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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第18章 魔法結社と魔法学院卒業
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マルスの説教

エミールが容赦無くお仕置きを続けている

『アクア』

マルスがシルフィード号から飛び降りながら、魔法を使いエミールの放っている炎を打ち消す

『え! マルス師匠』

エミールが着陸した、マルスを見て驚いている

『エミール』

マルスが周囲を見てからエミールを見ている

『マルス師匠、何故止めるのですか?』

エミールがマルスを見ながら言う

『エミール、八つ当たりにしか見えないよ・・・』

『リリシャ師匠を悲しませた償いです!!』

『今のエミールを見たら、リリシャが悲しむよ』

『え!! 何故!!』

『エミール、周囲をしっかり見て!! お仕置き?それとも弱い者虐め? 虐殺?』

マルスがエミールを悲しそうに見て言う

『え!! 何故・・・』

『エレーヌが同じことをしたら、エミールはどう思う? 考えてみて』

『え・・・・・エレーヌ・・・』

エミールが周囲を見てから、エレーヌを見る

『シーリスちゃんが同じことをしたら、エミールはどうする?』

『それは・・・』

エミールが黙り込み、うつ向くと、ミリアとメトリシアとエビリアとクレスタも顔を見合せて、涙目になる

『マルス師匠・・・ごめんなさい・・・調子に乗りすぎました』

エミールが考えてからマルスに頭を下げる

『キリシアとリリシャに謝って許して貰おうね』

マルスが微笑みながら言う

『はい・・・許してくれますか?』

『面倒見の良い、優しいエミールが好きだと思うよ』

マルスが微笑みながら言う

『はい、マルス師匠』

エミールが少し申し訳なさそうに言うと、みんなマルスに頭を下げている。英雄騎士隊隊員と騎士達がマルスを見てホッとしている

(止められるのは、マルス殿だけなのか・・・絶対に怒らせたく無い!! マルス殿が居ない所でキレられたら、消し飛ばしそう)


『エミール、逃げた魔法使い達を追いかけようか?』

マルスが周囲を見てから言う

『はい!マルス師匠』

エミールが笑顔で言う

『カミラ、ヒストリア、門を斬って通り道を作ってね』

マルスが笑顔で言うと、カミラとヒストリアが剣に闘気をまとわせて闘気の刃を作り、門に向かって近付き、門に向けて剣を振る。門が斜めに✕字に斬り裂くと、みんな門を潜り町中に入って、領主の館に向かって歩いていく


領主の館の前に到着すると、兵士達が門の上で弓を構えている

『エミール、雑魚は眠らせて、後で魔法結社の奴らだけお仕置きね』

マルスが笑顔で言う

『はい!マルス師匠!! 任せてください』

エミールが笑顔で言い

『スリープフィールド!!!!!』

エミールとミリアとエビリアとクレスタとエレーヌが魔法を放ち、門の中にいる兵士達まで眠らせる

『ケニス、ルメイル、門を斬って』

マルスが言うと、ケニスとルメイルが門を斬り、門が開く

『ロイド、兵士を捕らえてね』

マルスが笑顔で言うと、ロイドが指揮をして、兵士を集めていく

『建物の中を制圧するよ』

マルスが笑顔で言うと、空から人影が現れる

『マルス・・・一緒に行きます』

リリシャが暗い顔をして言う

『一緒に行こう』

マルスがリリシャの手を引いて、館に向かって歩いていく

『あ!! マルス師匠!!待ってください』

メトリシアがマルスとリリシャの後ろ姿を見て慌てて走ってマルスを追いかけていき、エミール達が笑顔でリリシャを追いかけていく


セレーニアが領主の館の部屋に入ると、目の前に血を流して倒れている4人の人がいる

『え!! 何故!! 何が!!』

セレーニアが1人の男の顔を覗き込み、息をしてないのを確認して、周囲を見ている

『お前の結晶を回収したら終わりだ!! やれ』

黒いローブに身を包んだ男が言うと、ローブを着た人達がセレーニアの両腕を掴む

『何故!! 何を!! どうして!!』

セレーニアが慌てたように叫ぶ

『こんなに早く兵士が無力化されたのは、予定外だが、判断を誤る訳にいかない!! 元々お前達の結晶の魔力吸収の時間も見ていたが、もし捕まり、結晶回収が出来なくなるのは、損害が大きい!! 予定より早いがセレーニア、覚悟しろ』

黒いローブの男が言うと、ナイフを抜いて、セレーニアのローブを斬り、結晶が見えるようにする

『何故!! まさか!! その為にみんなを!!』

セレーニアが暴れて逃げようとしている

『押さえろ!! セレーニア、偉大なる魔導兵の生け贄になれる事を喜べ!!』

黒いローブの男が怒鳴り、セレーニアが暴れながら頭が腕を掴む男の顔に当たり、もう1人の男にもつれるように倒れる

『泣け!!叫べ!! 偉大なる魔導兵に願え!! さぁーーー!!』

黒いローブの男が笑みを浮かべて言うと、他の男がナイフを抜き、セレーニアの足に短剣を突き刺す

『ぎゃーーーーー!! なぜーーー!! どうしてーーーー!!』

セレーニアが錯乱しながら、叫び泣き始め、胸の結晶が黒い光が輝き始める

『おーーーーーー!! 結晶が光った!! 成功だ!! 早く回収して、届けるぞ!!』

黒いローブの男が嬉しそうに叫び男達がセレーニアを取り押さえて、仰向けにして、両腕を両足を押さえている

『いやーーーーーーー!!』

セレーニアが叫び

『ぎゃーーーーーーーーー!!』

セレーニアが痛みに叫び、結晶から黒い靄のような物が漏れ始め、体が黒く変色していく

『は! 何が!! 早く切り出せ!! 急げ!! 手遅れになる!!』

黒いローブの男が怒鳴り、男達が短剣をセレーニアの胸の結晶に突き立てようとすると、男が黒い光に弾き飛ばされ、壁に当たり倒れる

『何が・・・・』

黒いローブの男が驚き目を見開いている

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