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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第18章 魔法結社と魔法学院卒業
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肉屋とギルドマスター

キャス号にボアとビックボアを積み込み、王都に向かって飛んでいき、城門の前に着陸する

『リベリアの英雄様、何か有りましたか?』

騎士が慌ててやってくる

『肉の解体依頼して!!』

キリシアが笑顔で言う

『は? 肉の解体?』

騎士が苦笑いしている

『解体できる? それとも解体する肉屋まで運んでくれるかな?』

『どのぐらいの魔物ですか?』

騎士が苦笑いして聞く

『馬車を持ってきてね』

キリシアが笑顔で言うと、騎士が慌てて荷車を取りに向かう


騎士が荷車を持ってくると、マルスがビックボアを浮かせて、荷車に乗せる

『え? ・・・』

騎士達が呆然と立ち尽くしながら、ビックボアを見ている

(デデデデデカイ!! こんなの見たの始めてだ!)

『次の荷車は?』

マルスが笑顔で聞く

『え? 次の荷車?』

騎士が苦笑いしている

『一台なんて言ってないでしょ!! 早くもってこい!!』

キリシアが怒鳴ると、騎士が慌てて、荷車を呼びに向かう


ビックボアとボアを全部荷車に乗せると、冒険者ギルドに向かって、王都に入っていく。荷車を見た人達が驚いて見ている

『依頼の確認と解体出来る肉屋紹介してね』

キリシアが冒険者ギルドに入り、職員に言い、依頼書を見せる

『え! 昨日の依頼・・・』

職員が見て苦笑いして、完了確認の印を見て驚いている

(昨日ですよ!! 何で終わっているの?)

『早くしてね』

キリシアが笑顔で表の荷車に案内すると、職員が見て驚いている

『確認しましたか? 早く肉屋案内して下さいね』

マルスが笑顔で言う

『しょしょしょしょっ少々お待ちください』

職員が慌てて、冒険者ギルドに入り、ギルドマスターを呼んでくる


『本当に狩ってきましたか、ここで待たれても邪魔になりますので、肉屋に案内してあげてください』

ギルドマスターがビックボアを見て言う

『しかし、この量持ち込まれたら、肉屋が怒りそうです』

『たまにこんな事が起きるから、肉屋と契約しているのだから』

ギルドマスターが後ろのボアの馬車も見て苦笑いしている

『文句言われたら、ギルドマスターの所為です』

職員が言うと、肉屋に案内をしてくれる


肉屋に到着すると、職員とマルスとキリシアが中に入る

『獲物か? そこに降ろして置いてくれ』

肉屋の主人が笑顔で言う

『解体したら、肉を引き取りにくるからね』

キリシアが笑顔で言う

『明日までに解体出来ているから、受取りに来い』

主人が笑いながら言う

『そんな約束して良いのですか? 不可能だと思いますけど・・・』

ギルド職員が心配そうに言う

『大物でも余裕だ!!』

主人が笑いながら言い、奥に戻っていく、マルスがビックボアを取りに向かい、みんなで並べ始める


『おく場所が足りないのですが』

マルスが奥に行き主人に言う

『何言っているんだ? 足りない訳無いだろう』

主人が言うと、出てきてビックボアとボアが並んでいるのを見て固まっている

『は? なんだ!! ここここっこのデカイのビックボア!! それも2体!!』

主人が驚いて叫ぶ

『こいつどうします?』

マルスがミリアが浮かしているボアを見て言う

『はーーーーーーーーーーーー!! ううううううっ浮いている!!!』

主人が驚いて尻餅をつき、見ている

『大丈夫ですか?』

マルスが主人を見て言うと、ギルド職員が固まっている

『早く置く場所教えて下さい』

ミリアが主人を見ながら言う

『は・・・・・』

主人が呆然としている


主人が落ち着くのを待っている

『すまない、これは無理だ!! どうして、こんなに大量に』

主人が職員に聞く

『ギルドマスターが契約が有るのだからと言ってました』

『契約か・・・2日は解体に欲しい・・・肉質が良さそうだから、ん?傷が1つそれも頭を斬られているだけ・・・毛皮も良い』

主人が諦めたように言う

『え! 明日の夜には、出発したいんだけど』

キリシアが驚いて言う

『流石に全部は無理だ!! 兎に角早くやるが・・・この量を持ち込まれたら、応援を呼んでも無理だ!』

主人がビックボアを見ながら言う

『後で今晩食べる分を受取りに来ますね』

マルスが笑顔で言う

『わかった』

主人が言うと、マルス達が出ていく


『これからは、持ってくる前に教えてくれ』

肉屋の主人が苦笑いしながら言う

『無理です!! あの人達がやって来る事が災難です』

『は? そうだな・・・何者だ?』

『遠く西の国の英雄様です。秘密にしてくださいね』

『英雄様? ・・・まさか、あれが噂のリベリアの英雄様か? 飛空艇が数隻飛んでいたな・・・』

『そうです。飛空艇で来訪してます』

『それなら・・・これも納得出来るが・・・災難か・・・息子の仇のオルフェスタ・ガゼルド王国を倒してくれたが・・・強すぎるのか』

主人が苦笑いしている

『昨日来て、肉探しに行ってくると言ったら、目的地から今日持って来たので、仕方無いです』

職員が苦笑いしている

『昨日の今日か? 不可能だな・・・災難としか言えないな・・・災難はこのボア達か』

主人が溜め息をすると、解体を始める


『お待ちください、処理が終わってませんので、冒険者ギルドに寄って下さい』

職員が帰り始めている、マルス達を見付けて、慌てて追いかけてきて言う

『何が?』

キリシアが不思議そうに言う

『報酬です!! 兎に角戻ってください』

職員が慌てて言う

『肉さえ貰えれば、どうでも良いよ』

キリシアが笑顔で言う

『困ります!! 兎に角来てください』

職員が慌てて言うとキリシアを捕まえて、冒険者ギルドに向かって歩き始める


冒険者ギルドに入り、応接室に向かうと、ギルドマスターが待っている

『ビックボア討伐確認しました。それも2体とボアが10匹ですか・・・』

ギルドマスターが依頼書の確認の文章を見ながら言う

『肉さえ貰えれば良いよ』

キリシアが笑顔で言う

『は? これは受け取ってください、報酬です』

ギルドマスターが硬貨をテーブルに置く

『肉が欲しかっただけだから、いらないよ』

キリシアが笑顔で言う

『面倒だから勝手に口座に入れて置いてください』

マルスが笑顔で言う

『そうですか・・・もしかして、本当に肉だけ欲しかったから、狩りに?』

ギルドマスターが考えてから聞く

『2日時間が出来たから、旨そうな肉を狩りに行っただけ』

キリシアが笑顔で言う

『ビックボアを肉扱いか・・・桁が違いすぎる・・・他の冒険者も見習って欲しい』

ギルドマスターが溜め息をして言う

『弱い奴しか居ないの?』

『昨日の馬鹿達がこのギルドで強い方です』

『昨日の? あーーあの愚か者? 雑魚過ぎる!ミリアが余裕で倒せる前衛なんていらない!!』

『桁の違いを実感してます』

ギルドマスターが苦笑いしながら考えている

(桁が違いすぎて、どのぐらい強いかわからない・・・ゴールドクラス最上位の実力か・・・万の軍勢を子供扱いしたなんて、聞く訳に行かないだろうが、噂からして事実だろうが・・・)

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