客さん一杯で接客中です』
ドワーフの子供達が笑顔で言うと、マルス達は店を覗きに行く
『忙しそうだね』
マルスが覗きながら呟き、ランドレールが気が付いて歩いてくる
『何か用か？』
『今晩発着場で食事会するから来てね』
マルスが笑顔で言う
『今日か？ 依頼が多過ぎて、今日は無理だな・・・ 鍛冶も家具も依頼が沢山入った！！ 稼ぎ時だからな・・・それに貴族は面倒だからな』
ランドレールが考えてから言う
『マルス師匠、仕方無いですね、ランドレールさん達もこの町に来て日が浅いから、仕事に集中して貰いましょう』
エミールが微笑みながら言う
『わかりました、次の食事会には来てください』
マルスが笑顔で言うと、ギレリムとランドレールが話をしている
『マルス！！ ラーケンの野郎も連れていく！ 文句言わさないから安心しろ』
ギレリムが笑いながら言うと、カセテイが笑っている。マルス達は鍵をカセテイに預けて、店から出て冒険者ギルドに向かって歩いていく
冒険者ギルドに到着すると、冒険者ギルドの中に冒険者はほとんどいない
『え！ 英雄様、奥にどうぞ』
職員がリリシャを見て慌てて応接室に案内してくれて、マルス達が待っている
『マルス殿、今日は何の用ですか？』
バイルとヘザーネが入ってくる
『バイル、ヘザーネ、今日発着場で食事会する事になりましたので、参加してくださいね』
リリシャが微笑みながら言う
『食事会ですか？ 伺いますが、昨日のメンバーですか？』
バイルが微笑みながら聞く
『はい、クレシア様が料理出来なくて、食事会すると言われてます』
マルスが笑顔で言う
『必ず参加するとキリシアさんにも伝えておいてくださいね・・・発着場、中を見てみたいと思ってました』
ヘザーネが笑顔で言うと、バイルが微笑みながらマルス達を見ている
（あの発着場、多くの盗賊が捕まり、時々物凄い爆音がすると噂の建物か・・・確認が必要だな）
