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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第18章 魔法結社と魔法学院卒業
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飛空艇造船所へ

マルス達がシルフィード号に乗り込み、シルフィード号が上昇して、東に飛んでいき、飛空艇工房の有る岩山に近付き着陸する

『マルス師匠、どうやって飛空艇を中に入れるのですか?』

メトリシアが周囲を見ている

『え? どこかに開閉する装置が有るはず・・・』

マルスが呟くと、建物に入り飛空艇工房に続く階段の封印を解いて、降りていく


マルスが部屋に入り、調べながら何かを操作している

『マルス、どう?』

リリシャが横で見ながら聞く

『先に修理が必要だね・・・魔力供給回路が破損しているね』

マルスが諦めたように言うと、開閉装置の方に歩いていく


こことここの魔力線が切れていて・・・1つずつ直していくしか無いか・・・

マルスは次々と、魔力視を遣いながら魔法陣と紋章魔法と紋様魔法を直し、魔導具に魔力が通るようにしている

『マルス師匠、ここの設備、壊れていますか?』

エミールがマルスの作業を見ながら聞く

『先に工房の設備を改修かな? みんなで掃除をしていてね』

マルスが笑顔で次々と直している

『シリウス、これは・・・どうしようか?』

『へ? あ! そこはだな・・・』

シリウスが驚きながら説明している

『シリウス、それをやると・・・こっちが悪いよね? 見ていた?』

マルスがシリウスに言うと、シリウスが慌てた様子で周囲の紋様魔法を見ている

『まさか・・・油断して見ていただけ?』

マルスがシリウスに言う

『教えられる事が無い・・・1人でやると思っていた・・・』

シリウスが言うと、エスカが現れて、飛びながら笑っている

『シリウス油断しすぎーーー! コテツちゃん見ていたよね 』

『狼の置物だから仕方無い』

コテツが愉快そうな声がする

『シリウス油断しちゃダメだよ! 解りましたか?』

エスカが笑いながら言うと、シリウスが反論するように文句を言っている


3日後、飛空艇工房の改修が終わる

『マルス、これでキャス号改修できるの?』

リリシャが綺麗になった工房を見ながら言う

『入口を開けて、キャス号に入って貰うよ』

マルスが笑顔で言うと、装置に魔力を流して、奥の壁が開き始める

『開いた・・・こんな風に開くのですね』

リリシャが開いていく扉を見ている

『これで、改造ができるね・・・』

マルスが笑みを浮かべながら、入ってくるキャス号を見ている

『マルス、改修ですよね?』

『改修だよ。少し大きな船に改修するよ』

マルスが笑みを浮かべながら言うと、みんなマルスを見て微笑んでいる

(絶対に改修じゃなくて、作り直すつもりです!!)


マルスがキャス号の外装を外し始め、次々と骨格もモデリングで作り直し始める


10日後、完成する

『やはり、作り直したか・・・』

シリウスが呟く

『あれ? キャスちゃんは?』

エスカが周囲を見ながら飛んでいる

『止めようとしたが、止めてくれなくて・・・丸まっていたぞ』

シリウスが言う

『キャスちゃーーーーーん何処にいるのーーー!』

エスカが大声をあげながら飛び回っている

『キャスどうかしたの?』

マルスが不思議そうに言う

『我が主が、そう言うか・・・キャスが止めてと言っても作業を止めなかったのに?』

『そう言えば、言っていたかな? キャスは、最初から同意していたでしょ』

『我が主は、手加減を知らないのか・・・完全に原型が無い飛空艇にしておいて・・・』

シリウスが呆れている


マルスがキャスの結晶の有る場所に向かい、結晶を取り出す

『キャスちゃーーーーーん!!』

エスカが大声で叫ぶ

『エスカ様・・・』

キャスが嫌そうに現れる

『キャスちゃん!! どうしたの?』

『主様が怖い・・・止めてくれないにゃーー』

キャスが泣きそうな顔で、エスカと話している


『キャス、そろそろ飛んで欲しいだけど』

マルスがキャスを見て言う

『言っても止めない奴の言う事は聞かないにゃーーー!』

『約束通り改造しただけだよ』

マルスが笑顔で言う

『誰が破壊するなんて許したにゃーーー!!』

『輸送船に作り直すって、許したよね?』

『にゃ?・・・』

キャスがキョロキョロしながら考えている

『キャスちゃんが許していたよ?』

エスカがキャスを見ている

『にゃ?』

『外装を綺麗にしてくれるにゃら、何でも良いと言っていたぞ』

シリウスが呆れぎみに言う

『にゃーーー!』

キャスが大声を上げて、叫んでいる

『言ったよね? 外装確認してきてね』

マルスが笑顔で言う

『エスカにゃーー! 魔導王怖いにゃ!!』

キャスが助けを求めるように見ている

『新しい魔導王様は、愉快だよーーーー!』

エスカが笑っている

『同情はするが・・・』

シリウスが呆れている

『・・・言ったにゃ・・・・輸送船になったにゃ・・・優雅な船体が・・・』

キャスが落ち込んでいる


キャスが外装を確認に向かい戻ってくる

『なんだにゃーーー! あおいにゃーーーー!』

キャスが現れると叫んでいると、エスカが愉快そうに笑っている

『ブルーミスリルでコーティングしてあるから、ミスリルと混ぜて色合いを作るの、結構手間取ったよ』

『にゃ? 常識がにゃいのか!!』

『今更だ! 恐怖はそれだけで済まないぞ!』

『にゃぁ? 何をしたにゃ?』

キャスがマルスを睨んでいる

『何を言っても、魔導王様は聞かないよーーー魔導王様だから!!』

エスカが愉快そうに言っていると、キャスがエスカに色々聞いている

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