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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第18章 魔法結社と魔法学院卒業
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テシウスとデストラ

アーセルとハルドが男達にパンシーを使って麻痺させていく

『援護感謝しますが・・・騎士の治療の後で宜しいですか』

アーセルがテシウスに聞くと、テシウスが倒れている騎士を見る

『あ!! はい! 怪我している人を先に・・・手伝える事は有りますか?』

テシウスが言うと、警戒しながら周囲を見ている。アーセルは、騎士と行者に回復魔法を使い始める


『感謝致します。宮廷魔術師長ハルドと申しますが、テシウス君でしたね』

ハルドが微笑みながら聞く

『え!! きゅきゅきゅ宮廷魔術師長様!!! 何故知っているのですか?』

テシウスが驚いている

『騎士学院の試験見学してました』

ハルドが微笑みながら言う

『騎士団長がまた負けて泣くところを見に行っていたのに、泣きませんでしたね』

アーセルが微笑みながら言う

『え!! 怪我させてしまったので・・・大丈夫でしょうか?』

テシウスが少し不安そうに言うと、マルス達がやって来る


『ハルドどうしたの?』

キリシアが騎士と男達を見て聞く

『襲われましたが、テシウス君に助けて貰いました』

ハルドが笑顔で言うと、詳しく状況を聞く


『まだデストラ来てないのか・・・行動が遅いな』

マルスが呟く

『ケニスに訓練でもさせますか?』

リリシャが微笑みながら言う

『テシウス君にボコって貰おう』

キリシアが笑みを浮かべて言うと、みんな笑いだす

『え! 』

テシウスが驚いている

『良い勝負になるでしょう・・・デストラが負けたら、どうしますか?』

ハルドが笑いながら言う

『ケニスの暇潰しかな?』

マルスが笑顔で言うと、デストラ達が慌てたように走ってくる


『キリシア殿まで・・・』

デストラが苦笑いしている

『遅い!! ハルドとアーセル襲われたでしょ!!』

キリシアが睨みながら言う

『え! 襲われた・・・あの転がっている男達が犯人ですか?』

デストラが後退りしながら言う

『テシウス君の気転のお陰で助かりました』

ハルドが笑顔で言うと、詳細に説明をしている


『この少年が賊を倒した・・・』

デストラが驚いて、テシウスを見ている

(何者だ!! この若さで強いのか!!)

『ん? デストラ、テシウス君と手合わせするの?』

キリシアがデストラを見て聞く

『え! 何故? ・・・気になるが・・・』

デストラが苦笑いしていると、騎士達が顔を見合わせている

(もしかして、キリシア殿の弟子なのか? しかし、君付けしている)

『テシウス君、あの人ブチのめしてね、怪我してもリリシャが回復魔法使ってくれるから、死ななければ良いからね』

マルスが増えてテシウスに言うと、テシウスが困惑している

『怪我する前提か・・・どのぐらいの腕か確認してやろう』

デストラが笑みを浮かべて言う

『決まりだね! テシウス君頑張れ』

キリシアが笑顔で言うと、ハルドとアーセルが顔を見合わせている


騎士が訓練用の剣をテシウスに渡して、テシウスは緊張しながらデストラの前に立つ

『手加減抜きでこい!! 実力を見極めてやる』

デストラが剣を構える

『はい! 頑張ります』

テシウスが緊張しながら、闘気をまとう

『は? 闘気をまとえる!! まさか!!』

デストラが慌てて闘気をまとう

(ちょっと待て!! 嵌められた!! キリシア殿の弟子か!!)

テシウスが接近して剣を振ると、デストラが慌てて剣で弾き、デストラがすぐに打ち返す。徐々に速度が上がり、デストラがギリギリで防戦一方になっていき、テシウスの一撃で剣を弾かれ、テシウスの剣がデストラの腹付近に当たり、デストラが弾き跳び地面にバウンドしながら転がっていく


『え! 当たった!!』

テシウスが笑顔で言う

『ん? あんなに威力有ったのかな?』

キリシアが呟く

『ん? リリシャ、回復魔法お願い』

マルスがデストラを見て言うと、リリシャが微笑みながら歩いていく

『テシウス君、もう一度闘気をまとってくれる?』

マルスがテシウスに言うと、テシウスが闘気をまとう

『これで良いでしょうか?』

テシウスが不思議そうに言うと、マルスが観察している


『テシウス君、剣で当たる時に闘気が爆発していたから・・・なるほどそう言うことか・・・』

マルスが笑みを浮かべている

『マルス何?』

キリシアが不思議そうに聞く

『いつも、闘気を鋭利な刃にしていたけど・・・テシウス君は簡単に言うと、ハンマーのように闘気を塊にして当てているから、相手を弾き跳ばしただけだよ』

マルスが笑みを浮かべながら言う

『ん? こうかな?』

キリシアが闘気を槍にまとわせている

『もっと全体的に太く・・・こん棒のように・・・そんな感じ』

マルスがキリシアの闘気を見ながら言う

『えぃ!!』

キリシアが地面に叩きつけると、地面にクモの巣状に亀裂ができる

『これは・・・楽しい!!』

キリシアが笑顔で言う

『甲虫なら叩き潰せるかな? 今度試してみよう』

マルスが笑顔で言うと、ハルド達が苦笑いしている

(マルス様、簡単に必殺技を・・・それよりこの後始末どうするのだろうか?)


『キリシア殿!! 弟子なら弟子と言って欲しい!! 強すぎる!!』

デストラが起き上がり言う

『ん? テシウス君は弟子じゃないよ! ラーザの生徒だよ』

キリシアがデストラを見て言う

『は? 何故こんなに強い!!』

『前リベリア警備隊隊長の息子だから!! リベリア警備隊の全員から教えて貰っているからかな?』

キリシアが笑顔で言う

『は? リベリア警備隊が教えている!! 先に言ってください!!』

『デストラ、テシウス君が困っていたら、助けてね! もし何か有ったら、ラーザとイリアとレティナが怒るからね』

マルスが笑顔で言う

『え! 解りました・・・何か有ったら相談してください』

デストラが苦笑いしている

(ちょっと待て!! レティナが怒ってら、マルスが怒るぞ!! いや! リベリアの英雄と弟子が全員キレる!! 恐ろしい!!)

『あの・・・半人前の所為で怪我させて申し訳ありません』

テシウスが頭を下げて言うと、騎士達が驚いている

『半人前? 冗談じゃない!!闘気をまとえるだけで、達人だ!!』

デストラが慌てて言う

『このぐらい、初歩です・・・まだまだ程遠いです』

テシウスが申し訳なさそうに言う

『は? まさか・・・常識が無いのか?』

デストラが苦笑いする

『え! 常識が無い・・・ごめんなさい』

テシウスが頭を下げる

『テシウス君の基準は、リベリア警備隊ですか? 目標は?』

ハルドが微笑みながら聞く

『はい! お父さんみたいな、人を助けられる人になりたいです』

テシウスが笑顔で言う

『リベリア警備隊隊長・・・あの警備隊を作った人・・・王国最強の警備隊隊長か・・・』

デストラが呟く


『騎士学院で困った事が有ったら、教えてくださいね。何でも相談に乗りますね、今日は本当に助かりました』

アーセルが微笑みながら言う

『え! 恐れ多いのですが・・・』

テシウスが慌てて言う

『助けて貰ったおれいとして、友達になりましょう』

アーセルが微笑みながら言う

『え! 宜しいのでしょうか?』

テシウスが困惑している

『テシウス君、マルス様は、私達に魔法を教えてくれた先生です。 マルス様の知り合いは歓迎します。しかし、武器無しで戦うのは止めて下さいね』

ハルドが微笑みながら言う

『え! ごめんなさい』

テシウスが頭を下げる

『何か有った時用に短剣ぐらい、持っておいた方が良いのかな?』

マルスが考え始める

『マルス、何か有ったら、騎士団に知らせなさいですよね?』

リリシャが微笑みながら言う

『はい!リリシャ様』

テシウスが言うと、みんなマルスを見ている

『デストラ、テシウス君の練習台になる代わりに、テシウス君を守ってね』

マルスが笑顔で言うと、みんな笑いだす

『マルス、練習台ではなく、鍛練相手です! 事実を言ったらダメですよ! テシウス君は友達を沢山作ってくださいね』

リリシャが笑いながら言うと、デストラがため息をしている

(マルス殿、練習台になれと代わりに、テシウス君を護衛しろ? 両方共要求だ!! 文句言ったら、怖いから・・・)

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