屋敷も襲撃
リーベルとレズオスがやってくる
『マルス、状況の説明をしてください』
リーベルが少し心配そうに聞く
『魔法結社ダークブラドーゼンが、学生を誘拐しようとした事が判明しました』
マルスが答える
『マルス達を襲いに来たのでは無いのですね』
リーベルが考えながら、怪しむように聞く
『狙いは、魔力を持った人・・・学生全員ですね』
マルスが言うと、エミールが説明をしている
『騎士団に相談が必要ですね・・・学生達も単独行動は禁止した方が良いでしょう』
リーベルが考えながら言うと、職員に何かを伝え、職員が走っていく
『メトリシア、ヘルトまだ来ないの?』
マルスがメトリシアを見て聞く
『まだです。先にロイドが来てくれないと・・・』
メトリシアが苦笑いしていると、ヘルトとロイドとカズール達がやってくる
『状況は聞いたが、魔法学院が襲われた事に対して、ロイドに調査させるが、賊は?』
ヘルトが真剣な面持ちで言う
『魔法練習場の中だよ、リリシャに聞いてね』
マルスが笑顔で言うと、ヘルトが苦笑いしている
(お仕置き中か・・・聞き取りが早くて済むが・・・)
『ヘルト、今後の警備はどうなるかな?』
マルスがヘルトを見て聞く
『カズールの隊に任せる!! 緊急時は、英雄騎士隊に援軍を頼めるからな!! 今年騎士になる者達も配属予定だ』
ヘルトが笑顔で言う
『騎士が護衛してくれるなら、安心ですね』
リーベルが微笑みながら言う
『リーベル殿、相談だが、グランドで騎士達の鍛練する事を認めて欲しい・・・回復魔法も』
『エリカ達に任せます・・・教える事が無いのですから』
リーベルが微笑みながら言う
『エリカ達には魔法学院楽しんで欲しいのに、それに生徒に騎士の手伝いをさせるのですか?』
マルスがリーベルを見ている
『え! 生徒に・・・免除されていても、生徒でしたね』
リーベルが苦笑いしている
(講師には手伝いは、無理です!! 生徒達の方が回復魔法も魔力も上です!! あ!! だから生徒が標的なのですね・・・)
『生徒に手伝いをさせる訳にいかないか・・・魔法師団か宮廷魔術師に手伝わせるしか無いか・・・去年の卒業生に回復魔法使えた者が・・・ハルドに相談するか』
ヘルトが考えながら呟く
『魔法結社ダークブラドーゼン相手なら、ハルドとアーセルに相談した方が良いのかな?』
マルスがヘルトを見ている
『学生以外だと・・・ハルドとアーセルも危ないか?』
ヘルトが考え込んでいる
『ロイドどうする?』
マルスがロイドを見ている
『すぐに騎士団長に警備を強化するように進言しておきます』
ロイドが真剣な顔付き言う
『デストラに、ハルドとアーセルの護衛をするように伝えろ』
ヘルトが言うと、騎士が走っていく
(襲われたら大変な事になりそうだな・・・)
『マルス師匠、カミラ達が練習場に練習に行っています』
エミールが考えてから言う
『もしもの時が有るから、迎えに行くか・・・ミーヤも結構魔力有るから、近接戦闘訓練もした方が良いかな?』
マルスが考え込んでいる
『それなら、エリカに対人戦闘訓練も必要です』
エミールがマルスの顔を見て言う
『ミリア、メトリシア達は、魔法学院の生徒達を安心させる為に残ってね』
『え! 一緒が良いです!! 何でですか!! こんな雑魚ごときで!!』
メトリシアが驚いて叫び、マルスに詰め寄る
『メトリシアが残れば、ヒストリアとエリスナが一緒だから、みんな安心するでしょ』
マルスが言うと、ケニスが微笑んでいる
『先に魔法結社ダークブラドーゼンを殲滅に行かないでください!!』
『メトリシア様、大胆ですね、そんなに接近して』
ケニスが微笑みながら言う
『え! きゃーーーーー!! 』
メトリシアが間近のマルスの顔を見て叫び、真っ赤になって飛び退く
『いつも通りですね』
ケニスが微笑んでいると、みんな笑っている
ロイド達に賊を引き渡して、マルス達は、魔法練習場に向かおうとする
『主様ーー屋敷に侵入者です』
エスカの声がする
『屋敷に? 迎撃は?』
マルスが念じるように聞く
『結界内に閉じ込めて、遊んでいるよ』
エスカが笑いながら言う
『みんな、屋敷に帰るよ、襲撃されたみたいだから』
マルスが言う
『は? 屋敷を!! 許さない!!』
キリシアが闘気をまとい走っていく
『あれは止まらないですね・・・捕まえたのですか?』
リリシャが微笑みながら聞く
『遊んでいるって、エスカが言っているよ』
マルスも小走りしながら言う
『屋敷には・・・リシリアが残ってますね、賊ごとき楽勝でしょう』
リリシャが微笑みながら言うと、みんな笑っている
『マルス様、お帰りなさい』
ケーレスが笑顔で言う
『賊は?』
『侵入者なら、書庫の近くでお仕置きしてます』
ケーレスが笑顔で言うと、マルス達が歩いていく
『マルス!! 襲われたよりも、先に捕まっている!! 私の分は!!』
キリシアがマルスを見て言うと、男が6人地面に横たわり踠いている
『終わっていたの?』
マルスが笑顔で聞くと、フローネがマルス達の元にくる
『マルス、この屋敷の警備体制凄いですね』
フローネが苦笑いして言う
『どうかしましたか?』
『侵入者が屋敷に近付く前に、クエリスさんが指示を出して、屋敷に近付いた所で結界を張り、逃がさないようにした上で、オルガー君達が瞬殺で捕らえるとは・・・侵入者を何故発見したか解りませんが・・・』
フローネが少し呆れ気味に言う
『魔道具で裏手は監視して貰ってますから、それに上にはエスカとコテツが監視してます』
マルスが笑顔で言うと、アーメリアが現れる
『見逃しませんよ』
アーメリアが笑顔で言うと、フローネが苦笑いする
(アーメリア様が監視を!! 上からエスカとコテツ? この屋敷の警備は万全なのですね・・・襲う愚かさを知って欲しい)




