アーメルドで建築
翌朝、道具屋が魔法薬を引き取りにくる
『マルス師匠、道具屋が来ました』
ソリナが微笑みながら言うと、マルス達が外に出ていく
『マルス様、約束通りポーションの引き取りに来ました』
道具屋が笑顔で言うと、リリシャ達が箱を浮かせて持ってきて道具屋の前に置くと、道具屋が鑑定しながら一つ一つ見ている
『素晴らしいです。全部良い出来です』
道具屋が笑顔で言うと、エレリアとシーリスが小さな箱を持ってくる
『これも鑑定して下さい、初めてのポーションです』
シーリスが笑顔で言うと、道具屋が真剣に鑑定している
(良い出来ですが、初めてのポーションと言ったな・・・)
『良い出来ですね、記念に取っておきますか?』
道具屋が微笑みながら聞く
『うーーーはい! 取っておきます』
シーリスが考えてから言う
『シーリス、大事に飾っておきましょうね』
エレリアが微笑みながら言うと、シーリスも嬉しそうに瓶を見ている
『これもお願いします』
メトリシアが壺を浮かせて持ってくると、道具屋が驚いている
『これは・・・もしや、ポーション?』
道具屋が慌てた様子で見ている
『はい! 瓶が足りないから、壺に詰めてあります。好きに瓶詰めしてください』
メトリシアが笑顔で言うと、工房から残りのマジックポーションをリリシャ達が運んでくる
『えーと、マルス様、この数凄すぎて・・・持ってきた手持ちが足りません』
道具屋が苦笑いしている
『メリア、任せたよ』
マルスがメリアを見て言うと、みんな笑っている
『マルス師匠の押し付けです』
メトリシアが嬉しそうに言う
『受け取った硬貨は、全部マルス様の金庫に納めておきます』
メリアが微笑みながら言う
『メリアが受け取るまで、道具屋さんが保管よろしく』
マルスが笑顔で言う
『はい、畏まりました』
道具屋が嬉しそうに言うと、帰っていく
『メリアが屋敷に居なかったら、いつまでも受け取らないけどね』
マルスが道具屋の後ろ姿を見て呟く
『え! あ!! 一緒にリベリアに行ったら、受け取れません!!』
メリアが気が付いて大声をあげる
『マルス、受け取る気が無かったのね』
リリシャが微笑んでいる
『マルス師匠です!! 魔法薬作成もみんな遊びですから』
ミリアが笑顔で言う
『良い練習ですね。ミリア、地下に置いてある上級薬の材料を持って帰りますよ』
リリシャが嬉しそうに言う
『リリシャ師匠、やる気凄いです』
エミールが微笑んでいる
『リベリアで上級薬の材料集められないから!!』
リリシャが笑顔で言う
『リリシャ、羨ましかったの?』
マルスが笑顔で言うと、みんなリリシャを見ている
『マルスと楽しく遊んでいるのは、羨ましかったです』
リリシャが微笑みながら見ていると、みんなリリシャを見ている
(リリシャ師匠が認めた!!)
『アーメルドで遊んでから帰ろう』
マルスが笑顔で言うと、みんな荷物をシルフィード号に乗せ始める
アーメルドが見えてくると、シルフィード号は降下して城門に近付く
『造船所に向かいます』
ヒストリアが大声で伝える
『どうぞ!! 英雄様』
門番が笑顔で手を振っている
造船所に着陸する
『マルス、水上バイクで遊んでいるね』
キリシアが笑顔で言うと、ウンディーネ号に向かっている
『マルス、何から始めますか?』
リリシャが微笑みながら聞く
『そろそろ来るかな?』
マルスが入口を見ていると、馬車が入ってくる
『リベリアの英雄様、本日は何をなさいますか?』
アルクオドールが降りてくると、笑顔で聞く
『前に話していた魔法練習場と商会の建屋を作りに来ました』
マルスが微笑みながら、アルクオドールを見ている
『あ!! 土地に案内します』
アルクオドールが驚いている
『ルキア達が到着は2、3日後かな?』
マルスが笑みを浮かべている
『はい、仕官してくれた魔法使い達と来てくれます』
アルクオドールが、少し嬉しそうに笑みを浮かべている
マルス達は土地に到着すると、集められた資材の山を見ている
『マルス師匠、これでどうですか?』
ミリアが設計図を見せている
『ここなら、4階を作って、屋上庭園みたいにしない?』
マルスが笑顔で説明している
『良いですね・・・4階は休憩室にしましょう』
リリシャが微笑みながら言うと、マルスは資材をマテリアルコンバージョンで魔力の通る材料に変えていき、リリシャ達がモデリングで角材に変えて置いていき、エミール達が囲いを作っている
3日後、建物が完成すると、リリシャ達がランプを設置している
『マルス様、あの馬車は?』
メリアが外を見て、マルスを呼んで聞く
『アルクオドールだね・・・希望を聞こうかな?』
マルスが笑顔で言うと、囲いを開けて外に出る
『マルス様、明日ルキア達が到着しますので、見に来ました』
アルクオドールが気にしながら言う
『中の確認をどうぞ、まだ魔道具設置してますけど』
マルスが笑顔で言うと、マルスが案内を始める
『凄いのですが・・・何故1階と2階の出入口が別にして有るのでしょうか?』
アルクオドールが考えてから聞く
『魔法練習場は、貸出しもします。荒野で魔法練習されるよりも、ある程度の金額で練習出来た方が良いですよね?』
マルスが微笑みながら言う
『良いですね・・・鍵を開けて中に入って、出たら入れない・・・2階は誰の部屋ですか?』
『2階は、アーメルド担当者達の研究室です。ポーション作成する場所は、共用です』
『3階は?』
『奥がルキアとリーネの研究室です。後は書庫と倉庫ですね』
『4階は?』
『ルキアの私室として、使ってくださいね』
マルスが笑顔で言う
『ルキアの私室? 帰らなくなったら不味いのですが・・・』
アルクオドールが苦笑いしている
『そうですね、アルクオドールが入り浸っていたら大変ですね』
マルスが笑顔で言う
『え! それは・・・机と印があれば・・・有りますね・・・人も入れないのか』
アルクオドールが考えている
『今日の内に仕上げますね』
マルスが笑顔で言うと、エミール達が机と椅子を運んできて、中に持っていく




