キャス号案内
キャス号の中を案内して、食堂に入る
『過ごしやすそう』
レティナが笑顔で言う
『快適に作ったのですね』
フローネが微笑みながら言う
『船内案内しますね』
マルスが笑顔で言うと、貨物室から各部屋を案内して、食堂に戻ってくる
『やっぱり、完璧な生活空間になっていますね』
フローネが微笑みながら言う
『乗らないけど、弟子達が快適に過ごせないと、可哀想だからね』
マルスが笑顔で言う
『そうですか? 凄い設備ですよ・・・マルスからしたら普通でしたね・・・』
フローネが微笑みながら言う
『マルスだからです! 凄く楽しそうに作ってましたよ』
リリシャが微笑みながら言う
『マルスだから仕方無いですね・・・制御や魔導炉等の部屋は案内してくれないのですか?』
フローネが考えてから言う
『こっちです』
マルスが笑顔で言うと、厨房の先の扉を開けて、中に入り更に奥の扉をプレートで開ける
『鍵が無いと入れないのですね』
フローネが微笑みながら言う
『マルス師匠だからです! 部屋も別けているので、向こう側に食事以外で行く事は無いです! ここで食べたら料理を取りに行く時だけです』
エミールが笑顔で言う
『鍵は3種類です。最重要な飛行石や魔導炉の部屋に入れる鍵と、通常の管理が必要なエリアの鍵と、宝物庫用の鍵です』
マルスが笑顔で言うと、艦橋に向かって鍵を開けながら歩いている
『狭いのですね』
艦橋に入ると、フローネが呟き外を見ている
『監視する人と操舵する人以外に要りませんから、多めに作っても、6人居れば余裕が有ります』
マルスが笑顔で言う
『そうですね・・・モニターで周囲を全部見れたら、人の数など要りませんね』
フローネがモニターを見ながら言う
『凄い!! 時々乗せてくれ』
ウイントレスが笑顔で言う
『貸さないですよ』
マルスが笑顔で言う
『え! そこを何とか貸して欲しい』
ウイントレスが慌てて言う
『ダメです! ウイントレスさんに貸したら、国王陛下や他の国の王族が煩くなります! 運用する為にはミリアとメリアが同行しないとダメですから!』
マルスが笑顔で言う
『え? マルス師匠、何で?』
ミリアが驚いている
『ミリアの飛空艇だから』
マルスが笑顔で言うと、みんな驚いている
『えーーーーーーーーーーーー!! 聞いてません! マルス師匠から離れたくない・・・自信は無いです』
ミリアが泣きそうになると、みんな驚いている
『エミールは、ベアーズ号だから、2番弟子のミリアが艦長だよ? 言ってなかったかな?』
マルスが笑顔で言う
『順番からしたら、そうですね』
リリシャが微笑みながらミリアを見ている
『ミリアなら良いけど、メリアは何故?』
キリシアが笑顔で聞く
『貨物の管理と、王族相手に断る為』
マルスが笑顔で言うと、みんな笑い出す
『メリアさんの良い使い方ですが・・・ウイントレス文句言えないですね! ガベラス王国の王女様に命令出来ますか?』
フローネが微笑みながら言う
『う! それは・・・無理だな』
ウイントレスが苦笑いしている
『ミリアを泣かせたら、キリシアが黙ってないからね』
マルスが笑顔で言う
『叩き潰す!!』
キリシアが笑顔で言う
『キリシア師匠守って下さい』
ミリアが嬉しそうに言う
『これだけ、人が乗れるのに・・・』
ウイントレスが悔しそうに呟く
『遠征行きやすいですよね』
マルスが笑顔で言う
『あ!! マルス、騎士を連れて乗り込むつもりですか?』
リリシャが笑顔で聞く
『後始末係は必要だよね! しっかり働いて貰うよ。それに宮廷魔術師なら、ミリアに文句言えないからね』
『あ!! ミリアを尊敬してます! ミリアを泣かせたら、宮廷魔術師全員敵に回します』
メトリシアが笑顔で言うと、ウイントレスが苦笑いしている
(ミリアを怒らせると、師匠達が怒り、魔法学院卒業生達が全部敵に回るのか・・・貴族では勝ち目無いだろう・・・可愛い容姿しているが、凄い権力者だな・・・それにマルスといつも一緒に居たから、マルスの知り合いは、全部知っているな・・・)
『貨物室に有った荷物は何?』
レティナが笑顔で聞く
『あれは、クレシア様へのお土産の調味料だよ』
『お土産だったんだ! どんな味だろう?』
『アニーに作って貰おうね』
『は~い!』
レティナが嬉しそうに言う
『楽しみだな』
ウイントレスが笑顔で言う
『あれ? 食べるつもりなの?』
キリシアが笑顔で言う
『招待してくれないのか?』
ウイントレスが驚いている
『えーーどうしようかな? マルスのお父さんが倒れて困るからな』
キリシアが悪戯っぽく言う
『それは・・・なるべく大声は出さないようにするから!!』
ウイントレスが慌てて言うと、みんな笑い出す
『この子は・・・キリシアですね』
フローネが微笑みながら言う
『仕方無いなーー』
キリシアが笑いながら言う
キャス号は、リベリア周辺を一周して、発着場に着陸すると、マルス達は屋敷に帰っていく
『キリシア様、お帰りなさい』
ロメイルとケメルが門を開けてくれる
『何か有ったかな?』
キリシアが笑顔で聞く
『平和です。何も起きません』
ケメルが笑顔で言うと、みんな屋敷に入っていく
『ナディア、ナセリさんは?』
マルスがナセリの姿が無いのを気が付いて聞く
『宿舎の方で勉強してます。魔法学院卒業生達とメリア様からの礼儀作法や歴史や文字の読み書きについての勉強です』
ナディアが微笑みながら言う
『みんなの躾は?』
『朝と夜徹底的に魔力制御から体力作りまでしています。人質になるなど、絶対にさせません』
ナディアが笑顔で言うと、リリシャが微笑みながらナディアを見ている
『アーメルドからの人達は?』
『剣術なら、エリスナさんとオルガー君達が相手してます』
ナディアが微笑みながら言う
『それなら、良いか』
マルスが笑顔で言うと、ウイントレスが考えている
(さらっと、鍛えていると言ってなかったか? 先生が先生だから、早く育つのか? ウレストも見習った方が良いか?)




