墓参りとお仕置き開始
町中を歩きながら、クオルドゼミの墓に向かい、みんなで墓参りをしてから、ミーヤの育った町中を歩いている
『マルス師匠、3人ですか?』
エミールが小声で聞く
『そうだね・・・さっき1人離れたから、呼びに行ったかな?』
マルスが笑みを浮かべている
『次はどこに向かうのですか?』
『人気の無い方が良いのかな・・・ミーヤ、最後に住んでいたのは、どっちかな?』
マルスが笑みを浮かべる
『この先のオルゲシタルさんの家に入学までいました』
ミーヤが考えてから言うと、少し悲しそうな顔になっている
町外れのオルゲシタルの家の方に歩いていき、家の前に到着する
『ここですけど・・・人気が・・・』
ミーヤが廃墟を見ている
『イーレシア様、中に入っても良いですか?』
マルスが笑顔で聞く
『はい、良いですが・・・』
イーレシアがマルスを見て苦笑いをしている
『少し探索しようね。ロイド、準備をしておいてね』
マルスが笑顔で言うと、イーレシアが呆れている
『マルス師匠、周囲の監視は任せてくだいね』
エミールとエレーヌが微笑んでいる
『荒らされていて、何も無いですね』
エミールが見ながら言う
『何を探していたのかな?』
マルスも散乱しているものを見ている
『何故ですか? どうしてこんなに荒らされているのですか?』
ミーヤが悲しそうな顔をして言う
『何かを探しているみたいだね・・・何か聞いてない?』
マルスが考えてから聞く
『え? 何も・・・』
ミーヤが考え込んでいる。マルス達は家の中を見て回っている
マルス達が家を出ると、男達がマルス達を取り囲み笑みを浮かべている
『何か御用ですか?』
イーレシアが少し慌てて聞く
『オルゲシタルの隠し待っていた宝を寄越せ!!』
男がイーレシアに怒鳴る
『オルゲシタルの宝? 何ですか?』
イーレシアが驚いている
『隠すなら、言いたくなるまでいたぶるだけだ!! やれ!!』
男が怒鳴ると、男達が武器をマルス達に向ける
『メリトリアノス男爵家、イーレシアと知っての狼藉ですか? 許しません』
イーレシアが睨みながら言う
『男爵家の? 良い手土産だ!! 捕まえろ!! 男は殺せ!!女は後の楽しみだ!!』
男が笑みを浮かべて大声で言うと、男達が一斉に近付いてくる
『後悔したくなければ、絶対に抵抗しないことだ』
リベリア警備隊員が睨みながら言う
『ん? 抵抗しないようになんて言うより、潰そう』
キリシアが笑顔で言う
『キリシア様、えーと・・・たまには、ストレス解消させて貰えませんか?』
リベリア警備隊員が言うと、エミールとエレーヌが爆笑する
『は? ストレス解消? そんなに溜まってるの? 槍持ってきてないから、捕まえるまで任せる・・・後でゆっくり、お仕置きするからよろしく』
キリシアが言うと、イーレシアが苦笑いしている
『このーーーー!! 早く殺せ』
男がぶちギレ気味に怒鳴ると、リベリア警備隊隊員が2人、金属の棒に闘気をまとわせて、男達を殴り、骨が砕ける音と共に男達を弾き飛ばしている
『バカな!! つつつつつっ強い!!』
男達が驚いて後退りしている
『いつも叩き潰される気持ちを思い知れ!! 何をしても一撃を入れられない、くやしさ思い知れ!!』
警備隊隊員が大声をあげながら、男達を容赦なく殴っている
『あれ? 本音かな? キリシア』
マルスが笑顔でキリシアに聞く
『1本取らせないよ! 帰ったら完膚無きまでに、叩き潰す』
キリシアが笑顔で言うと、イーレシアが苦笑いしている
(・・・潰す? リベリア警備隊隊員はどのぐらい強いの? 噂は聞いたけど・・・腕が見えてないのですが・・・)
『キリシア様、終わりました。取り敢えずどうしますか?』
リベリア警備隊隊員が笑顔で聞くと、賊達は全員白目剥いて、倒れている
『こいつから尋問してくるね』
マルスが男を眠らせて、レビテーションで浮かして、建物に入っていく
『あ! ミーヤ、カミラに習って、鬱憤晴らしておいてね』
マルスが振り返り言うと、カミラが笑っている
『こらーー!マルス、先にお仕置きしているよ!!』
キリシアが大声で怒鳴ると、警備隊から金属の棒を受け取り、1人ずつボコボコにして、ミーヤが回復魔法を使っている
マルスとエミールとエレーヌは、杖と指輪を使い、男から聞き出して、エレーヌが聞き取り内容を書き留めている
マルス達がキリシアの所に戻ると、兵士達が青ざめながら立ち尽くしている
『マルス様、これは止められないのですか?』
イーレシアが青ざめながら聞くと、キリシアが容赦無く男達を弾き飛ばして、ミーヤが慌てて回復魔法で治療をしている
『しばらく放置かな? ロイド、これを確認してね』
マルスがエレーヌの書き取った内容を見せる
『これは・・・兎に角、拠点を制圧してから、証拠を集めないと』
ロイドが青ざめながら呟く
『完全に乗っ取られていたら、頑張って処分してね』
マルスが笑顔で言うと、ロイドが考え込んでいる
(手遅れなのか? 追加の騎士団派遣をして貰わないと・・・処分が面倒になりそう・・・)
『何か大事な事でも? 』
イーレシアが不安そうにロイドを見ている
『魔法結社ダークブラドーゼンが面倒な事をしてくれたからね・・・ロイド、処分してよね』
マルスが笑顔で言う
『すぐに強襲します』
ロイドが慌てて言う
『キリシア、面倒になるから、先にこいつらのアジトを潰してからお仕置きにして』
マルスが大声で言う
『わかった!! 槍を持ってきてから、やり直す』
キリシアが男を弾き飛ばして言う
『貴様らは、今の内に兵士に余罪を全部話しておけ!! その人は牢屋には行かないからね』
マルスが大声で言うと、警備隊隊員が兵士の隊長に説明をしていると、隊長が苦笑いする
(後で問題にならないのか? この状況、どっちが賊かわからない・・・イーレシア様が居なかったら、どっちを捕らえるか・・・解らなかった)




