魔工王国王都
魔工王国王都に到着すると、シルフィード号は城門に近付く
『国王陛下に用が有ります』
ヒストリアが大声で叫ぶ
『どうぞ! 王城に向かってください』
門番が大声で怒鳴り、使いの兵士が馬に乗って走っていくのを見ながらゆっくり王城に向かっていく
シルフィード号は、王城の裏のオルセント号の横に着陸する
『マルス様!! バロンド号とホビッツ号も飛んでいます』
セクラが空を見上げながら言う
『飛ぶだけの修理しかしてないから、帰ったら改修するよ』
マルスが笑顔で言う
『完成が楽しみです・・・マルス様と出掛けたい』
セクラが嬉しそうに笑いながら言う
『ルーセント様は?』
ルーセントが居ないのを気にして聞く
『魔法結社ダークブラドーゼンの証拠を見て、落ち込んでいます。 オルセント王家所有の秘宝が見付かったので』
セクラが苦笑いする
『え! オルセント王国の秘宝? それって盗まれたの?』
『そうだと思います。 帰ったら確認が必要です。 魔法結社ダークブラドーゼンがオルセント王城に侵入を許した証拠です。 本当に警備がなってません』
セクラが言うと、マルス達と王城に入っていく
部屋に入ると、国王と重臣達が待っている
『潰したかな?』
キリシアが笑顔で言う
『ひぃーーーーーーーーー!! お許しを!!』
国王が慌てて叫び、震えている
『今、国境付近の拠点制圧に向かってます。 かなりの秘宝が集められてましたので、大問題です』
重臣が淡々と説明を始める
『ルーセント様、どうするのかなーー!』
キリシアが笑顔で聞く
『すぐに対策を考えないと・・・』
ルーセントが呟く
『秘宝を持ち主に返すのと、魔法結社ダークブラドーゼンの支部潰しお願いしますね』
マルスが笑顔で言う
『すぐに行います。 徹底的に潰して回ります』
重臣が言うと、他の重臣達も頷いている
『あと、商人さんにお願いが有るから、後で連絡しておいてくださいね』
マルスが笑顔で言うと、マルス達は部屋を出ていこうとする
『あ! お仕置き忘れてた』
キリシアが笑顔で振り返る
『ひぃーーーーーーーーーー』
国王が悲鳴を上げて玉座から滑り落ちて、気絶する
『あれ? 魔法結社ダークブラドーゼンのお仕置きし忘れたのに』
キリシアが笑いながら言うと、重臣達が国王を見ている
(冗談でも・・・恐ろしい・・・どんなお仕置きなのか、気になるが・・・)
『キリシア、驚かせたらダメですよ。魔法結社ダークブラドーゼンを殲滅出来なかったら、町を吹き飛ばせば良いだけですからね』
リリシャが微笑みながら言うと、重臣達が青ざめ震えている
『町だけですか?、大穴を空けるの間違いですよね?』
エミールが微笑みながら言う
『勿論大穴を空けますよ』
リリシャが微笑みながら言うと、部屋を出て、シルフィード号に戻っていき、重臣達が安堵の表情で扉を見ている
『最後のは、警告か? もし敵対するなら・・・』
『オルセント王国と同盟関係は続けないと、我が国は終わりなのか?』
『オルセント王国より、リベリアの英雄様とクライドルト王国との関係だな・・・』
重臣達が呟き、顔を見合わせている
シルフィード号は、王都の外に着陸して待っていると、馬車と騎士が近付いてくる
『どのような御用でしょうか?』
商人が降りてきて、マルスを見て笑顔で聞く
『金属屑とガラス屑別れている物が有ったら、集めてきて欲しいのだけど』
マルスが笑顔で聞く
『金属屑とガラス屑? ゴミですが・・・』
商人が驚いて困惑している
『屑でも加工して、材料にするから、よろしくね』
マルスが笑顔で言う
『屑が材料に・・・手間が掛かるので、いくらでも集められます。 何を作られるか気にはなります。 ガラスの材料なら今大量に余っていますので、要りますか?』
『そうなの? それなら、屑と一緒に、この袋分で集めてね』
マルスが金貨の袋を手渡すと、商人が驚いている
『すぐに集めます。 2日ほど時間が欲しいと思います』
商人が考えながら言う
『騎士さん、時間が出来たから、町中観光案内をお願いしますね』
マルスが笑顔で言うと、騎士が驚いている
『ここここっ国王陛下に許可を取ってきます!!』
騎士が慌てて青ざめて言う
『案内無くても、観光するけどね』
マルスが笑顔で言い、商人が帰っていくのを見ている。騎士は慌てて、走っていく
マルス達が出掛ける準備をすると、町に歩いていき、シルフィード号は上昇していく
『マルス、散歩しますよ』
リリシャが嬉しそうに言うと、マルスと腕を組み歩き始め、エミールが反対側の腕を組んでいる
『え! エミール御姉様!! ズルい!! マルス師匠!!』
メトリシアが大声で叫びマルスを睨んでいる
『早い者勝ちですよ』
エミールが笑いながら言うと、ミリアがどうしようかキョロキョロしている
『ミリアは、キリシアが一人で歩いていかないように、一緒に居てね』
マルスがミリアに言う
『え? はい! マルス師匠』
ミリアが笑顔で言うと、キリシアと腕を組んで嬉しそうに笑顔を浮かべている
『ミリア、くっつき過ぎ』
キリシアが少し赤くなりながら言う
『キリシア御姉様、ダメですか? 嫌ですか?』
ミリアがキリシアを見詰めて言う
『ミリア・・・今だけだよ』
キリシアが照れながら言い、歩き始め、マルス達も付いていく
『マルス師匠!! 私も!!』
メトリシアがマルスのマントを掴み歩き始めると、ケニスがメトリシアを後ろ姿を微笑みながら歩いている。ヒストリアもマルスの後ろ姿を嬉しそうに見ながら歩いている




