クリスとミーレスとリリアの魔法学院試験
夜になり屋敷に帰るとキリシアがとリリシャが微笑みながら待っている
『マルス、お帰りなさい』
リリシャが微笑みながら言う
『リリシャ、キリシア、来ていたんだね』
マルスが笑顔で言う
『珍しく、何も無かったのですね』
リリシャが微笑みながら言う
『平和が1番だよ』
マルスが笑顔で言う
『魔法のランプ1000個持ってきましたよ』
リリシャが微笑みながら言う
『1000個? 貸出し商会に預けよう』
『追加で1000個作って貰ってます』
リリシャが笑顔でマルスを見ている
『ギレリム、寝れてる?』
『大丈夫です。ランドレールと腕比べすると、元気いっぱいです』
リリシャが笑顔で説明をしている
リビングに入ると、フローネがヒリアと話している
『フローネ先生、どうかしましたか?』
マルスがフローネを見て聞く
『マルスが、こんなに大人しいのは珍しいですね』
フローネが微笑みながら言う
『キャス号の修理用の鉱石を集めていたからかな?』
マルスが笑顔で言う
『そうですか? 異変が無いのが珍しいと言ったらダメでしたね』
フローネが微笑みながら言うと、レティナ達が入ってくる
『あ!! お兄ちゃん!!』
レティナが大声で言う
『レティナ、何していたの?』
マルスが、ミーレスとクリスとリリアを見て聞く
『書庫で勉強してました!! テシウス君は、訓練場に行ったよ』
レティナが笑顔で言う
『そろそろ入学試験か・・・』
『テシウス君受かるかな?』
レティナが少し心配そうに聞く
『多分大丈夫だけど、推薦で受けるの?』
『あのね! テシウス君一般で受けるの! 推薦して貰ったのに、断ったの』
レティナが真剣な顔付きで説明をしている
『一般なのか・・・全力で試験を受けて欲しいけど受かるかな?』
マルスが微笑みながら言うと、フローネが苦笑いしている
(落ちる訳無いですね・・・あれだけの人から教えて貰っていたのですから・・・)
『お兄ちゃん、ミーレスちゃんも魔法学院なの? リリアちゃんも』
『あれ? リリアも受けるんだっけ?』
マルスがヒリアを見て聞く
『はい、受けさせます』
ヒリアが微笑みながら言う
『何も教えてないけど、大丈夫かな?』
『ミーレスと一緒に勉強してましたから、大丈夫です』
ヒリアが微笑みながら言う
『リリアの魔法も教えた方が良いのかな?』
『エリカちゃんとシーリスちゃんが教えてくれていたので、入学しても大丈夫です』
『3人一緒なら、クリス様、ミーレスとリリアの事頼みます』
マルスが笑顔で言う
『はい! 任せてください!!』
クリスが嬉しそうに言う
数日後、魔法学院の試験日になると、クリスとミーレスとリリアが出掛けていく
『マルス師匠、覗きに行きますか?』
メトリシアが微笑みながら聞く
『信じて待とう』
マルスが考えてから言う
『メトリシア、試験なんかより、実力が知れ渡り、クリスに言い寄る人が出て大変でしょう』
フローネが溜め息をして言う
『え? 何故ですか?』
メトリシアが驚いている
『リベリア公女ですから、クレシア様は、王太子妃ですから、権力闘争になりかねないですね』
フローネが考えながら説明をしている
『隠しているけど、リリアは、ガベラス王女でミーレスも公爵令嬢だから危ないかな?』
マルスが考えながら言う
『知られたら、危ないですね・・・クリスちゃんが守ってくれますが・・・もしもの時に手助けする人は』
フローネが考えている
『レズオスに任せるしかないよね』
マルスが笑顔で言う
『これで、レズオスも王都に居残りですね』
フローネが微笑みながら言う
魔法学院の試験は、筆記が終わり、近接戦闘試験に移っている
『次!!』
試験官がミーレスを見て言うと、ガチガチになりながら、杖を構えている
『そんなに緊張したら、すぐ終わるぞ!!』
試験官が大声で言う
『え! はい・・・自信無いので全力でかわします』
ミーレスが泣きそうになりながら言うと、試験官が呆れながら剣を振り、ミーレスがかわしている
『はぁはぁはぁ・・・なんだ!! 全く当たらない!!』
試験官が疲れたように言う
『怖いので、逃げ回ってごめんなさい』
ミーレスが泣きそうになりながら言うと、他の生徒達が驚いている
『いい加減攻撃してこい!!』
試験官が怒鳴り、ミーレスを見ていると、ミーレスが震えながら後退りしている
『反撃してこい!!』
試験官が怒鳴りながら、剣を振ると、ミーレスがかわしている。試験官が躓き体勢を崩すと、ミーレスが杖で思いっきり殴り、試験官が転がりながら倒れる
『あ!! ごめんなさい!!』
ミーレスが慌てて、涙を浮かべながら頭を下げている
『何なんだ・・・素人なのか? 訓練を受けているのか? わからない!!』
試験官が大声で言う
リリアの番になる
『全力でかかってこい!!』
試験官が怒鳴り、剣を構えると、リリアが急にスピードを上げて、杖を横に振り抜くと、試験官はかわせず弾き飛ばされ転がっている
『え? この程度かわせないの?』
リリアが驚いている
『強い・・・』
試験官が唖然と立ち上がり、リリアを見ている
クリスの番になり
『え! 構えに隙が無い・・・1つ聞きたい、誰に習った?』
試験官が慌てて聞く
『リベリア警備隊です!! 覚悟!!』
クリスが杖を構える
『待て!! 合格だ!! 受ける必要ない!! 勝てる気がしない』
試験官が慌てて叫ぶ
『試験官良いのですか?』
他の試験官が苦笑いして聞く
『只者で無い!! リベリア警備隊と言えば、達人で有名な警備隊だ!!』
試験官が慌てて言うと、クリスがつまらなそうに見ている
『負けるにしても、しっかり試験してください!! 魔法使いに近接戦闘で遅れを取るのですか?』
『クリスだったな・・・マルスを知っているか?』
試験官が苦笑いして聞く
『マルス様は、今日は屋敷でのんびりしてます』
クリスが笑顔で言う
『どうぞ、次の試験に向かってください』
試験官が苦笑いして言う
(マルスの知り合いか!! 鍛えてから受けさせるな!!)
『まさか・・・マルスが送り込んできた人なのか?・・・』
他の試験官が青ざめている




