セクラのリベリア訪問
翌朝、マルス達は、出発の準備をしている
『マルス様、お待たせしました』
セクラが笑顔でやってくる
『セクラ様、本当にリベリアに寄るのですか?』
マルスが笑顔で出迎える
『はい! 是非見ておきたいです。 マルス様達の家を』
セクラが満面の笑顔で言う
『セクラ様、家を訪問ではなく、リベリア公爵家に友好のための訪問と言ってください・・・』
ルーセントが苦笑いして言う
『え! それは、マルス様の御家族に会う目的の次の事です』
セクラが笑顔で言う
『セクラ様、少しは自重を・・・』
ルーセントが苦笑いして言う
『何故ですか? マルス様の御家族に会うのが1番必要な事です!!』
セクラが笑顔で言うと、ルーセントが頭を押さえながら、ため息をしている
(もうマルス様しか見えてないのか・・・)
マルス達がシルフィード号に乗り込み、上昇をしていくと、オルセント号が後ろをついてくる
夕方リベリアが見えてくると、門に近付く
『発着場にどうぞ!!』
門番が笑顔で言う
『後ろのオルセント号も着陸します』
ヒストリアが大声で言うと、門番が手を振っている
シルフィード号が発着場に着陸すると、オルセント号も着陸する
マルスがオルセント号に迎えに行く
『マルス様!! 凄い屋敷です!! 屋上に飛空艇を着陸させるなんて、凄いです』
セクラが満面の笑顔で言うと、ルーセントとエクラーゼが周囲をキョロキョロしてみている
『あ!! お兄ちゃん!!』
レティナが笑顔でやってくる
『あ! レティナ、ただいま』
マルスが笑顔で言うと、レティナが甘えるように抱きついている
(可愛い!! レティナちゃん!!)
『マルス様、こちらの方は?』
クリスがセクラを見ている
『セクラ様だよ。挨拶してね』
マルスが笑顔で言う
『レティナちゃんと親友のクリスです』
クリスが笑顔で挨拶をする
『セクラ・オルセントです。よろしくお願いします』
セクラが優雅に挨拶をする
『え! オルセント? 王女様?』
クリスが慌てて聞く
『そうです。マルス様の屋敷を訪問に来ました』
セクラが笑顔で言う
『また、暇なお父様が来ます』
クリスが嫌そうに言う
『屋敷に帰ります。 馬車が用意されてないので、歩いて帰ります』
マルスが笑顔で言うと、階段を降りていく
『マルス様、ここが屋敷では無いのですか?』
セクラが驚いて聞く
『ここは発着場です』
マルスが笑顔で言う
『え! ここには誰が住んでいるのですか?』
セクラがキョロキョロしながら聞く
『誰も住んでませんけど』
マルスが笑顔で言う
『え! えーーーーーーーーーー!! こんな豪邸に誰も住んでない!!』
セクラが驚いて叫ぶと、ルーセントとエクラーゼが呆然とする
『迷宮から遠いので、ただの発着場です』
マルスが笑顔で言うと、フローネが心配そうに近付いてくる
『ルーセント、解りましたか? マルスの計画性の無さを』
フローネが微笑みながら言う
『え! マルス殿は、ここに住む気が無いのですか?』
『作るのが好きなだけですね、あの訓練場と魔法練習場を作りたかっただけですね・・・住むと思ったら、いきなり、楽しかったと言って、迷宮から遠いからと家に帰り始めるのですから』
フローネが微笑みながら言う
『あはは・・・・笑うしか出来ないです』
ルーセントが諦めて呟く
『理解しようとするミドルとは違いますね』
『ミドルの気も解りました・・・マルスだからで納得します』
ルーセントが諦めたように言う
馬車が止まると、ウイントレスが降りてくる
『帰ってきたか!!』
ウイントレスが笑顔で言う
『何か用ですか?』
マルスが笑顔で聞く
『マルスが来ているなら、早速建物を作るのか?』
『あの土地かな? リリシャ作る?』
マルスが笑顔で聞く
『マルス、作りますよ』
リリシャが微笑みながら言う
『ん? 誰だ? ルーセント、何故ここに?』
ウイントレスが驚いている
『リベリア公爵様、マルス様の屋敷を見学に来たセクラです』
セクラが笑顔で言う
『セクラ・・・オルセント王国のセクラ王女様!!』
ウイントレスが慌てて挨拶をすると、フローネを見て苦笑いする
『歓迎の宴等は、御遠慮いたします。マルス様と話す時間が減ります』
セクラが笑顔で言うと、ルーセントが溜め息をしている
『歓迎の宴か・・・そう言えば、1度も開いてないな・・・英雄殿への来訪者は、家で食事をして終わっているのか?』
ウイントレスが苦笑いして言う
『今更ですね・・・』
フローネが苦笑いして、マルスを見てからセクラを見ている
『セクラ王女様の狙いは、マルス殿か・・・揉めるのか?』
『揉める・・・マルス次第ですね』
フローネが呟いて、セクラを見ている
マルス達が屋敷の前に到着すると、ラーザが門を開けてくれる
『お帰りなさい』
『ラーザ、何か有ったかな?』
キリシアが笑顔で聞く
『平和でした』
ラーザが笑顔で言うと、屋敷に入っていく
『凄い・・・豪邸』
セクラが呆然と見ている
『は? これは・・・魔法建築か・・・』
ルーセントが青ざめている
『ルーセント、今更ですよ! マルスだからです』
フローネが微笑みながら言う
『マルスだから・・・』
ルーセントが呟く
(どんどん凄い屋敷が建つのか・・・)
『このぐらい広ければ・・・居候も可能かな?』
セクラが呟く
『セクラ様、何か言いましたか?』
フローネが苦笑いしている
『え! なっなっなっなっ何でも無いです!!』
セクラが慌てている




