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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第19章 魔法結社と妖精族
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魔導具作り

イーレシアとウルストの結婚式の日が近付く

『マルス師匠、鍋はこれで全部です』

エミールが鍋を数えながら言う

『次は・・・属性感知の魔導具だな・・・』

マルスが考えながら言う

『マルス、何を企んでいるの?』

リリシャがマルスの考えている様子を見ている

『手に持つタイプも良いけど、門に設置型も作ろうかな?』

マルスが笑顔で言う

『どんな物?』

『馬車が通れるように枠を作り、感知の魔導具を並べて設置したら、一気に見れるよね?』

マルスが笑顔で説明をしている

『隠す必要も無いですから、良いですね』

リリシャが微笑みながら言うと、マルスが倉庫に向かい、金属をモデリングで形を変えて、大きな四角いゲートを作り、魔石を埋め込む穴を開けていく


マルスは、大魔石と40層の大きな魔石を魔力の通る革で繋ぎ、長さを確認してから、魔石に魔法陣を書き込んでいる

『マルス師匠、魔力補充大変になりそう』

ミリアが魔石を嵌め込みながら言う

『魔力補充・・・紋様魔法と紋章魔法を使って、魔力補充回路を作って、魔晶石に魔力補充するようにしようか?』

『出来ますか?』

ミリアが考えている

『建物作った時の応用だよ』

マルスが笑顔で言うと、ゲートに紋様魔法と紋章魔法を書き込み始める


完成すると、みんなで魔導具を持って反応するか確認を始める

『あ! 光った・・・じゃあこっち・・・こっちも』

エビリアが反応しないようにゲートを通そうと色々試している

『エビリア、どうですか?』

リリシャが微笑みながら聞く

『完璧です・・・火、水、風、土、光、聖属性全部完全に反応してます・・・属性が無いのは反応しません』

エビリアが魔導具を持ちながら言う

『設置に持っていこうか?』

マルスが笑顔で言う

『マルス、どうやって運ぶのですか?』

リリシャが全体を見て聞く

『え? 馬車に乗らないか・・・浮かして持っていく? 重たいかな?』

マルスが考え込んでいる

『やっぱりマルスですね、運ぶことなんて考えませんよね?』

リリシャが笑っている

『そうだな・・・シルフィード号に縛って持っていって貰おうかな?』

マルスが空を見上げて言う

『それも良いですね!!』

リリシャが笑いながら空を見上げる

『エビリア、警備隊を呼んできて! その間に後4つ作るから』

マルスが笑顔で言う

『マルスがやる気ですね! 金属も全部使いましょう』

リリシャが笑顔で素材庫に入っていく


エビリアとクレスタが、ガシリオを呼んで戻ってくる

『デカイな』

ガシリオがゲートを見て呟く

『ガシリオ、試して使えそうだったら門に設置許可をウイントレスから貰ってね』

マルスが笑顔で言うと、ガシリオがランプや鍋を持ってゲートを通って反応が有るのを確認して笑っている

『これは面白い!! これなら馬車を通して確認が出来るな!!』

ガシリオが笑顔で言う

『じゃあ、運ぶ準備をするから、準備させてね』

マルスが笑顔で言う

『どうやって運ぶのか?』

ガシリオが、闘気をまとって持ち上げようとしている

『シルフィード号に吊るして持っていくよ』

マルスが笑顔でガシリオを見ている

『空か・・・人が近付かないように、警護が必要か? 門番も手伝わせるか・・・』

ガシリオが笑みを浮かべてから、帰っていく


マルスがロープでゲートを縛っていると、ウイントレスがやってくる

『これが魔導具か? 貸出賃は?』

ウイントレスが考えて聞く

『ミドルに聞いて』

マルスが笑顔で答えると、ウイントレスが魔導具を通して、遊び始める

『これは・・・必要だな・・・フローネ師は知っているのか?』

ウイントレスが聞く

『え? フローネ先生は・・・まだ見てないかな?』

マルスが考えている

『マルス師匠の思い付きです!! 普通の感知魔導具は、ここに準備もしています』

エミールが笑顔で言う

『フローネ師が何て言うか・・・フローネ師はどこに?』

『今日はナセリちゃんと雇った人達の勉強を見ています』

エミールが笑顔で言う

『フローネ師も隠居と言いながら、実質弟子を育てているのか? 今更か・・・数年前より元気だからな』

ウイントレスが少し嬉しそうに言う

『フローネ先生には元気で長生きしてほしいです』

エミールが微笑みながら言う

『そうだな・・・いなくなったら、リベリアの英雄の監視する人がいなくなるからな』

ウイントレスが考え込んでいる


ゲートをシルフィード号に吊るすと、低空飛行しながら、門に向かって飛んでいき、警備隊隊員が周囲を警戒しながらついてくる

『は? マルス、何を作ったのですか?』

フローネがシルフィード号を見付けて、見上げながら呟く

『今日は鍋を作っていたはずですが・・・』

リシリアが見上げて呟く

『目を離したら、大きな物を・・・飛空艇で運ぶなんて、常識外れですね』

フローネが見上げながら言うと、シルフィード号を追いかけてくる

(マルス!! 飛空艇で運ぶなんて、周囲から見たら驚きます!! それ以前にあんな大きな物何を作ったのですか!! 監視してなかった・・・)


門に到着して、マルス達が門番に聞きながら設置する

『マルス、これは何ですか?』

フローネがやってきて、ゲートを見上げながら聞く

『感知の魔導具のゲートです』

マルスが笑顔でどんな風に作ったか説明をしていると、ウイントレスが笑顔で聞いている

『はぁ・・・必要ですが・・・思い付きで作りましたね・・・運べる大きさにしなさいね』

フローネが諦めたように言う

『これを沢山作って、順番に調べるのが面倒になったみたいです』

リリシャが感知の魔導具を見ながら言うと、警備隊隊員達が魔導具を通して、確認している


『フローネ師、後4つ準備してほしい!! 魔力補充の魔法使いも派遣を頼むぞ』

ウイントレスが笑いながら言う

『3つではないのですか?』

『領主の館の出入口も設置してほしい!! 盗人は沢山いるからな!!』

『渋滞を避けれるのは良いですが・・・』

フローネが呟いて、マルスを見る

『もう作ってあります! すぐに設置します』

マルスが笑顔で言うと、フローネが頭に手をやっている

『貸出賃は?』

『ミドルに任せた!!』

マルスがウイントレスに言うと、ウイントレスが笑いながらフローネを見る

『ミドル、確りしなさいね』

フローネが心配そうに言う

『フローネ師、価値はどのぐらいだと思うか?』

ウイントレスが笑いながら聞く

『そうですね・・・算出不可能ですね・・・魔導船よりは下と見ても、欲しい人は王家と各地の領主と、騎士団ですね』

フローネが諦めたように言うと、ウイントレスと話し込み始める。警備隊隊員と門番がゲートの確認をしながら、ウイントレスを見ている

(すぐに欲しい・・・相当な価値でも、これがあれば、盗まれた魔導具を持ち出させない! 調べるのも簡単になる!!)

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