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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第18章 魔法結社と魔法学院卒業
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温泉町の1日

翌朝、マルス達は、みんなでリシリアの実家の道具屋に向かう

『あ!! お父さん、お母さん』

リシリアが嬉しそうに言う

『リシリア! 元気だったか?』

リシリアの父親が嬉しそうに言い、母親が嬉しそうにリシリアを見ている

『あっちこっち飛び回っていますけど、楽しい日々です』

リシリアが笑顔で言うと、フローネが微笑みながら見ている


『フローネ師、訪ねてきてもらい感謝しますが、多くの弟子がいるようですが・・・』

父親がフローネを見てから全員を見て言う

『私の弟子は、リシリアだけです。 この子達は、リリシャとマルスとキリシアの弟子達です。 リシリアの弟子はリベリアで留守番してますよ』

フローネが微笑みながら言う

『リシリアの弟子!! 半人前なのに弟子がいるのですか?』

父親が驚いている

『リシリアは、私を越えた魔法使いです。本人は1人前と言いませんが』

フローネが微笑みながら言う

『えーー!! フローネ師を越えた魔法使い!!』

父親が驚いて目を見開いている

『半人前です!! リリシャ師匠とマルス師匠にまだまだ追い付けません』

リシリアが笑顔で言う

『半人前・・・マルス師匠とリリシャ師匠?』

父親が苦笑いしている

『目標です!!』

リシリアが笑顔で言う


『リシリアが戻ってきてくれたら、領主様も安心するだろうが・・・戻ってくる気は無いのか?』

父親が考えてから聞く

『戻りません!! 仕官なんてしたくも無いです』

リシリアが笑顔で言う

『そうか・・・ミゼント様の一族が教えていた人達が全員魔法学院の試験で落ちて、大問題になっている・・・ミゼント様に恩が有るのだから』

『え? 何故ですか?』

フローネが驚いている

『魔法学院の教育方針が変わった為、教えた内容で試験に落ちたのが原因です。 領主様も今年の3人に相当期待を寄せていただけに、大問題です』

父親がフローネに説明している

『その3人は、どうなったのですか?』

『2人は、貴族学院に入学したようですが、1人はどうなるか・・・』

リシリアの父親が真剣な顔で説明している


『あの・・・ナセリが・・・落ちたのですか?』

ナディアが驚いて、ショックを受けている

『ナセリさん? 確か優秀な人だったのに?』

リシリアも、驚いている

『ナセリが落ちたのは、この町の人達なら全員驚いている』

リシリアの父親が落胆した様子でいる

『リシリア、そのナセリさんと仲良かったのですか?』

フローネが心配そうに聞く

『え! 人柄が良く、賢い人でした・・・今年試験を受けたのが、悪かったのですね』

リシリアが考え込んでいる

『何故だ? 今年が悪かった?』

『今年は、7か国からの留学生が入学したので、その分、合格者が減った事が原因です』

リシリアが微笑みながら言う

『え! そんな事情が・・・リシリア、何故知っている?』

『魔法学院の学院長は、姉弟子のリーベル様です』

リシリアが微笑みながら言う

『え!・・・は? 何故そんな凄い人と知り合いなんだ!!』

父親が驚いていると、母親が唖然としている

『あ!! 面倒になるので、内緒にしてください』

リシリアが慌てて言うと、フローネが微笑んでいる

『内緒? 何故だ?』

リシリアの父親がリシリアを見ている

『あなた・・・リシリアが秘密にしたいのは、権力者と繋がりが有ると、いろんな人から紹介を頼まれるからですよ・・・誰かに言ったら、リシリアを紹介してくれと言われても面倒です』

母親が父親と話し始めている


『秘密にはするが・・・リシリア、たまには、顔を見せてほしい』

父親が考えてから言う

『気が向いたら、寄るようにします。今度は弟子も連れてきます』

リシリアが微笑みながら言う

『フローネ師、リシリアの事を頼みます』

母親が頭を下げながら言う

『横に居てくれるだけで、本当に助かってます』

フローネが微笑みながら言う


ミゼントの墓参りをしてから、町中を散歩して日が暮れる頃、宿屋に戻る

『何だろう? 馬車が数台』

キリシアが少し嫌そうに言う

『あの馬車は、貴族だね・・・』

マルスが呟く

『もう少し散歩しましょう』

リリシャがマルスの腕を掴み言う

『リリシャ師匠!! 何でマルス師匠と腕を組んでいるのですか!! ズルいです!!』

メトリシアが大声で言うと、エミールが反対側の腕に抱き付いて微笑んでいる

『えーーー!エミール御姉様!! 私も!!』

メトリシアが慌てて言うと、ミリアがエミールの腕に抱き付いている

『ミリア!!!』

メトリシアが大声で叫ぶ

『メトリシア様、はしたないですよ』

ケニスが微笑みながら言うと、みんな笑っている

『私のマルス師匠が取られてしまいます!! 』

メトリシアが大声で言う

『誰のマルス師匠ですか?』

ケニスが微笑みながら言うと、みんな爆笑している

『私のです!!・・・あーーーーーーーー!!』

メトリシアが大声で叫び、真っ赤になってうつ向いている


町中を歩いて宿屋に戻ってくる

『まだ居る・・・お腹空いた』

キリシアが馬車を睨みながら言う

『仕方無いです・・・入りましょう』

リリシャが嫌そうに言う

『レティナ達は、なるべく後ろで見ていてね』

マルスがレティナ達を見て言う

『うん! お兄ちゃん』

レティナが元気に言うと、イリアと手を繋いでいる


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