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異世界転生失敗から始まる魔法使いの生活  作者: 桂崇
第18章 魔法結社と魔法学院卒業
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平和な魔法学院

数ヶ月が過ぎ、マルス達は、毎日のように迷宮に潜り、鉱石をキャス号に集めている。ある日、魔法学院の練習場の上の部屋に向かう

『マルス様、今日は迷宮休みですか?』

ルキアが笑顔で聞く

『久々に日の光見たかな?』

マルスが外を見ながら言う

『そうです!! 朝日ぐらいしか、見たこと無いです!!』

メトリシアが笑顔で言う

『マルス様、噂を聞いたのですが・・・今年の入学試験凄い受験者で、大変な事になっているそうです』

『そうなの? 何故だろう?』

マルスが考え込む

『え!! 自覚無いのですか!! 宮廷魔術師に一大勢力が出来上がり、多くの国から留学生がやってくる状況です』

ルキアが少し呆れながら言うと、ミリアとリーネとメトリシアが笑い始める

『普通の魔法使いになれただけなのに? 面倒だね』

マルスが笑顔で言う

『普通の魔法使いになっただけですけど、歴代最高の世代と言われています。 マルス様のお陰ですけど』

ルキアが笑いながら言う

『鍛えたからね』

マルスが笑顔で言うと、教室内の生徒達を見ている

『マルス師匠の生徒です!! 本当に魔法学院の生徒、全員を生徒にしてしまいました』

メトリシアが笑顔で言う

『全員じゃないと思うけど・・・ほとんどは、ルキアの生徒だよね?』

マルスがルキアを見ながら言う

『え? 私の? 何故ですか?』

ルキアが不思議そうに見ている

『回復魔法や魔力制御を教えたのは、ルキアとリーネだからね』

マルスが笑顔で言う

『え? ・・・教えましたけど、マルス様の教えです!!』

『ルキアの生徒達だよね』

『え! 何故ですか!! マルス様の生徒にしてください!! 有名になりたくないです!!』

ルキアが慌てて言うと、周囲の生徒達が顔を見合わせている

(ルキア様のボケなのか? 魔法学院の講師虐めに生徒達に魔法を教えたのは、ルキア様です!!)

『ルキアの生徒です!! ルキアの先生は、リリシャ師匠とマルス師匠です!!』

メトリシアが笑顔で言う

『え! そうですけど・・・』

ルキアが嫌そうにしている

『学院内散歩しようか? 』

マルスが笑顔で言うと、マルスとミリアとメトリシアとルキアとリーネが、部屋を出て魔法学院の授業を見て回る事にする


教室を覗くと、生徒達が魔導書を書き写ししている

『あれ? 授業してない?』

マルスが呟くと、みんな覗いている

『マルス!! 教室に入らないでくれ』

担任が気が付いて叫ぶ

『授業は?』

マルスが不思議そうに聞く

『ルキアの所為で、教えることが無くなった!! もう生徒に魔法を教えないでくれ!!』

担任が慌てて叫ぶと、生徒達が笑いを堪えている

『え! 魔法学院の生徒に魔法を教えたらダメなのですか!!』

ルキアが叫ぶ

『賢者に育てないでくれ!!』

担任が叫び、泣きそうになっている

『みんな普通の魔法使いの見習いです!! マルス様が賢者です!!』

ルキアが大声で言う

『1人前の賢者だ!!』

『え! 私は半人前にもなれてない、魔法使いです!!』

『は!! 1人前の賢者だ!! 誰か教えてくれ!!』

担任が叫び、生徒達が笑いを堪えている

『賢者はマルス様です!! 1人前は、ミリアとメトリシアの事を言うのです!!』

『誰かーーーー! ルキアに常識を教えてくれ!! もう嫌だ!!』

担任が泣きそうになっている

『魔法を教えられない講師なんて、いらないのだから』

リーネが笑顔で言う

『魔法を1度も教えて貰ってないです!! だから講師でも無いです!!』

ルキアが大声で言う

『そうです!! 3年間何も教えて貰ってないです』

ミリアが笑顔で言う

『あ!! 魔法学院の意味ないですよね』

メトリシアが笑顔で言う

『意味ないです!! 講師が魔法を教えられないのだから!!』

ルキアが大声で言う

『ルキア師匠!! もっと言ってあげてください』

リーネが笑顔で言う

『講師は、いくつ魔法を使えるのですか? 使えない魔法を説明出来るのですか? 答えてください』

ルキアが講師を見て言う

『うっうわぁぁぁぁぁーーーーーーーー!! 』

担任が泣きながら、教室を飛び出していくと、生徒達が爆笑している


『あれ? 講師居なくなったね』

マルスが笑顔で言う

『居なくても、影響無いです!! あんな講師いるだけ無駄です』

ルキアが笑顔で言う

『あんなのどうでも良いかな?』

マルスが笑顔で言う

『授業どうするのですか?』

ミリアが呟く

『ルキア様、免除されているので、大丈夫です!! 久々に担任が飛び出していくのを見ました!! これからも楽しませてください』

生徒達が笑いながら言う

『みんな、ゆっくり魔導書写してね』

マルスが笑顔で言うと、リーベルがやってくる


『マルス、何をしたのですか? 講師が飛び込んで来て、泣いてましたが・・・』

リーベルが苦笑いしている

『ルキアが本当の事を言っただけです』

マルスが笑顔で言うと、生徒達が楽しそうに笑っている

『そう言う事ですか・・・遊んでいたのですね・・・念の為に聞き取りをします』

リーベルが苦笑いして言うと、生徒達から話を聞いて、ため息をしている


『事実を言うのは良いですが・・・講師虐めも少し自重してくださいね・・・無理ですけど』

リーベルが諦めたように言うと、生徒達が爆笑している

『リーベル様も諦めたのですね』

マルスが笑顔で言う

『無理です。 来年の講師が頑張ってください』

リーベルが笑顔で言う

『もっと講師を教育して下さいね』

マルスが笑顔で言う

『言うだけ無駄な事ですね』

リーベルが微笑みながら言う

『リーベル様も完全に諦めたのですね』

『最初から諦めています』

リーベルが微笑みながら言う

『つまらないです・・・リーベル様に余裕が有り過ぎます』

ミリアがつまらなそうに言う

『仕方無いかな? 諦めただけだから・・・久々に研究室に行こうか?』

マルスが考えてから言う

『はい! マルス師匠』

メトリシアが笑顔で言うと、歩いていく

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