魔法のランプ改良
屋敷に戻ると、マルスは工房で金属の形を変えている
『マルス師匠、何作っているのですか？』
エミールがマルスを見付けて歩いてくる
『エミール、こんな形でどうかな？』
マルスがランプを見せて、エミールがじっくり見ている
『傘を大きめにしたのですね、金属の量も減らした分、重さも軽くなりました・・・小魔石３つと１９層の魔石ですか？』
エミールがじっくり見ながら聞く
『どのぐらい持つかな？』
マルスが笑顔で言うと、魔法陣を発動して、魔石に魔法陣を書き込んでいる
『エミール、確認してね』
マルスがランプを差し出すと、エミールが魔法陣を見てから、魔力を流して全体に魔力の淡い光が伝わる
『完成です』
エミールが点灯・消灯して試している
『同じ物を１０個ぐらい作ってから、ギレリムとランドレールに同じ形で作れるか試して貰わないとね』
マルスが笑顔で言うと、エミールが微笑んでいる
ランプを１０個作成すると、マルスが浮かせてリビングに持っていく
『マルス、そのランプは？』
フローネが浮いているランプを見ている
『新しい一体型の魔法のランプを作って見たので、後でギレリムとランドレールに作れるか試して貰います』
マルスが笑顔で言うと、フローネが１つ手に取って、じっくり見てから、点灯している
『これは・・・眩しいですね・・・明るくても、ちょっとまずいですね』
フローネがじっくり見て言う
『え！！ 明るすぎる・・・それなら』
マルスが周囲を見てから、厨房に行って白い布を持ってきて被せる
『これでどうですか？』
マルスが笑顔で聞く
『布ですか？ 白い布なら灯が遮れるので良いですね・・・明るさも白く見えるので良いですね』
フローネが微笑みながら言う
『早速作って貰おう』
マルスが笑顔で言うと、リリシャが入って来て、魔法のランプを嬉しそうに見ている
『マルス、早速量産するのですか？』
リリシャが嬉しそうに聞く
『ギレリムとランドレール次第かな？』
『早速行きますよ』
リリシャが笑顔で言うと、魔法のランプを持って出掛けようとする
『マルス師匠、行きましょう』
エミールがマルスの腕を掴み、リリシャを追い掛けていく
ギレリムの店の前に到着する
『リリシャ様、マルス様、エミール様、いらっしゃいませ』
レイナが笑顔で言う
『ギレリムいる？ 入って良いかな？』
マルスが笑顔で言うと、レイナが案内してくれる
『マルス、何か用か？』
ギレリムが笑顔で言うと、リリシャが持っている魔法のランプを見ている
『作ってね』
マルスが笑顔で言うと、ギレリムが魔法のランプを受け取り、考えている
『完全に一体型か・・・傘を大きくしたのか？ 反射も良いな・・・』
ギレリムがじっくり見ながら呟いている
『どう？』
『すぐに作るぞ』
ギレリムが笑顔で言う
『ランドレールにも作らせて、量産かな？』
マルスが笑顔で言う
『わかった！！ 任せておけ』
ギレリムが笑いながら言う
『取り敢えず、１０００個作ってくださいね』
リリシャが笑顔で言う
『相変わらず、桁が違うな・・・王都分は、５００出来ているぞ』
ギレリムがニヤリとして言う
『明日運んでおいてください！！』
リリシャが嬉しそうに笑っている
『毎日みんなでやりましょう』
エミールが笑顔で言う
『１日何個ずつやりますか？』
リリシャとエミールが嬉しそうに話している
『いつもよりやる気だな・・・エミールとマルスが一緒だから仕方無いか・・・』
ギレリムがマルスを見て言う
『次は何を作るかな？』
マルスが笑顔で考えながら呟く
『作るものは何でも言え』
ギレリムが笑いながら言う
マルス達は、商会に向かい店を覗く
『マルス様！！』
ビゼロが驚いて声をあげる
『ミドルは？』
『呼んでいます』
ビゼロが奥に向かい、ミドルを呼んでくる
『マルス、何か用ですか？』
ミドルが嫌そうに聞く
『貸し出す魔導具をウイントレスの所に運んでおいてね』
マルスが笑顔で言う
『はい、明日運びに向かいますが・・・先程ガシリオさんから、門の魔導具の件、いくらにするか、聞かれました』
ミドルが嫌そうに聞く
『ミドル、任せた』
マルスが笑顔で言う
『やっぱり・・・師匠助けてください』
ミドルががっかりしている
『マルス師匠に聞く方が間違っています。ミドルさん、頑張ってください』
エミールが微笑みながら言う
『やっぱり・・・師匠に相談します』
ミドルが小声で言う
『追加で何か作っておきますね』
マルスが笑顔で言うと、帰っていく
『はーーーーーー！！ もう作らないで下さい！！ 師匠！！ マルスに言ってください！！』
ミドルが大声をあげると、店の中の人達がミドルを見ている
屋敷に戻ると、メトリシアが仁王立ちして待っている
『マルス師匠！！ 何で声を掛けずに出掛けるのですか！！ いつの間に新しいランプ作ったのですか！！ 見たかったのに！！ もうーーーー！！！』
メトリシアが大声で怒鳴り、剥れている
『メトリシア、量産の依頼をしてきましたよ』
リリシャが微笑みながら言う
『マルス師匠！！ 次は一緒に散歩に行きます！！ 絶対です！！』
メトリシアが睨みながら言う
『エミール、任せた』
マルスがエミールを見て言う
『メトリシア、一緒にお風呂に入らないですよ』
エミールが笑顔で言う
『え！ 一緒に入ります！！ エミール御姉様の意地悪！！』
メトリシアが慌てて言うと、リリシャが笑っている
（メトリシアも可愛い）
