表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第18章 魔法結社と魔法学院卒業
960/1407

ボア料理

屋敷に戻ると、クレセが出迎えてくれる

『早かったですね、獲物が居なかったのですか?』

クレセが笑顔で言う

『後ろ』

キリシアが後ろの馬車を見るように言うと、クレセが馬車を見る

『は? ボア!! 何故こんなに早く!!』

クレセが驚いて叫ぶと、侍女達が出てきて見て驚いている

『解体して、晩御飯にしてね』

キリシアが笑顔で言うと、リリシャとリアクラナが出てくる

『ボア1匹だけ?』

リリシャが微笑みながら言う

『5匹居たけど、マルスが見逃した』

キリシアが笑顔で言うと、兵士達が苦笑いする

『何で逃がしたの?』

リリシャが不思議そうにマルスを見る

『森の中から、1人で持って帰れないよ』

マルスが笑顔で説明をしていると、クレセが頭を押さえている

『仕方無いですね、ボアの料理楽しみですね』

リリシャが微笑みながら言うと、馬車で鳥が暴れ始める

『あ! 魔法が切れた!!』

ミリアが言うと、兵士が慌てて取り押さえようとしている

『パンシー』

リリシャが微笑みながら魔法を使うと、鳥が痙攣をしている

『は?』

クレセが驚いて鳥を見ている

『早く、解体してくださいね』

リリシャが微笑みながら言うと、リアクラナが呆然としている

『リリシャ、杖も無く魔法使えるのですか?』

リアクラナが驚いて聞く

『杖なんて無くても、関係ないですね、マルスはいつも杖なんて無いですよ』

リリシャがマルスを見ている

『え? 杖が無いと魔法が使えないと思ってました・・・リリシャなので、信じますが・・・』

リアクラナがリリシャを見つめている

『ボアの料理楽しみですね』

リリシャが微笑みながら言う

『早く解体をして、料理してください』

リアクラナが慌てて言う

『畏まりました』

兵士が慌てて言うと、マルス達は屋敷に入っていく


『何が起きたんだ?』

クレセが兵士に聞く

『実は・・・』

兵士が出来事を説明をしていると、クレセが頭を抱えている

『魔物も不憫だな・・・とんでもない人達が近くに来た所為で簡単に捕らえられるなんて・・・その前にどうして魔物の位置が解ったんだ?』

クレセが兵士に聞く

『魔力がどうのこうのと、言ってから森に入っていきました』

『わからないが、聞く訳にいかないのか・・・英雄殿の事は内緒にするように』

クレセが頭を押さえながら言う

『怒らせたくないですから・・・数百人を簡単に捕らえる人達ですから・・・』

兵士が思い出し笑いしている

『リリシャに会うと疲れる』

クレセが呟くと、兵士が苦笑いしている

(疲れるより、何が起こるかわからない、リリシャ様相手に文句も言えないが・・・)


解体が終わった肉から、次々と料理をしているのをアニーが微笑みながら見て、メモを取っている

『お客様、味見をしますか?』

料理人が気にして聞く

『はい、お願いします』

アニーが微笑みながら言うと、料理人から味見をさせて貰う

『これなら、あの調味料が合うかしら?』

アニーが微笑みながら言う

『調味料は中々手に入りませんので』

料理人が苦笑いしている

『シルフィード号から少し持ってきますね』

アニーが微笑みながら言うと、マルスの元に向かい、シルフィード号から調味料を持って降りてくる


『この調味料を少しいれると・・・』

アニーが料理に少し入れてから、料理人が1口味見をする

『なるほど・・・良い味だ!! この調味料はどこで手に入りますか?』

料理人がアニーに真剣に聞く

『この調味料はアーメルドで可能です。ヘルゼレス王国の調味料ですので』

『アーメルドから・・・欲しいが中々手に入らないな・・・』

料理人が物欲しそうに調味料を見ている

『調味料を使った料理を何品か作りましょう』

アニーが笑顔で言うと、ボア料理を料理人と作り始める


マルス達は、食堂に案内されると、ボア料理がテーブルに並んでいる

『何でこんなに?』

リアクラナが驚いている

『申し訳ありません、料理長がアニー様に調味料を使った料理を教えて貰い、調子に乗って作り続けています。20品越えても、まだまだ作りたいそうです』

侍女が説明をしている

『どれも美味しそうですから・・・』

リアクラナが料理を見ている

『冷めないうちに食べよう』

キリシアが笑顔で言う

『そうですね。リアクラナ、食べましょう』

リリシャが微笑みながら言うと、クレセが頭を押さえている

『そうですね。リリシャならお客様と言うより、友達ですから、食べましょう』

リアクラナが微笑みながら言うと、みんな食べ始める

『旨い!! いつもと大違いだ!!』

クレセが1口食べて驚いている

『何故でしょう? 調味料ですか?』

リアクラナも驚いている

『これはヘルゼレス料理に似てますね』

リリシャが微笑みながら言う

『こっちは?』

リアクラナが別の料理を食べながら聞く

『これは、オルセントの料理ですか?』

リリシャが微笑みながら言う

『こっちは魔工王国の味ですね、こっちはウルシナ公国です』

メトリシアが食べながら言う

『色んな味に変化して、本当に美味しいですね』

リアクラナが笑顔で言う

『宮廷料理で食べた料理に似ているが・・・』

クレセがパーティーの料理を思い浮かべながら言う

『あれですか? アニーとクレシア御姉様が教えた料理ですから、当たり前です』

メトリシアが笑顔で言う

『教えた・・・は! 教えた!! アニー殿は宮廷料理人なのか!!』

クレセが驚いている

『アニーの趣味です。 魔道具料理のついでに。アニーが作って、宮廷料理人に教えただけです。クレシア様がほとんど教えたのかな?』

ミリアが笑顔で言う

『料理長が、この前アニーさんに調味料の使い方を教えて欲しいと、頭を下げていました』

メトリシアが笑いながら説明していると、クレセが驚きの余り、口を開けている

『リリシャ、どうなっているの? 』

リアクラナが聞く

『色々な所で食事をしているからかな?』

リリシャが微笑みながら言う

『各国で王宮料理食べてます!! 魔工王国だけ、料理出して貰えてません!! 今度食べさせて貰いましょう』

メトリシアが笑顔で言う

『言ってあげる!!』

キリシアが笑顔で言うと、みんな笑い始める

『キリシアが言ったら、泣いて気絶するよ』

マルスが笑いながら言う

『お仕置きするだけ・・・あ!! 忘れてた!! お仕置きしてくるの!! 今度行ったらお仕置きするよ!!』

キリシアが立ち上がり大声で言う

『お仕置きより、美味しい料理を食べましょう』

リリシャが笑いながら言う

『仕方無いな!!』

キリシアが笑顔で言うと、料理を頬張っていると、クレセが頭を押さえている

(誰をお仕置きするんだ!! 気になるが、聞けない・・・まさか、国王相手に言っているのか? リリシャ、どんな事をしているんだ!!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ